2016/06/20

RF Explorerのススメ(使用編、応用編)

前回はRF Explorerの紹介と準備編でした。今回はRF Explorerの簡単な使い方と応用例などです。ここで紹介する製品の種類は6G Combo、ファームウェアが01.12B20の場合です。


※おやくそく※
以下内容はあくまでも個人で楽しむための参考です。



●基本的な使い方


RF Explorerを使うと、受信する中心周波数と受信する幅を指定するだけで所望の周波数範囲をスペアナ表示できます。最初に電源スイッチをONにします。


OPERATIONAL MODE が出るまでMENUボタンを何度か押し、下記のような表示とします。


MENUボタンを1回押しFREQUENCY MENUを表示させます。

上記MENU最下段でModule : 15-2700MHzとなっていない場合は上下ボタンでこの項目を選びENTERを押した後、再度画面にFREQUENCY MENUが現れるまでMENUボタンを何度か押します。


中心周波数を設定します。
上下ボタンでCenter Freq:までカーソルを合わせENTERを押し、上下左右ボタンで表示したい中心周波数を入力後、ENTERを押します。


周波数範囲を設定します。
下ボタンでFreq Span:までカーソルを合わせENTERを押し、上下左右ボタンで表示したい周波数の上下幅を入力後、ENTERを押します。


最後にRETURNを押すと設定が反映されたスペアナ画面が表示されます。


これで所望の電波のスペアナ表示が可能となりました。



●応用編


スペアナの表示速度を高速にする場合は事前にCONFIG MENU最下段のDSP:をFastにします。

ENTERキーを押すごとに設定が変わります。


電源を切る、または何かキーを次に押すまで受信したスペアナ表示をホールドする場合は事前にATTENUATOR MENUのCalculator:をOverwrtに変更するのがおすすめです。デフォルトのMax Holdでもピークホールドは可能です。

こちらもENTERキーを押すごとに設定が変わります。

ファームウェアバージョンにより機能は異なります。各自で研究されてください。


その他、専用ソフトウェアによる測定データの保存やRF Explorerのリモートコントロールも可能です。
(米国デイトンハムベンション2016でのRF ExplorerブースのPC画面表示デモ)


本体のファームアップも可能です。特に触れませんがご自身の責任で取り扱ってください。こちら(英文)が専用ソフトウェアと本体ファームウェアのリンク先です。

RF ExplorerのQ&Aもこちら(英文)にありますので参考にされてください。



●おわりに


基幹業務無線のデジタル化後の新たな楽しみ方として、今回は電波を目で探せる格安ハンディスペアナRF Explorerを提案しました。

受信音声の出力はできませんが放送波の電波状況やMCA無線の周波数移動前後の確認、業務波のチェックだけでなくWiFi, ラジコン, アマチュア無線, ライセンスフリー無線, 簡易業務無線、コンサート会場でのワイヤレスマイク等の空きチャンネル確認がよりスムースで確実となるはずです。


RF Explorerのスペアナ表示を見るだけでも十分面白いですが手持ちの受信機や無線機の相棒とすればよりアクティブな受信ライフが楽しめると思います。

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2016/06/05

ソニー Bluetooth内蔵ラジオSRF-V1BT発表&プチレビュー

SONYからブルートゥース再生が可能な2バンドステレオホームラジオが発表されました。

SRF-V1BT - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー

公式サイトから


SRF-V1BTは幅10.6×高さ17.2×奥行11.7センチ、重さ約880グラムのNFC対応Bluetoothを内蔵したステレオホームラジオです。

メーカーは据え置き型ホームラジオながら高音質ステレオスピーカーを内蔵しているのがこれまでのホームラジオと異なることを訴求しています。


電源は5.8ボルトの付属ACアダプターまたは内蔵リチウムイオン充電池です。市販の乾電池や充電池は使えません。
公式サイトから


ラジオの受信周波数はAMが531~1710kHz、FMが76~108MHzと、灯台放送や道路交通情報、FM補完放送をカバーしています。AM, FMともに地域設定によるプリセット選局と手動選局に対応します。放送局の電波を探すスキャン(自動選局)機能も搭載しています。


