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2020/01/05

27MHzCB Marker電子工作キットの組立

2019年ハムフェア会場のAKCブースで頒布されていた電子工作キット、CB Markerをようやく組み立てました。ここでは組立に苦労した点や組立後の動作を紹介します。
CB Marker電子工作キットのパッケージ



CB MarkerとはAKC(アマチュアキットクリエイターズ)メンバーのJQ1SRN氏が27MHz帯の市民ラジオ8チャンネルの受信チェックを想定し開発された微弱送信機キットです(頒布終了)。

詳しくはこちらに説明がありますのでご覧ください。なお送信電波は微弱ですから免許は不要です。


キットの内容物は氏によって開発されたソフトウェア内蔵マイコンを含む部品と基板一式、秋月電子通商のパーツ2点(下記)で構成されています。

よしおはCB Markerの動作確認用にφ2.1ミリDCプラグ電池スナップ単3電池4本用電池ボックス、単3電池4本の計4点と別途、手持ちのSMAコネクターロッドアンテナ(アイコム IC-R30用)を追加しました。
Φ2.1ミリDCプラグ、電池スナップ、電池ボックス

説明書には006P電池で動作するとありますが、手元に006P型の電池がないため、単3電池で代用しています。



組立に苦労したポイントを紹介します。

苦労したポイントはSMAコネクター、DCジャック、AE-MICAMPの固定角度調整です。
SMAコネクター位置決め中の様子

特にSMAコネクターはアンテナの付け替えを頻繁にするパーツなので、取り付け位置が傾いたり外れたりしないように、しっかりはんだ付けしました。



次に、よしおが少々加工したポイントを紹介します。

CB MarkerにはLCDがあります。

説明書はLCDを基板にベタ付けする手順のように読み取れますが、よしおは組立後ケースに入れることを想定し、不要な基板をLCDの大きさに割り4枚積み重ね、接着剤で固定しました。

これでLCDの高さがSMAコネクターの高さとだいたい同じになりました。
不要な基板4枚をLCDの下敷き用に加工し接着した様子

よしおが追加した部品のDCプラグと電池スナップは下記のようにはんだ付けしました。
DCプラグはんだ例



CB Markerの組立動作例です。DCジャックが傾いて付いていますが動作に支障はないので気にしていません。

キットの組立にははんだ付けに約1時間、不要な基板加工や道具の準備、追加部品調達と動作確認に約2時間の、計3時間掛かりました。


電源を入れると、電波の飛距離は室内2部屋程度が限界で、屋外へ出ると受信できないほど電波が弱いです。微弱送信機ですからアンテナの長さは説明書に従います。
動作確認例(ラジオはRADIWOW R-108を使用)

なおCB Markerには固定トーンの他にマイクの音声を変調する簡易回路があります。変調レベルはかなり浅いので、声を微弱電波に乗せる場合は大きめに話す必要があります。





ハムフェア2019から4か月後にようやくCB Markerを組み立てることができました。LCD付の高機能CB微弱送信機はなかなか製作のハードルが高いので、ハムフェア会場で入手できてラッキーでした。開発されたJQ1SRN氏にはお礼申し上げます。

これからこのCB Markerを使い、手持ちのCBトランシーバー等の動作チェックをしていければと思います。

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2017/11/29

秋月NS73M使用FMトランスミッターキットのUSB給電化


今回はトライステート社が開発し秋月電子通商で販売されているNS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キットの外部電源端子をマイクロUSB端子へ改造します。

追加準備すべきものは恐らく
でしょう。



マイクロUSB端子化改造手順を説明します。

まずはんだ付けしてあるDCジャックCN2、ダイオードD1、5V三端子レギュレーターIC4を取り外します。
DCジャック、ダイオード、三端子レギュレーター除去後

次にマイクロUSBコネクタDIP化キットを組み立てます。
マイクロUSBコネクタDIP化キット組み立て前

ピンヘッダーは2本だけ使い、+と-など表示面を上にしてしっかりはんだ付けします。
マイクロUSBコネクタキット組み立て後


組み立てたマイクロUSBコネクタDIP化キットのピンヘッダーをDCジャック跡地へ収まるように曲げ加工します。

それをFMトランスミッターキットのDCジャックのあった場所へ、なるべくマイクロUSBコネクターが基板からはみ出すようにしてからはんだ付けします。

ピンヘッダーを曲げDCジャックの穴へ差し込む


FMステレオ・トランスミッター・キットとマイクロUSBコネクタDIP化キットの隙間をホットボンドで溶かしたホットスティックでいっぱいにし、マイクロUSBコネクターが動かないようにします。
ホットスティックで固めたマイクロUSBコネクター周辺



