2015/03/29

SONY ICR-S71紛失パーツ追加

ソニーのAM専用防滴ラジオICR-S71にいつの間にかなくなっていた部品を取り付けました。


不足していたのは電池蓋やチューニングノブ、上部カバーといった外装パーツです。

月日が経つにつれ電池ふたやチューニングノブが行方不明になり、気が付いたら某国の家庭用ラジオのごとく、放送局が固定されチューニングできない状況となっていました。以下はパーツ装着後のICR-S71の写真です。

すでに20年以上酷使し続けたICR-S71はくすみを帯び、取り付けた部品との色やツヤの違いが一目瞭然です。一年中日差しが照り付ける窓側で使い続けていましたが、不思議とチューニング窓が黄ばむこともなく外装パーツの紛失以外の問題は特にありません。よくもまあ今まで動作し続けていたものだと感心します。


このタイミングで手持ちのICR-S71を修理しようとしたのはお察しの通り生産終了だからです。各部をよく見ると予想以上に外部DCジャックのパッキンやキャリングベルトの劣化が認められます。どうせならまとめて外装パーツを新しくしたいと思います。

あらためてその再生音に耳を傾けるとICR-S71はAM1バンド専用でスピーカー専用機ながら最新のICZ-R250TVラジオレコーダーのスピーカーよりも高音がよく伸び、バスレフではない分無駄に低音が響かないため人の声を聴くストレスが少ないですね。

日本語のサ行の発音がAMラジオにしてはそこそこ聴こえるのは帯域フィルターが広いからなのでしょう。デジタル選局ラジオでは味わいづらいファインチューニングが可能な点、通常1ヶ月電池交換不要で使い続けられる点もグッドです。

計算しつくされているからこそユーザーから名機の称号が与えられているのではないかと思います。

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【追記】ソニー、ラジオNIKKEIが聴けるホームラジオICF-M780N(2014/01/22)

2015/03/17

門司電気通信レトロ館見学&モールス電鍵体験

今回は西日本ハムフェア散策の途中に立ち寄った門司(もじ)電気通信レトロ館を紹介しましょう。


門司電気通信レトロ館は山口県下関市の対岸に位置する北九州市門司港周辺にある、電信や電話にまつわる歴史資料館と言うのが適切でしょう。

場所はこの辺りです。


館内には所狭しと大戦前後の公衆電話や家庭用電話機、さらには交換機など、これまでの通信関連製品が展示されています。


こちらは災害用無線電話です。1970年代から配備されていたようです。


初期型小電力コードレス電話です。ついこの前使っていた製品が資料館に展示されているというのは不思議な感覚がしますね。


受信家の見どころは自動車電話、初期型携帯電話コーナー等、


そして無線家が楽しめる見どころはこちら...

何と、その場でモールスが打てる「トン・ツー体験コーナー」があるのです!

このほか昭和35年に描いた未来の電話の絵も展示されていました。なかなか興味深かったです。やはり門司に展示されているだけあって"門司"どおりレトロな風情が楽しめました



...という訳で、なんとなく一瞬寒風が吹き抜けたような気がしたところで門司電気通信レトロ館の紹介を終わります。

上記以外にも様々な展示があります。西日本ハムフェアーの帰りに、受信家はもちろん無線家もモールス熟練度を公の場で見せびらかすアピールするためなどに立ち寄り、ひと打ち一汗かいてみるのも粋でしょう。

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皿倉山電波塔を少しだけ夜間見学(2015/03/10)

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2015/03/10

皿倉山電波塔を少しだけ夜間見学

日産自動車九州にて開催された第14回西ハムを後にしてから北九州市に位置する皿倉山(さらくらやま)に立ち寄りました。



北九州市観光ガイドブック「もりたび」によると皿倉山は標高622メートル。上下に移動するケーブルカーと横方向に移動するスロープカーを乗継いで山頂へ到着します。

山頂からの夜景は新日本三大夜景のひとつで、香港の100万ドルを大きく引き離し100億ドルとのことです。天気の良い日に夜間に上ると以下のような景色を楽しめます。



...と、ただの観光記事ならばここまでですが、当記事はここからが本題です。皿倉山は付近の山と比べ標高が高く、茨城県の筑波山や奈良県~大阪府の生駒山のように電波塔としても使われているため見どころは満載です。

見学時は日没後であったため、送信電波の詳細は未調査ですがウィキペディアに概要が掲載されています。



皿倉山へ上るふもとの帆柱(ほばしら)ケーブル山麓駅までのアクセスは駅前駐車場まで車を運転する経路とJR八幡駅からおおよそ30分間隔で発着する無料バスを使う経路があると思います。なお山頂には絶景を眺めながら食事を楽しめるレストランが併設されています。

北九州付近を訪れた際は是非立ち寄りたいスポットです。

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西日本ハムフェア2015ぶらり散策(2015/03/08)