時計機能が充実しています。おやすみタイマーのほかめざましタイマー、15分固定の自動電源オフを装備しています。

自動電源オフは設定しておくと自動で電源が切れる機能で、おやすみタイマーの設定とは独立して動作します。おやすみタイマーを自動電源オフの15分よりも長く設定したときの動作は不明です。

自動時刻補正機能は初期設定以外、AMラジオのNHK第一放送の時報をSRF-V1BTが自動検出し毎日3回自動で時刻を補正する機能です。手動で時刻設定も可能ですがNHK第一ラジオ放送の入る窓際にSRF-V1BTを設置すると時刻がずれたとき直す必要がなくなります。


時計やラジオの周波数、放送局などの表示部は白色バックライト内蔵のモノクロフルドット液晶を装備。バックライトの明るさは明/中/暗/切から選べます。
公式サイトから


スピーカーは左右各2.5ワットのデジタルアンプを介し再生されるバスレフ構造です。


ブルートゥース再生はNFC対応のスマートフォンなどとワンタッチペアリングで可能。もちろんNFC非対応機器ともBluetoothワイヤレス再生が可能です。


SRF-V1BTはアナログステレオ外部入力(ライン入力)端子も装備。Bluetoothのない音楽プレーヤーなどとの接続も可能です。





-- プチ使用レポート --


実写画像はありませんがデモ機展示中のソニーストアでSRF-V1BT実機を触ってきましたのでプチレビューします。


◆外観


ICF-P26ICF-P36ICF-306から始まったシンプルなデザインです。

公式サイトから


本体は500ミリリットルの紙パック飲料を一回り幅を広げた程度の大きさ。重さは(あまりあてになりませんが)手に持ってみると900グラム程度とは思えないほど軽量に感じます。


下記公式サイトの写真のとおり操作部は全体的に商品説明で広告されているほど大型ボタンとは言えない印象ですがジョグダイヤルと決定ボタンは操作したところ比較的大型と思いました。
公式サイトから


スピーカーネット以外の側面は合板を張り合わせたような木目調となっています。"ウッド素材を用いた突板(つきいた)仕上げ"の製品説明通りです。
公式サイトから

ブラックは上記写真よりも細かい凹凸があり木目がよく出ています。ホワイトはブラックの材質にペイントしたような印象で、上記写真のとおりです。実際の製品は木目の個体差があるでしょう。

ストアで見た限りブラックはどちらかというとブラウンに近い色でした。


バックライトは"暗"に設定すると真っ暗な枕元で光っているのが何となくわかる程度まで暗くなり、操作ボタンを除けば寝室に置いても快適に使えそうです。

本体背面のFMロッドアンテナは最大伸長時は50センチ程度です。



◆ラジオ


放送局は主要局以外の中継局も含めプリセットされています。購入時に時計合わせと地域設定で県を選ぶだけでラジオを使う設定は完了します。

プリセット選局は数字のボタンとジョグダイヤル、手動選局はジョグダイヤルで可能です。プリセットと手動選局の切替は設定メニューから選べます。

操作レスポンスは非常によく、高速でジョグダイヤルを回してもとちゃんと周波数が追従します。ただし選局してから音が出るまでに最大で1秒程度の無音がある(FMは0.5秒未満、AMは約1秒)ため、落ち着いて操作する必要はあります。

自動選局時のスキャン速度はFMで毎秒9ステップ程度、AMはその半分より速い程度でした。雑音環境下では遅くなるかもしれません。


ACアダプター使用時と未使用時でAMラジオを聴き比べたところ、ACアダプターを使用した場合のほうが若干ノイズが増加しました。ただしストアには数多くの機器が展示されているためコンセントを介しての他機器からのノイズの回り込みの可能性があることをお断りしておきます。

受信感度はAMとFMともに普通でした。遠距離受信には向かないかもしれません。



◆ブルートゥース


NFC対応の機器でのペアリングはワンタッチのため非常に簡単です。

SRF-V1BT側の音量ボタンを操作すると接続機器の音量も連動します。逆も同じです。


ブルートゥースで接続するとSRF-V1BTの電源が自動で入り再生が可能なスタンバイモードが装備されています。使用後15分で電源が自動で切れる自動電源オフ設定を併用しSRF-V1BTに直接触らなくても電源の入切が可能です。