ダイオードと5V三端子レギュレーターの跡地へ下記写真の朱色の線に沿って部品の針金をラジオペンチで「コ」の字に加工してはんだ付けします。
IC4の跡地真ん中にある電源-が隣同士の電源+とショートしないように注意しましょう。


導通テスターで改造ポイントがOKかチェックし、電源端子をマイクロUSB化改造したFMステレオ・トランスミッター・キットと繋ぎます。

USB電源を入れ、FMトランスミッターキットの液晶が表示され電波が出ればOKです。
今回は写真のようにモバイルバッテリーで駆動してみました。




以上でFMトランスミッターキットのUSB給電化改造はひとまず完了です。

このトランスミッターキットの泣き所だった、USB機器が氾濫する現代にUSB電源が使えないという不思議な仕様は上記改造でそこそこクリアできたと思います。

これで音楽が車内や屋外でラジオからステレオ音声で楽しめる道筋が何とか立ちました。


なお今回取り上げた改造は必要最小限のため、質の良くないUSB電源を使うとFMトランスミッターキットやUSB電源が壊れ、改造を担当した電子工作員なども懐事情を超える被害を受ける場合があります。


また、今回はたまたまうまくいきましたが使う電源によってはうまく動作しない場合もあります。



よしおはさらにこのFMステレオトランスミッターキットへ追加したい加工がまだあるので箱へ入れるのは先になりそうです。

※本改造は参考情報ですから実行する場合は自己責任でお願いします

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秋月NS73M使用FMステレオトランスミッターキットの製作

秋月電子通商で販売されているトライステート社のNS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キットを入手しました。
トライステート NS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キット




このNS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キットは手持ちの音声をカーラジオを含むFMラジオへ電波で飛ばす、デジタル方式のFMステレオ送信機です。

送信周波数は87.5MHz~89.9MHzで0.1MHzステップで連続可変。音声はステレオライン入力に対応しています。

コンデンサーマイク入力方法はメーカーWebサイトに改造例があります。




このキットの入手理由は現在使用しているエレキットのFMステレオトランスミッター(販売終了品)が76~80MHzで、そのままでは補完放送周波数付近で使えないためです。

当初は小型で使いやすいエレキットの同型機の改造を検討しましたがワンダーキットも含め同系統の製品がすべて販売終了でした。

秋月には低価格FMステレオ・トランスミッタキットもありますがそのまま製作すると周波数ズレや音質などが値段なりのため、前から気になっていた前述のNS73M使用版にしました。



このNS73M使用のFMトランスミッターキットは部品の数が多くないので、中級以上の電子工作員なら説明書を読めば30分も掛からず組み立てられるはずです。
トライステート NS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キット部品
本キットを組み立てる場合はこのトランスミッターキット本体に加え8V~12VのACアダプター、アンテナとして1メートル程度の細いリード線が別途必要です。



ということでラジオ番組を聴きながら電子工作し、手持ちのACアダプターで電源を入れると無事動作しました。
トライステート NS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キット組み立て例


音のクリアさはこれまで使ってきたものより上です。

CDを再生するとFMラジオ放送局顔負けの非常にクリアな音質となりますが、このトランスミッターの音質が良すぎるためか、パソコンから低ビットレート音声を送るとデジタル特有の音の粗さが目立ちます。

入力レベルは設定変更してもエレキットの旧FMステレオトランスミッターキットよりも低いため、次回改造してみます。


このキットは周波数ずれの心配がなくボタンでメニュー設定できるので、精密ドライバーを握りしめながら調整職人になる必要はありません。
トライステート NS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キット動作例


次は収納ケースを考えます。

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2017/01/22

EDACS Provoiceとは~無線用語

EDACS(Enhanced Digital Access Communications System)は1980年代後半に開発されたトランキング無線方式の一つです。

EDACSのデジタル変調方式はGFSK、周波数ステップ25kHz FDMAで9600bps、周波数ステップ12.5kHz FDMAで4800bpsのビットレートで音声またはデータを伝送します。オプションでプライベート(秘話)モードがあり、暗号化方式はDES(Data Encryption Standard)です。

