2020/12/30

アイワ、ポケットラジオAR-AP35とラジカセTR-A30発売中

アイワから小型ポケットラジオとコンパクトラジカセが発売中です。

●ポケットラジオAR-AP35
AR-AP35 アナログポケットラジオ - アイワジャパン株式会社

●ラジカセTR-A30
TR-A30 ラジオカセットレコーダー - アイワジャパン株式会社



●ポケットラジオAR-AP35

アイワ AR-AP35(公式サイトから)

 

AR-AP35は単4電池2本で約30時間動作する縦型の2バンドポケットラジオです。

本体の大きさは横5.5×縦9×薄さ1.9センチ、重さは電池込みで約85グラムです。

AR-AP35大きさイメージ(公式サイトから)

 

色は黒とシルバーが選べます。本体色が黒の製品のアイワロゴは赤色です。

AMラジオは内蔵バーアンテナで受信し、FMラジオはロッドアンテナを伸ばして受信します。イヤホンはアンテナにはなりません。
 

受信範囲はAMが522-1620kHz、FMが76-108MHzで国内のFM放送とワイドFM(AMラジオをFMで聞けるサービスの電波)の受信に対応します。


スピーカーの音声出力は200mWなので家の中で使うとかなり大音量で鳴らせます。

ステレオイヤホンと着脱可能なストラップが付属します。ステレオイヤホンを使うとFMラジオがステレオで聞けます。

スイッチ類は本体上面と左右にあります。

AR-AP35各部名称(公式サイトから)

 

上面には音量ダイヤルと収納されたロッドアンテナ、ステレオイヤホンジャック、ストラップ取り付け用の穴があります。
 

左側面には電源とバンド切替共用スイッチが、右側面には選局ダイヤルがあります。

正面には選局窓とFMステレオランプ、直径3.6センチのモノラルスピーカーがあります。

電波を受信できたことを示す同調ランプはありません。

裏面には電池を入れる蓋があります。

公開されたスペックからするとAR-AP35は故障の少ないDSP方式でしょう。




●ラジカセTR-A30

アイワ TR-A30カセット蓋展開(公式サイトから)

 

TR-A30は単3電池2本で約15時間動作する、手のひらサイズのラジオカセットテープレコーダーです。

大きさは12×8.7×3.8センチ、重さは電池込みで約250グラムです。

色は黒と白、シルバーの3色から選べます。黒色の製品のアイワロゴは赤色です。



TR-A30(公式サイトから)

 

付属品はUSB給電ケーブルと外部マイクロホン、マイクロホン用の風防(風除け)です。

 

TR-A30付属USB電源ケーブル(公式サイトから)

TR-A30付属両耳イヤホン(公式サイトから)

カセット操作ボタンを上面とすると、上面にはカセット用の録音再生ボタンと早送り巻き戻しボタン、停止ボタンがあります。また音量ダイヤルもあります。

TR-A30操作部(上)と右側面(下)(公式サイトから)

 

FMラジオ受信用の折りたたみ式ロッドアンテナもあります。

左側面には付属USBケーブルを接続するDCジャックがあります。

右側面には両耳モノラルのイヤホンジャック、モノラル外部マイクロホンジャック、テープとラジオのバンド切替が共用のファンクションスイッチ、ラジオの選局ダイヤルがあります。

カセットの再生音とラジオを鳴らす内蔵スピーカーは450ミリワットと、単3電池を使う割にはかなりの大音量です。

雑踏の中でもそれなりに大きく聞こえると思います。

 

カセット部について。ステレオと明記されていないので録音と再生の音声は恐らくモノラルです。

外部マイクロホン端子はありますが内蔵マイクロホンはありません。

つまり、付属のマイクロホンを外してしまうとラジオ以外の録音はできません。

 