この場合、内蔵電池の消耗が早くなるためACアダプターを使用したほうがよさそうです。初期設定でこのモードは切になっています(NFCも切)。


ラジオ受信中はBluetooth機器からSRF-V1BTへ接続できませんでした。ラジオ受信中のブルートゥース割り込み再生機能はないと推測します。



◆スピーカーの音質


予想以上に低音が再生されます。従来のラジオのような、小型スピーカー特有の低音不足感は毛頭ありません。手持ちのラジオレコーダー ICZ-R250TVのバスレフスピーカーよりも低音が出ます。100ヘルツ辺りまで出ているのではないでしょうか。
公式サイトから


"スピーカーボックスに「バスレフ構造」を採用し厚みのある豊かな低音を再生でき"は宣伝通りと思います。

体を揺るがすほどの重低音はさすがに厳しいものの、直径4.5センチの小型スピーカーながらパッシブラジエーターなしでここまで鳴るものかと舌を巻くほどです。


高音はデフォルトでは控えめな印象です(調整可能)。聴き疲れしない音質と思います。

20kHz程度まで再生できる音源を再生しました。高音の音質調整(後述)を最大にしても周囲のハイレゾ再生スピーカーと比べ、(当然ですが)ハイレゾ音源を鳴らし切る能力はない印象でした。


ステレオ感はあまりありません。

SRF-V1BTには低音と高音をデフォルト設定を含め各12段階調節可能な音質調整機能が搭載されています。設定はラジオ受信時、ブルートゥース再生時、外部入力時すべて共通です。ヘッドホン接続時にも有効かは不明です。



◆その他


前述のAMラジオの受信状況とACアダプタを手に持った感じから、SRF-V1BTに付属するACアダプターはラジオレコーダーに付属するようなノイズの少ないラジオ用ではなく、雑音を比較的発生するタイプと推測します。

説明によるとAMラジオは最大音量で約7.5時間しか電池が持たないとのこと。FMラジオ使用時の半分も電池が持たないAM受信部を持つラジオはまさに"初耳"です。

デモ機では音質調整中に音量調整できないのが気になりました。





-- まとめ --


今回発表されたFM/AMホームラジオSRF-V1BTはラジオにブルートゥースやアナログ外部入力を装備し、高音質スピーカーが搭載された音質重視の据え置き型ラジオです。
公式サイトから


充電池が内蔵されているため、停電時等の電池駆動もある程度可能です。

発売は(2016年)6月11日。価格はソニーストアで税抜き19880円です。


個人的には入手したらキッチンに置きたいと思いましたがICF-S80のように防滴ではないのが残念です。

ラジオの特徴としては受信性能は控えめですが手動選局のジョグダイヤルの操作レスポンスは山進電子工業のハイエンドポータブルラジオATS-909Xのそれを凌駕し、デジタル選局方式のホームラジオとしては過去に類を見ないほど軽快なところでしょう。

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2016/06/03

エフ・アール・シー 腕時計型特小無線機FT-20W発表

FRC(エフ・アール・シー)からデジタルリストウォッチ型の特定小電力トランシーバーが発表されました。

FT-20W - F.R.C.

FT-20W 公式サイトから



FT-20Wの大きさは幅4.7×高さ(長さ)7.4×厚み2.4センチ、電池込で重さ約78グラムという、腕時計として見るとやや大柄な部類です。

2台セットのため免許資格不要で買って充電すればすぐ手軽に使えます。20チャンネル機のため通話距離を伸ばすオプションの中継器は使用できません。

付属のリチウムイオン充電池で連続15時間程度駆動し、電池はUSB経由で付属ケーブルにて充電します。乾電池や市販の充電池は使用できません。


腕時計型という名前の通り、腕時計として使用可能な時計機能を内蔵。腕時計機能の連続使用可能日数は約40日です。

時計機能以外にストップウォッチ、カウントダウンタイマー、アラームなど、時計としての機能は一通り装備しています。曜日表示と12時間表示(AM/PM)と24時間表示に対応しているようです。