2015/03/08

西日本ハムフェア2015ぶらり散策

北九州市近くの日産自動車九州敷地内で開かれた第14回西日本ハムフェアを訪れました。


会場に到着したときには既にコンテスト用のアンテナの設置が完了し、入り口前には人だかりができていました。


名だたる方々によるテープカットを終え、いざ開場です。


体育館とゲストホールを往復し、新製品情報をチェックしたりハイエンド機に触れたり、各ブースを一巡したり発表者の講演を聴講したりしました。



参加した感想ですが、ハムフェアや関ハムとはやや傾向の異なるアイテムがいくつかあったりと、興味深かったです。中には破格の品物もありました。私も会場の勢いにのまれてしまい...うっかり買い物をしてしまいました。

補足ですが個人的に期待していたFT2Dの情報は前回発表された内容から変化はありませんでした。


大成功に終わった西ハム。いずれ公式発表があると思いますが、噂によるとかなりの入場者数を記録したそうです。また昨年(2014年)ハムフェアと同様、若年層の参加増加もあったようです。

来年も参加できればと思います。

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2015/03/07

FTDX1200 vs FT-991カタログ機能比較

前回(下の関連記事参照)はFT-991とFTDX1200のカタログから読み解いた仕様表比較を行いましたので今回は機能比較を行いました。

比較方法は両者の機能に関するキーワードを商品説明から抜き出し、機種ごとに並べるという単純なものです。



早速両者の比較に移ります。

下表の左がFTDX1200、右がFT-991です(クリックで拡大)。両者の機能が異なる部分は黄色、不明な部分は灰色としています。

「広帯域受信」項目の黄色を塗り忘れていますのでご注意ください。

単純に商品説明からFTDX1200とFT-991の機能を抜粋しただけでもこれほど項目がありますから、実際にはより多くが盛り込まれているはずです。



一言でまとめますと、FT-991は操作に関する拡張性を持つコンパクトオールモード機といったところです。

FTDX1200がオプション追加により機能や性能向上を達成できるのに対してFT-991は機能はオプション不要ながらも最低限盛り込み済みの項目が少なからずあります。

また、スペースの都合上ツマミやボタンの多く配置できないFT-991のほうがタッチパネルも含め、操作へのカスタマイズがやや柔軟に対応できる傾向です。個人的には固定されているRF GAINツマミもカスタマイズできればよかったと思います。


FT-991はさすがに上位機種とほぼ同じ性能や機能とは言い切れない部分はあるもののV/U対応であり、これまでの製品と比べ格段に移動運用時に得られる情報量は増加しているため、使い勝手は別として少なからずより確実なコンディションの把握に貢献するのではないかと期待しています。

素人的な見解で恐縮ですが機能に関して上位機種から大幅に削減されている様子はないため、価格的にも割安感はあると思います。

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2015/03/01

FTDX1200 vs FT-991カタログ仕様表比較


2014年夏のハムフェアで発表された八重洲無線のカラー液晶搭載アマチュアオールモード機FT-991が、今年(2015年)2月頃から国内でも流通し始めました。

今回はFT991の上位機種、八重洲無線のFTDX1200と、カタログに掲載されている仕様表の比較です。ここでおさらいですが両者の標準価格はFTDX1200が税抜き22万8千円、FT-991が税抜き17万5千円と、5万3千円の開きがあります。

本比較ではFTDX1200とFT-991の異なる部分のみ抜粋しました。表中の赤字が異なる部分です。



さっそく一般定格比較から(図はクリックで拡大します)。

表の左からFTDX1200、FT-991です。ご存知のようにFT-991はHF/50MHzのほか144MHzと430MHzのオペレーションも可能となっています。

FTDX1200はRTTYやPSK31通信が可能でしたがFT-991はC4FMの運用が可能となっています。

FTDX1200の最小ステップは1ヘルツ、対するFT-991は5ヘルツです。

大きさはFT-897シリーズから横幅が約3センチ増加、奥行が約1センチ減少で重量はFTDX1200の半分以下、FT-897シリーズよりも約400グラム増となっています。



つづいて送信部の比較です。

一見すると送信電波の質はわずかながらFTDX1200のほうが良いようです。FT-991はコンパクトさを優先したのかもしれません。



最後に受信部比較です。

中間周波数がFTDX1200とFT-991で異なります。

受信感度はスペック上、SSB/CWモードで0.5~1.8MHzはFTDX1200が上で1.8MHz~30MHzはFT-991が上です。また28MHz、FMモードでもFT-991のほうが高感度です。



以上、FTDX1200とFT-991のカタログ仕様表比較をしました。

率直な感想ですが、FT-991は受信感度が総じて優れているように思いました。しかし機能比較がまだのため、現時点での判断は時期尚早です。

結論は次の機能比較まで保留とします。

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