オートリバースと音声起動録音(VOR、VOS)、テープカウンターといった機能はありません。

再生しながら早送りや巻き戻しをしてキュルキュル鳴らすキュー&レビューはできません。

動作中を示すLEDランプもありません。


スピードコントロール機能やピッチコントロールはありません。

90分を超えるカセットテープは使用不可能で60分以下のテープの使用が推奨されています。

あくまでもカセットを本体で楽しむ製品ですので、パソコンへの取り込みを含むUSB端子での入出力やメモリーカードの使用には対応しませんが、パソコン側にオーディオ入出力端子があれば音声のやりとりは可能です。

パソコンからの音声をTR-A30のカセットで録音する場合は「抵抗入り」ケーブルが必須です。

ラジオ番組を受信しながらカセットへ録音することは可能です。


ラジオ部について。受信範囲は530-1605kHzのAMと76-108MHzのワイドFMを含むFM放送です。

AMラジオを受信する場合は本体の向きを変えて受信し、FMラジオを受信する場合はロッドアンテナを伸ばして受信します。イヤホンはアンテナになりません。

音声はモノラルです。ステレオイヤホン使用時は両耳でモノラル音声を楽しめます。



TR-A30はカセットとラジオ共に必要最低限の機能を持つ製品です。

質感や機能性能に全盛期の高性能は望めず、価格なりですので、カセットの回転ムラや録音再生ノイズ、音質は雰囲気と割り切るべきと思います。

音質の良いラジカセが必要ならばソニーのCDラジカセCFD-S401をおすすめします(プチレビュー記事が下にあります)。

 

 

 

このポケット2バンドラジオAR-AP35と小型ラジカセTR-A30は2020年12月現在、発売中です。
店頭価格はAR-AP35が税抜き1200円前後、TR-A30は税抜き4500円前後です。

アイワがこの時期に超低価格のラジオとラジカセを投入してきた事に少し驚いています。

今回投入されたアイワブランドの2製品は他社製品よりも付属品が充実しaiwaロゴが追加され、差別化が図られています。

他社製品との性能の差がどの程度かは買ってみなければわかりませんが、価格なりでしょう。

個人的には黒地に赤のaiwaロゴは結構雰囲気がいいなと思います。
(関連記事はこの下です)






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ソニー CDラジカセCFD-S401に新色追加 (2017/09/27)

2020/09/09

八重洲無線 車載無線機SRM320とSRS210,SRS220等特小無線機発表

 八重洲無線から351MHz登録局車載トランシーバー1機種と特定小電力トランシーバー3シリーズが発売されます。

デジタル簡易無線機 SRM320/八重洲無線株式会社

特定小電力トランシーバー SRS220_SRS210/八重洲無線株式会社

多者間同時通話対応 特定小電力トランシーバー SRFD1/八重洲無線株式会社
 

●SRM320

 

SRM320車載トランシーバー
八重洲無線SRM320(公式サイトから)

SRM320は351MHzデジタル30チャンネルを装備した、車載用登録局ハイパワー(5ワット)トランシーバーです。

無線を使う免許は不要ですが簡単な手続き(登録)後、使えるようになります。

ブルートゥース機能を内蔵し、オプションのヘッドセットSSM-BT10を使うと、車内でハンズフリー通話が可能となります。 

車外に取り付けたスピーカー(オプションの外部スピーカーMLS-200と取り付け金具SMB-203を使用)から声を出す拡声器機能があります。但し拡声器として使う方法は販売店から入手する必要があります。

この拡声器機能があれば、大音量ではない(内蔵パワーアンプは4ワット)ものの、車内からSRM320の付属スピーカーマイク等から町内へ、広報や避難指示がある程度できる訳です。 

別の無線機で送信した音声をSRM320で受信し、拡声器機能で車外へ流すこともできます。

 

またオプションのGPSアンテナSCU-38を使い、ユーザーが社外品のパソコンやソフトウェアを併用することで位置情報の管理が可能です(使用について八重洲無線はノーサポート)。

このSRM320はVX-D2901Uの後継機種のようです。

VX-D2901Uからの変更点はスピーカーマイクの超大音量化(700mW->2W)、ブルートゥースや緊急時に外部へ通報するCUE機能、リモート動作を含む拡声器、あらかじめ録音したメッセージを送信するクイックアンサー、無線機のいたずらを防ぐリモートロック機能等の機能追加があります。