本体正面には折り畳み式アンテナ、送信ボタン(PTT)兼呼び出し(CALL)ボタン、スピーカーマイクを装備。話すときは送信ボタンを押しながら話し、受信するときは送信ボタンを離します(ハンズフリー機能切時)。

1クリック後に送信を開始し次のクリックで受信となる機能には対応していないと思われます。なお使用中アンテナはなるべく下記のように立てておくとよいでしょう。
FT-20W 2台中1台 公式サイトから

左側面にはスキャンボタンと電源/メニューキーがあります。20チャンネルスキャンが1クリックで可能なようです。


右側面には上からアップボタン、イヤホンマイク端子兼充電端子、ダウンボタンがあります。アップダウンボタンは通常 音量調整用として使用し、左側面のメニューキーと併用することでチャンネル切替とグループモード切替などができると予想します。
FT-20W 2台中1台 公式サイトから



機能について。

説明によるとトランシーバーの機能はチャンネルスキャン、ハンズフリー(VOX)、グループモード、オートパワーオフに対応しているとありますが、当然これ以外の機能も装備されていると推測されます。

そこでこれまでの同社が発売した製品の傾向を基に、実装されそうな残りの機能を勝手に妄想してみました。

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・スキャン:電波を受信し5秒経つと交信が継続中であってもスキャンが再開する方式

・スケルチ(雑音消去)は解除(モニター状態)不可

・エンドピー:送信停止直前に「送信終わり」を相手に知らせるビープ音

・パワーセーブON/OFF:トランシーバーの電池寿命を延ばす省電力切替。切も可能

・1呼び出し音:CALLボタンを押す際に音の出る種類が10種類から選択可能

・コンパンダー:送信時に周囲の雑音を少なくする

・秘話通信機能(内緒話):話す内容を簡易的に暗号化し相手に送る

・ハンズフリー機能(VOX)のマイク感度切替は3段階

・グループモード:38組

・DCS:実装されない
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説明書は本記事執筆時には公開されていませんので上記はあくまでも妄想の域を出ないことをご了承ください。

補足ですが、音量は8段階切替と予想しているため、恐らく同社から発売済みの特定小電力トランシーバーNX-MINI同様に最小ボリュームに絞ってもかなり爆音の可能性はあり得ます。




まとめです。
FT-20W 2台中1台 公式サイトから

今回発表されたエフ・アール・シーのFT-20Wは2台セットの、誰でも買って使える腕時計型トランシーバーです。充電器や充電池、イヤホンマイクも込みで2台セットのためオプションの買い足しは不要です。
FT-20W付属品 公式サイトから

音量は最大250ミリワットのため、比較的騒音下であっても会話が成立すると思います。

アンテナが短く、同社他製品と比べ感度は抑え気味のため通常の特定小電力トランシーバーよりも通話距離が短くなる可能性はあります。

腕時計として使う場合は電池のこまめな充電と精度(月差±60秒)に注意する必要があります。



腕時計型特小無線機の第1号はかつてリストリンクスという名前で、FT-20Wよりもファッショナブルな形状だったと記憶しています。その1号機が絶版となり市場から姿を消してはや10年ほどが経つと思われるので、個人的に腕時計型トランシーバーの復活は歓迎したいところです。

製品情報ページもこれまでのイメージを払しょくする凝った構成になっており本気度は高いと思います。専用ボタンをワンタッチするだけでスキャン可能な仕様も大変気になります。あとは受信時の最小音量が爆音でないことを祈るだけでしょうか...。

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2016/06/01

RF Explorerのススメ(紹介&準備編)

ついに本格的な無線のデジタル時代の幕開けです。国内において一般の受信機で簡単に聴ける主要無線はほぼなくなりつつある状況で受信活動を続ける主な方法は以下が挙げられるでしょうか。

1) 航空無線(エアバンド)、船舶無線(国際VHF)へ退避
2) (簡易)業務局を平成34年までワッチ
3) 特定小電力無線や微弱電波のワッチ
4) デジタル無線の電波ハンティング
5) 短波等へのカムバック
6) ラジオを楽しむ