通信相手への接続は0.5秒以内、非常通信モードが規定されています。またEDACSシステムの一部が台風などで使用不能となっても残りのEDACSシステムは通信と制御チャンネルは動作し続ける仕組みを持ち、故障耐性があります。



ProvoiceはIMBE(Improved Multiband Excitation vocoder)コーデックを使ったデジタル通信方式の一つです。コーデックはIMBEですがAPCO P25フェーズ1とは互換性がありません。

ProvoiceはEDACSで使われます。EDACSの電波が受信できた場合、お手持ちの広帯域受信機のナローFMモードで受信可能な実際のFM復調音声はこちらのウェブサイトにあるような音といいますか、ノイズとなります。



EDACS、Provoiceともに米国Harris(M/A-COM、旧Tyco Electronics)社の商標です。米国で使用されるEDACSのトランシーバーは例としてハンディタイプのP7100シリーズ、P7200シリーズ、M-RKIIシステムモデル、車載タイプのM7100などがあります。


ユニデンアメリカのスキャナーBCD436HPBCD536HPにはEDACS Provoiceアップグレードサービスが有償で提供されています。

しかし上述のWebサイトやこちらのHarris社のP25移行ガイドこちらの記事などによるとEDACSは廃止の方向でAPCO P25フェーズIIのトランキング無線への移行がすすめられています。ですから米国内でもこれからのスキャナーのアップグレードはあまり必要ないのかもしれません。

実際、EDACSのスペックを御覧いただいたように、データ転送レートは12.5kHzステップで4800bpsと、例えば八重洲無線のデジタルアマチュア無線通信方式C4FMなどと比べても効率が良いとは言えません。

2017年1月現在、国内で発売されている唯一の民生用デジタル復調受信機AOR AR-DV1にはEDACSトランキング無線やProvoiceモードは装備していないようです。


現在EDACSの復調はプライベートモードを除き、アルインコ製DJ-X11などのI/Q出力を持つ受信機とPC用フリーソフトウェアなどとの組み合わせで可能とのことです。

国内でProvoiceのEDACSのトランキング無線電波が飛んでいるかですが、多くはないといえるでしょう。

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2016/04/24

香港でPHS端末が所持使用禁止に

香港特別行政区の通信事務管理局(日本の総務省に該当、以下OFCA)は今年(2016年)5月10日から香港でPHSを所持・使用すると罰則を課すとのことです。

由二零一六年五月十日起全面撤銷PHS無線電通訊器材的豁免領牌安排 - 新聞公報 - 通訊事務管理局辦公室(中国語)


これはOFCAが2013年4月22日に告知した3年の猶予が切れることによるものです。

PHSの周波数帯域は5/10以降、新たなサービスの割り当てに使用されるとのことで公式サイトには(下手な訳ですみませんが)
PHS機器の免許が廃止される2016年5月10日から香港でいかなるPHS機器を所持もしくは使用してはならない。違反した者は最大5万香港ドルの罰金と最長禁固2年を課す。
とあります。5万香港ドルは本記事を執筆している現在、およそ75万円です。

所持しなければ使用はできないと思いますが「使用」とは電源を入れる行為も含むと思われます。


所持と使用が禁止されるPHS機器の使用周波数帯域は1895~1906.1MHz。このうち1880~1900MHzを使用するDECT方式の無線電話機器については引き続き使用可能のことです(根拠はこちら(中国語))。


パルディオを使用中の方は恐らくもういないはずですが、旧KDDIや旧ウィルコム、Yモバイル製の無線ルーターやPHS携帯電話無線機端末をお持ちで、香港を訪問される方や香港経由で海外旅行や海外出張を計画されている方は今一度確認されることを強くお勧めします。

香港行き以外の便に搭乗し香港上空を通過したり香港近海に船舶で接近した際にPHS機器を所持していたらパスポートを所持していても罰金刑や禁固刑になる.....かもしれません多分。

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2015/04/02

SONY ICZ-R100長期使用レポート1/4(無線録音編)

ソニーのポータブルラジオレコーダーICZ-R100を使用し始めて1年以上が経ちました。ここでは入手経緯やカタログスペックから読み取れない使い勝手を中心に気が付いたことをレビューし書き出してみます。