 


●SRS210シリーズ

 

八重洲無線SRS210(公式サイトから)

SRS210とSRS210Sは単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。

免許資格一切不要で、だれでも買ってすぐに使えます。 

本体はIP68に対応し、砂没のほか水深1.5メートル下の真水に30分放置してしまっても動作します。水中では使えません。

本体は60ミリワットの内蔵スピーカーで、電池1本の無線機としては音量はある方ですが工事現場の騒音下での使用にはオプションのイヤホンマイクが必要です。

イヤホンマイクはねじ込み式防水ジャックです。防水キャップが出っ張っていないので、イヤホンマイクを使用しない場合に防水キャップが外れにくくなっています。

 

SRS210とSRS210Sの違いはアンテナの長さです。SRS210はロングアンテナが、SRS210Sはショートアンテナを装備します。免許資格不要無線機なのでアンテナの交換はできません。

このSRS210とSRS210SがFTH-314、FTH-314Lの後継かは分かりませんが、FTH-314シリーズも併売されるようです。

FTH-314、FTH-314Lとの違いはIP67->IP68の防水性能アップ、CUE(緊急通報)機能の追加、 他の無線機の状態を確認するARTS、トランシーバーが2台あるように使えるサブチャンネルセレクト等です。

 

 

●SRS220シリーズ

八重洲無線SRS220S(公式サイトから)

 

SRS220とSRS220SはSRS210シリーズと同様、単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。

SRS210シリーズとの違いはブルートゥースの有無です。

SRS220とSRS220SにはSRS210とSRS210SにはないBluetooth機能が内蔵され、オプションの無線ヘッドセットSSM-BT10との併用で、イヤホンマイク使用時に煩わしいコードがなくなります。


ブルートゥース接続に対応する特定小電力トランシーバーのラインナップはアイコム、アルインコ、ケンウッド、八重洲無線という特定小電力トランシーバーブランド4強の中では初です。

 

 

●SRFD1

八重洲無線SRFD1+SSM-61Hオプション(公式サイトから)

 

SRFD1は付属リチウムイオン充電池SBR-37LIで16時間動作する、連続した同時通話が可能な、ブルートゥースにも対応する業務用ハンズフリートランシーバーです。

特定小電力トランシーバーですから免許資格は一切不要で、誰でも買ってすぐに使えます。但し買ってすぐ使えるとはいえ、本体にスピーカーとマイクがないので、必ずオプションのヘッドセットが必要です。

Bluetoothヘッドセットにも対応しますから、オプションのSSM-BT10を使った、完全ワイヤレスの使用も可能です。

このSRFD1はVLM-850Aの後継機のようです。VLM-850Aに付属していたPTTケーブルはSRFD1には付属しません。

 

 

 

以上、八重洲無線から登場する新型登録局車載無線機と特定小電力トランシーバー3シリーズ5機種を紹介しました。 

SRM320、SRS210シリーズ、SRS220シリーズ、SRFD1の発売は2020年9月下旬~10月になるようです。

 (関連記事はこの下です)

 

 

[関連記事]

八重洲無線FTH-314Lレビュー(2018/02/21)

八重洲無線FTH-615L, FTH-615発売&FTH-314(L)とスペック比較(2018/11/18)


2020/08/12

パナソニック、Bluetooth接続対応ラジオRF-300BT発表

パナソニックから据置タイプのラジオが発売されます。

Panasonic RF-300BT
パナソニック RF-300BT(公式サイトから)
 

FM/AM 2バンドレシーバー RF-300BT - Panasonic

 

RF-300BTは付属ACアダプターまたは単2電池4本で動作する2バンドラジオです。

大きさは幅26.1x高さ15.7x厚み8.3センチ、重さは約1.4キロです。

電池の持ちは単2アルカリ4本を使用して24時間です。

 