今回はデジタル時代の受信活動スタイルの一つとして上記 「4) デジタル無線の電波ハンティング」を積極的に楽しむ方法のひとつを提案します。それはRF Explorerを使うというものです。




RF Explorerとは


RF Explorer

RF Explorerとはハンディ型電波スペクトラムアナライザー(以下、スペアナ)です。スペアナ、言い換えるならば複数の周波数の電波の強さが一度に見える"ビジュアル専用受信機"です。

一部の無線機や受信機にもスペアナ機能は搭載されていますが、RF Explorerはそれらのスペアナ機能とは異なる処理(数百万円する高価な測定器と同じ方式)の採用により最大で毎秒7~9フレームと、ハンディ機としては圧倒的な描画速度を達成しています。



●RF Explorerのラインナップ


RF Explorerは同じ形状ながら種類が豊富なため、パッと見だけではどのモデルか分かりません。また型番によって受信周波数や取り付けるアンテナの本数、付属品が異なります。

国内ではハイエンドモデルの3G Comboと6G Comboが秋葉原の店頭でも比較的容易に入手できるようです。今回は15-2700MHZと4850-6100MHzをカバーする6G Comboを例に見ていきます。ファームウェアバージョンは01.12B20です。



● 準備


充電方法と電源の入れ方を説明します。


※おやくそく※
以下内容はあくまでも個人で楽しむための参考です。




購入直後または長期保存後は充電をすすめます。

充電にはオプションのmini USBケーブルを使います。スマートフォン用のマイクロUSBケーブルはそのままでは使えません。
RF Explorer底面のミニUSBコネクター


手持ちのデジタルカメラのデータ転送用/充電用mini USBケーブルで動作を確認しました。100円ショップなどの充電専用ケーブルは認識しないかもしれません(未確認)。
ミニUSBケーブル接続状態


電源をONの状態でUSBケーブルを底面のmini USB端子とUSB電源を接続すると内部充電池の充電が開始されます。
電源スイッチ(黒部分)

満充電器後は液晶画面の電池マークが最大を表示します。充電完了後はUSBケーブルを取り外します。
充電中の液晶画面。充電中は画面左上に「USB」を表示



本体上部の黒いスイッチをON側へスライドすると液晶画面にRF Explolerという文字とファームウェアバージョンの表示が現れます。


Comboモデルの場合はこの後、現在選択されているアンテナ端子が「ACTIVE」の文字で表示されます。


アンテナは付属のものをRF Explorerのアンテナ端子へ取り付けます。6G Comboモデルの場合、左に短アンテナ、右にロッドアンテナを取り付けます。

右のロッドアンテナの根元が曲がっているように見えますが、取り付けがしっかりしていれば問題ありません。日本品質ではないため妥協しましょう(笑)

これで準備完了です。



●操作ボタンの説明


RF Explorerのボタンは電源スイッチのほか、MENU、上下左右、ENTER、RETURNで構成されます。

MENUを除く各ボタンはスペアナ表示時とMENU呼び出し時で動作が異なります。


< MENU >
設定開始、または設定項目がいくつかある場合MENUページ送りとして機能します。


< 上下 >
スペアナ表示時:表示する電波の大きさの上限(最大値)を変更します。

MENU呼び出し時:設定項目を選んだり周波数など数字の変更や各設定項目のオプションを選択します。


< 左右 >
スペアナ表示時:表示する中心周波数のアップダウンや表示幅(スパン)を変更します。

MENU呼び出し時:周波数など数字の"位"を移動します。


< ENTER >
スペアナ表示時:スペアナ表示の一時停止(ホールド)と測定中を切り替えます。

MENU呼び出し時:上下で選んだ設定項目を決定します。


< RETURN >
スペアナ表示時:左右ボタンで操作するモード( 表示する中心周波数のアップダウン or 表示幅(スパン)変更 )を切り替えます。

MENU呼び出し時:現在の設定をやめる、またはMENU画面を閉じスペアナ表示に戻ります。



上記の説明は実際にRF Explorerを操作するとより理解できると思います。





3G Comboモデルと6G Comboモデルの商品リンクを参考までにページ下部に示しました。

次回はRF Explorerの簡単な使い方などを紹介します。

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