◆入手経緯
様々な無線がいよいよデジタル化されるとのことで、今のうちに内容をバックアップしようと考えたのがそもそものきっかけです。

単なる録音と再生であれば通常のICレコーダーでもよいのですが、VOR(音声起動録音)や音があると録音を開始するシンクロ録音機能を持ち、後々の使用も考え、起動時間が早くラジオの予約録音も可能なこちらを選びました。


◆無線通信の録音に使ってみた
八重洲無線(旧バーテックススタンダード)のVX-8Dを2波同時受信モードに、ICZ-R100をステレオ192kbpsに設定しシンクロ録音することにしました。

使用開始2日目、1フォルダ内に199ファイルまでしか格納できない仕様の制約にはまり、ICZ-R100は無線通信の録音には不適ということが分かりました。

当初シンクロ録音機能で無音部分を自動分割する設定にしていましたが、無線の交信回数はいとも簡単に300を超えるため、1通信1ファイルできる想定がファイルシステムの制約で、ファイル数が199に達してからは自動分割されず全通信が数珠つなぎになってしまう問題に何度も遭遇しました。

1フォルダ内最大199ファイルの制約は別フォルダを手動で指定しなおすことでいったんは収束しますが、結局再びファイル数がすぐに199となり、同じことを繰り返すはめに陥ります。

無線録音用には1フォルダ内へ最大6万ファイル程保存できるか、録音日をフォルダごとに自動仕分けする機能があると管理が楽です.....ということで無線の録音用としてICZ-R100を使用することはあきらめました。

--- 2へ続きます ---

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2014/10/19

CQ出版 実験ボードTRX-305A組み立て

CQ出版のフルディジタルRF信号処理実験ボード TRX-305Aを組み立ててみました。

このボードはハムフェア2014で先行展示されていたものです。



説明書を見ながらのハンダ付けは1時間もかかりませんでしたが基板の加工でやや手間取りました。


基板加工後のバリはできるだけ目立たないよう努力はしました。





完成したボードがこちら。スピーカーは未接続状態です。


付属のアクリルケースを組み付けました。保護シールはうまく剥がせなかったのでそのまま組みました。

組立後電源を入れると緑LEDが点灯しました。各部電圧も異常なし。




引き続き行ったファーム書き込みも正常に終了。JP3を1-2間へ移し電源を入れました。ところがボードが起動しない問題が発生。TeraTermでリターンを送っても何も返ってきません。


書き込み終了 -> 書き込みソフト終了 -> ボード12V切 -> JP3を1-2へ移動 -> TeraTerm起動(ポートチェック) -> ボーレート等詳細設定 -> ボード12V入

...この順番の後にリターンコマンドを送っても何も返ってこないのです。JP3やJP4接触不良を疑ったり、TeraTermのバッファクリア操作をしてみたりと、考えられる手を尽くしたはずですが残念な結果となりました。

調べてみるとVCO1付近のC365が0Vに張り付いていました。FPGAが起動していないか、マイコンが通常動作していないものと考えられます。どうやらNHK-FMで放送していた夕方の番組ラ○オマンジャック(一部伏せ字としました)を聴き、終始笑いながらハンダ付けしていた『ヅケ』が後になってから回ってきたようです。



このように、よそ事をしながら電子工作をするとはんだ付けに失敗することがあります.....。

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2014/04/11

米ケンウッドと米JVCが10月に合併

日本ではすでに過去の話ですがアメリカでは今年(2014年)の10月に両者の統合が実施されるそうです。

JVC AND KENWOOD INTEGRATE OPERATONS IN THE UNITED STATES - KENWOOD U.S.A.(英文)



この件に関して当記事を執筆している現在、米JVCのホームページには内容が見当たりません。

米KENWOODと米JVCのブランドは日本と同様"JVC KENWOOD"となることなく、それぞれ独立した状態で引き続き残るとあります。

これに関して米ケンウッドは「この合併がJVCケンウッドの世界的企業活動を持続させ、結果的に我が社が効率的な組織となりJVCとケンウッド両ブランドを等しくより高みへと導くだろう」と締めくくっています。