■外観

公開されている製品情報の写真から外観の気になる部分を可能な限りチェックします。

正面には白かシルバーのスピーカー保護ネットと白色LEDバックライト内蔵液晶ディスプレイがあります。

スピーカー保護ネットはこれまでの製品同様、金属製と推測できます。

液晶表示には時計、受信中の周波数、プリセット番号、放送局名、携帯電話のような4段階と思しきアンテナマークが見えます。

 

本体上には折りたたみ式ハンドルと電源、Bluetooth、タイマー、1-10までのプリセットボタンを含む操作ボタンが見えます。

 

初期設定メニュー、音質切替とバンド切替えボタンもあるでしょうが、この写真だけではわかりません。おそらく右端手前のボタンが音質切替ではないかと推測します。

 

右側面には上に音量、下に選局つまみがあるように見えます。

 

左側面は見えませんが、おそらくACアダプター入力とヘッドホン出力端子、USB端子があるでしょう。

 

 

■特徴

本体スピーカーは直径10センチです。ラジオにしてはかなり大型の部類です。

説明によると「標準/音楽/ニュース/クリア/ソフト」の5モードあるプリセットイコライザーを装備し音質調整ができるとありますが、アイコンには「プリセットEQ(4モード)」とあります。

果たして音質調整の種類は4or5、どちらが正しいでしょうか。

 

ラジオの受信周波数について。
AMは522-1629kHz、FMは76-108MHzなのでAMラジオをFMでも聞けるワイドFMに対応します。同社製RF-U180TVのようなワンセグTV音声受信はできません。

初期設定の地域選択でお住まいの場所を56の中から選ぶと、次回からラジオの上にある1-10のボタンを押すだけでお近くのラジオ放送の電波を受信します。

最新のBluetooth5.0のオーディオプロファイルに対応し、スマートフォンを介したストリーミング放送(ラジコなど)の音声再生ができます。マイクがないので通話には使えません。

IPX4の日常生活防滴機能を装備。端子に何も繋がない場合はちょっとした水滴があっても使えます。

水中や大雨では使えませんが、稀に水しぶきが掛かるキッチン周りでなら使えそうです。

 

 

次に、製品情報から判る範囲で細かい特徴をいくつか掘り下げます。

○USB給電機能

RF-300BTには付属のACアダプター使用時にスマートフォンをお手持ちのケーブルでUSB充電できる機能があります。

USBポートの出力電流はあまり期待できませんが、少なくともネットラジオを楽しみながらスマートフォンが動作する程度でしょう。

ラジオ受信中にUSBポートへスマートフォンをつなぐと、スマートフォンからの大量の雑音でラジオが妨害され、うまく聞こえなくなるものと予想します。

 

○ヘッドホン出力端子

RF-300BTはモノラルスピーカーを内蔵しますが、ヘッドホン出力電圧端子を装備します。

FMラジオの受信音声はモノラルと書いてあるのでステレオではなく、両耳モノラルの可能性が高いです。

Bluetoothで送信した音声もモノラルになるかは不明です。

ヘッドホン出力端子使用中は防滴機能が使えません。

 

○時計とタイマー

RF-300BTにはリビングラジオとして使うための時計、スリープタイマー、目覚ましタイマー、オートパワーオフ等、日常生活に使える実用機能がひと通り揃っています。

ラジオのオンタイマーはありますがBluetooth経由でタイマーが有効になるかは不明です。

 

○SCMS-Tに対応

RF-300BTのブルートゥースは著作権保護された楽曲の再生にも対応しています。

一般的なBluetooth対応ラジオはSCMS-Tに対応しないので著作権保護されたファイルは有名メーカー以外の安価なBluetoothスピーカーでほとんど再生できません。

パナソニックのならではの意地を見せたといったところでしょうか。

 

 

以上、RF-300BTの特徴とスペックを軽くチェックしました。

このRF-300BTの発売は8月28日金曜日、価格はアマゾンによると10%税込みで10980円です。

一見同じ見た目のRF-U180TVとの大きな違いはワンセグテレビ音声受信とBluetooth機能の有無です。

ワンセグTVもブルートゥースも不要であればソニーICF-M780Nが選べます。

機能はおおよそ同社製RF-200BTと同じようですが、このRF-300BTは高感度&高音質ラジオの位置づけです。

 

個人的にRF-300BTの最も気になる点はAMラジオのこもりが従来製品からどの程度改善されているかです。

4または5種類の音質調整がどの程度AMラジオの音質に効果があるのか(それともないのか…)見ものです。

(関連記事はこの下です)






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【追記】ソニー、ラジオNIKKEIが聴けるホームラジオICF-M780N (2014/01/22)

ソニー ラジオレコーダーICZ-R260TV発表&発売前実機プチレビュー (2018/09/24)

2020/08/09

ハーマン、JBLブランドのラジオ内蔵無線スピーカー2機種発表

ハーマンインターナショナルは2020年6月末、JBLブランドのラジオ搭載ワイヤレススピーカー2機種を海外にて発表しました。

JBL Tuner 2

JBL Tuner2(公式サイトから)
 

JBL Tuner2は内蔵リチウムイオンバッテリーで12時間動作するBluetoothスピーカーです。

大きさは18 x 7 x 7.2センチ、重さは543グラムです。色は白と黒が選べます。

スマートフォンやPC等の音楽を再生できるBluetooth4.2、FMラジオ受信機能、日本では受信できないDAB+受信機能、アナログオーディオ入力機能があります。

再生周波数は80-20000Hzと、低音から高音まで鳴らします。スピーカーユニットは1個のみのモノラルです。

電池は3.5時間で充電が完了します。 

 

JBL Tuner2はBluetoothオーディオプロファイルを装備しますがHSPを装備しないのでスマートフォン用のスピーカーマイクとしては使えません。つまり、Bluetoothワイヤレス機能はあくまでも音楽再生用です。 

 

 

さて、今回登場するJBL Tuner2はJBL Tuner(DAB+に非対応の国内モデルはJBL Tuner FM)の後継機です。 

両者の主な違いは下記です:

  • 大きさと重さの増加
  • 電池寿命の1.5倍増加 
  • 表示文字の大型化
  • IPX7防水化 
  • 電源入切時に鳴る効果音の大音量抑止
  • USBジャックのTYPE-C化
  • ACアダプターの非付属化 
  • スピーカー最低再生周波数の拡大
  • Bluetooth規格のアップデート 

 

このTuner2はアウトドアでも使えるのが売りのようです。

 

 

 

JBL Tuner XL   

JBL Tuner XL(公式サイトから)
 

JBL Tuner XLは内蔵リチウムイオンバッテリーで15時間動作するBluetoothスピーカーです。

大きさは145 x 167 x 103センチ、重さは1.15キログラムです。色は黒のみです。

Tuner2同様Bluetooth4.2規格のオーディオプロファイルによる音楽再生機能、FMラジオとDAB+受信機能、アナログオーディオ入力機能があります。 

再生周波数は70-20000Hzと、Tuner2よりも少し低い低音から高音まで鳴らします。

スピーカーはモノラルです。

電池は4時間で充電が完了します。

 

上で紹介したTuner2と比べると主な違いは下記です:

  • 大きさと重さ、スピーカー出力が約2倍増えた
  • 電池の持ちが1.5倍増加した
  • 持ち運び主体のTuner2と比べ、ACアダプター付属のTuner XLは据置主体 

 

 

 

 

以上、JBL Tuner2とJBL Tuner XLの特徴説明とスペックを比較しました。 

Tuner XLは据置主体といいながら、きっちりIPX7の防水に対応するので、キッチン周りでの使用にも良さそうですね。

本記事執筆時点(2020年8月)で国内での発売は未定です。日本仕様の仮称"JBL Tuner2 FM"は黒のみで、ラジオ機能が国内バンドに対応したFM専用になることでしょう。 

個人的にはなぜスピーカーがステレオにならないのか、ワイドFMではない純粋なAMラジオが聞けないのか気になります。

AMラジオが聞けないのは恐らく、欧州でAMラジオ廃止の流れを受けての事でしょうが、アメリカを含む欧州以外ではAMラジオが引き続きサービス中ですから、ある程度の配慮は欲しいところです。