アメリカで未だ両者の合併が正式に進んでいなかったのかは大人の事情があるのでしょう。

両者のブランドは維持されるとのことですからこれでJVCブランドの無線機の登場の可能性は少なくなりました。


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2014/03/28

オリンパスICレコーダー v801で無線を録音

いよいよ無線の世界でもデジタル化が差し迫っていることもあり、普段聴いている無線の内容を録音するためICレコーダーを導入しました。



無線通信の録音に必要なICレコーダーのスペックとしては主に

(1) 外部マイクorオーディオ入力端子あり
(2) 外部電源入力可能
(3) 音声起動録音機能
(4) タイムスタンプ機能
(5) パソコンと接続可能

が挙げられると思います。

今回は上記必要項目がすべて揃っている製品のうち、最も安価と思われるオリンパス製ICレコーダー、ボイストレックV-801を入手しました。起動時間が4秒と遅いものの、細かなカスタマイズが可能であったり操作レスポンスが良いため、テープレコーダーに慣れた方でも使いやすいと思います。

オリンパスのV801はエントリー機ながら最高192kbpsステレオ録音に対応しているため、VX-8シリーズを使った2波同時受信録音も可能です。FMラジオやリニアPCM録音が必要な場合はV802/V803/V822/V823という選択肢もありますが、手軽に録音する場合はこのV801で十分すぎると思います。



ご存知の通り無線を録音するためには無線を受信する受信機とICレコーダー、そしてそれらをつなぐ録音ケーブルも必要です。

安価なオリンパス製ICレコーダーの外部音声入力はマイクロホン入力となっているため100円ショップなどで販売されている普通のコードは使えません。

初心者の方にはメーカー純正品のダビング用コネクティングコードKA333の別途入手をおすすめします。


ここでは手持ちのマイク入力端子対応モノラル-ステレオケーブルを使いアルインコのDJ-X81(下の関連記事参照)とつなぎ録音してみます。



またコンセントと常時つなぐ電源も忘れてはいけません。不慣れな方はオリンパス純正USB接続ACアダプターA514も入手しましょう。


ここではメーカー保証外となりますが手持ちのUSB ACアダプターを代用しました。



ICレコーダーV801本体と受信機、ダビング用コード、ACアダプターが入手できたらV801の設定をカスタマイズします。時計は最初に設定してください。

メニューボタンを押し下記項目を変更します。
・録音レベル:H

・録音モード:WMA 32kbps(モノラル)

・音声同期録音:ON

・音声同期録音 > 無音検出時間:3秒

・音声同期録音 >モード:連続

・USB設定 > USB接続:ACアダプタ接続

すべて設定できたらメニューボタンを押しメニューを閉じます。



以上準備できたら最初にV801をACアダプターと接続しACアダプターをコンセントへ差し込みます。

V801表示右上に電源コードマークが出れば外部電源が正常に入力されています。



次にICレコーダーと受信機、KA333が準備できたらKA333付属のモノラル->ステレオ変換プラグ側を受信機へつなぎ、変換プラグをつながない側をICレコーダーへつなぎます。

プラグ先端の見た目とつなぎ先の対応は下の写真のようになるはずです。


この状態で各プラグを受信機、V801それぞれに差し込みます。

そして受信機のスケルチを開放した後、V801の録音ボタンを押します。このときまだ録音はされません。

録音する無線の内容にもよりますが、個人的には録音レベルメーターがだいたい「-12」まで触れる状態となるよう受信機の音量を調節するのが無難と考えます。



V801の左右ボタンで「音声同期レベル」を調節します。録音内容にもよりますがここでは値を36としました。


受信機の音量を調節したら受信機のスケルチを元に戻し、もう一度録音ボタンを押します。

これで受信するたびに録音する、無線自動録音システムが完成しました。

まるでワナや網を設置した後の漁師の気分です(笑)。



取り扱いの注意点が3点あります。

1つ目として、録音中は内蔵スピーカーから音が出ないため、無線を録音中に聴く場合はV801に付属のステレオイヤホンなどをつなぐ必要があります。

2つ目ですが、V801は音声同期録音で200ファイルが生成されるとそれ以上ファイルが生成されない仕様ですので定期的にパソコンへ録音ファイルを吸い上げるか手動で保存先フォルダを変更する必要があります。どうせなら自動でフォルダを生成してファイル生成ディレクトリを自動で変更してくれるといいのですが・・・。もっとも、この仕様はオリンパス以外のメーカーのICレコーダーも大体同じと記憶しています。