仮称"Tuner3"が発売される頃にはせめてスピーカーがステレオになっている事を期待しています。

(関連記事はこの下です)







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ソニー Bluetooth内蔵ラジオSRF-V1BT発表&プチレビュー (2016/06/05) 

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2020/05/16

コメットSMA-W100RX2アンテナの説明と実使用比較

ハンディアンテナSMA-W100RX2の簡単な説明とSMA-W100RXとの実使用比較、選び方について語ります。
Comet SMA-W100RX2

SMA-W100RX2はアマチュア無線用アンテナの生産で有名なコメットの広帯域受信専用ロッドアンテナです。

よしおの手元にあるSMA-W100RX2は、長さが最大伸長100.5センチ、ロッドアンテナ収納時の全長が21.6センチ、重さが約61グラムです。

コネクター(接栓)の形状はSMAです。

SMAコネクターを装備する広帯域受信機IC-R30IC-R6シリーズDJ-X81DJ-X8DJ-X11シリーズVR-160の他、受信専用としたアマチュア無線機に使えます(2020年5月現在)。FT-65には使えません。

メーカーによると受信周波数範囲は25~1300MHzです。アンテナは70MHz周辺から同調できるようです。



SMA-W100RX2の大きな特徴はアンテナ根元の2段屈曲機構です。
SMA-W100RX2 2段屈曲状態

2段屈曲(ダブルベント)機構により、広帯域受信機やスキャナーに取り付けた状態で持ち運びできます。

国内のハムショップで手に入るハンディアンテナのうち、2段屈曲機構搭載の現行モデルはこのSMA-W100RX2とSMA-W100RX(後述)のみでしょう(2020年5月現在)。

※CQオームで販売されていた351MHz用2段屈曲ロッドアンテナOHM-351Rodは終売となっています


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さてここからが本題です。SMA-W100RX2はSMA-W100RXの機能追加モデルです。

両者の違いは回転機構の有無だけです。受信性能の差はほとんど感じられません。


SMA-W100RX2の回転機構は意外に固く、IC-R30に付属のアンテナと比べ圧倒的な安定感があり、自重を含め容易に回転することはありません。

しかしこの回転機構の追加により、アンテナの長さが2センチほど増えています。
SMA-W100RX(上)とSMA-W100RX2(下)全長
SMA-W100RX(上)とSMA-W100RX2(下)屈曲状態

ロッドアンテナ伸縮部分の差は外観上ありません。
SMA-W100RX(上)とSMA-W100RX2(下)最大伸長時

回転機構の重さは5グラムです。



SMA-W100RXとSMA-W100RX2のどちらを選ぶかですが、やはり回転機構の有無と根元の長さがポイントになります。下の例を見てください。
SMA-W100RX取付例(中央),SMA-W100RX2取付例(右)

アンテナ単体比較では大差ないように見えますが、受信機へ取り付けるとSMA-W100RX2は根元の長さが少し気になります。

根元が長いと持ち運びに支障が出るだけでなく、受信機のコネクター根元に掛かる負担も大きくなります。

要は、根元の長さが増えた分だけアンテナと受信機をデリケートに扱わなければ、受信機が壊れやすくなるということです。


下図のように、BNCコネクターのAR-DV10SMA-W100RX2を付けて持ち運ぶとAR-DV10の根元や内部がポキッと折れるだけでなく、使用者の気分もポキッと折れ再起不能となる可能性が高いので、避けるのが無難です。
SMA-W100RX2+AR-DV10(非推奨)
もっとも、BNCコネクターはワンタッチ着脱が可能ですから、そのまま持ち運ぶケースは稀かもしれませんが...。



このようにSMA-W100RXとSMA-W100RX2のどちらにするかは、回転機構のメリットと根元の長さによるデメリットを納得して選ぶ必要があります。

選び方の参考ですが受信機を立てて使う場合はSMA-W100RX、寝かせて使う場合は必然的にSMA-W100RX2を選ぶことになるでしょう。

(関連記事はこの下です)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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