3つ目。堅い話を語るのはあまり好きではありませんが、日本の法律では録音した無線の内容を録音した本人だけで楽しむ必要があるようです。くれぐれもご注意ください。



いずれ聞けなくなる無線。今のうちに録音して少しでも多く受信ライフを満喫しようではありませんか。

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【追記】アルインコ DJ-X81開封インプレッション

2014/02/11

アイコム IWCEでJVCケンウッドとNXDN製品発表を計画

アイコムはJVCケンウッドと共同で3月24~28日ラスベガスで開催される米国IWCE(国際無線通信EXPO)2014でNXDN TYPE-C規格のデジタル無線機器を発表するようです。



NXDN™ TYPE-C トランキングプロトコルに対応した製品をリリースいたします。- アイコム株式会社

Forum Members Icom Inc. and JVCKENWOOD Corp. to Offer Products Compatible with Both NXDN™ Trunking Protocols - Icom America(英文)



NXDNは日本では馴染みがないですが米国FCCのナローバンド化に伴い規格化された6.25kHzの帯域幅で3.6kbpsの、12.5kHzの帯域幅で7.2kbpsの音声通話規格を持つ通信方式の一つです。交互通話、中継通話だけでなくIP網を活用した通信も規格化されているようです。

NXDN TYPE-Cトランキングプロトコルとは端末を基地局の制御専用チャンネルで制御しユーザーが通話チャンネルを意識することなく無線通信回線を使える規格です。いわば携帯電話と同様のシステム、MCAシステムですね。



単にこのTYPE-Cプロトコルを装備しただけのNXDN製品が発売されたとしても携帯電話網と同じようなシステムではNXDN TYPE-Cの利便性を訴求できないと思いますが、米国や欧州では想像以上に無線機を活用した通信インフラが活用されている側面があり、勝算がないとも言い切れません。

携帯電話の弱点はご存知のように基地局が機能しなくなった途端、全く通信できなくなることです。その点TYPE-Cを搭載したNXDN端末であれば基地局がダウンした場合でもTYPE-C以外のプロトコルがあれば周囲の端末と通信できる可能性は十分にあります。

月並みな想像ですがアイコムとJVCケンウッドはIWCE2014で恐らくその点をアピールしてくるものと予想します。



アイコムとJVCケンウッドが共同で今回の発表に至る経緯はモトローラ・ソリューションズが1月、通信インフラに左右されない相互接続技術を有するツイステッドペア社を買収したことも要因の一つではないかと、個人的には考えています。

IWCEで発表される製品を両者がどのようなコンセプトで提案してくるのか楽しみです。

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2013/12/23

VX-8D 12V電源ケーブルの製作

旧バーテックススタンダード(現:八重洲無線)VX-8Dトランシーバーのシガーライター接続電源アダプターを製作しました。

製作の発端はVX-8Dをある機器とつなぎたいということと、偶然秋葉原のaitendo店先でVX-8Dに使えるかもしれないジャンク品のDCプラグを入手したことに始まります。

電子工作自体は簡単なものですから、精密ドライバーやドリル、ラジオペンチ、テスター、はんだごてなどがあれば小学生でもできると思います。あくまでも参考としていただければと思います。




早速シガーライターソケット接続電源アダプター製作にとりかかりましょう。

必要な部品は左からシガーソケットUSB充電アダプターとDCプラグと、写真にはありませんが手持ちの電源コードを使いました。電源コードを除くと合計136円と、大変リーズナブルです。

まず入手したシガーソケットUSB充電アダプターを精密ドライバーで分解します。

VX-8Dへ接続するDCプラグのコード用の穴をシガーソケットアダプターに開けます。穴を開けるポイントがズレないよう、シガーアダプターのガワはセロハンテープできつく仮止めしました。

手持ちの電源ケーブルを加工したシガーアダプターのガワに仮組みします。

シガーアダプター基板の12Vが入る部分に電源ケーブルをハンダ付けします。

電源ケーブルをハンダ付けしたシガーアダプターを組み上げ、シガーライターソケットに入ることを確かめます。

製作した充電ケーブルをテスターで導通確認します。プラスとマイナスがショートしている様子はないので大丈夫そうです。



今回の製作ではシガーアダプター内側のUSBコネクターや基板そのものを外すとシガーソケットアダプターとして機能しないことに加え、狭いガワ内部にケーブルを押し込まなければならなかったことに苦労しました。次に同じ工作をする時はもう少し大きめのシガーソケットアダプターを選ぶと製作が楽になるかもしれないというのが反省点です。

ともかくこれでVX-8Dがある機器とつながる“はず”です。

その"ある機器"とは.....次回へ続きます。


---
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