2018/09/29

東芝エルイー ポケットラジオTY-SPR6発売中&スペック比較

東芝エルイートレーディングから胸ポケットに入れられそうな大きさのラジオが発売されています。

TY-SPR6:LEDライト付きポケットラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社
東芝エルイー TY-SPR6(公式サイトから)


TY-SPR6は単4アルカリ乾電池2本で約30時間以上動作するAM/FM 2バンドラジオです。ワイドFM(補完放送)の受信も可能です。

大きさは幅5.6×高さ9.5×厚み1.3センチ、重さは電池込みで約86グラム。本体色はサテンゴールドです。


低価格帯の製品と比べ、電池を入れた状態で地域設定をするだけで面倒な周波数(チャンネル登録)が不要。すぐにラジオ聴取が楽しめます。





さて、お気づきの方がすでにいらっしゃると思いますが、このTY-SPR6はTY-SPR5の後継機であり、色以外に見た目がそっくりです。

何が違うのか、チェックしましょう。

まずは一般定格比較です(クリックで拡大)。


LEDライト(懐中電灯)が本体裏面に内蔵され、暗闇でも周囲が照らせるようになりました。
TY-SPR6裏面(右上にLED, 公式サイトから)

電源切時に「決定/ライト」ボタンを押すと光ります。
TY-SPR6 LED懐中電灯使用例(公式サイトから)


電池の持ちが5~25時間減少しています。

乾電池が付属しないようになりました。




次に機能比較です(クリックで拡大)。

TY-SPR6はTY-SPR5からワイドFMがプリセットに新規登録され、FMラジオの周波数は放送局名のプリセット内容が2018年版になっています。



TY-SPR6を一言でいえば、電池寿命は短くなったがLED懐中電灯の付いた手間の少ないラジオになりますでしょうか。

電池の持ちがTY-SPR5から減った分、電池交換の手間は増えますが...。

LEDライト操作の誤爆(誤操作)はホールドスイッチがあるため心配は少なさそうです。





このTY-SPR6は現在発売中。価格は量販店で消費税込み9000円前後となっています。

電池持続時間が従来機種から減った理由は不明ですが、本体色が黒から銅色へカジュアルになった分、見た目は少し若向きになったのかもしれません。


東芝エルイートレーディングのポケットラジオは初期プリセットの手間が掛かる2バンドシンセチューナーラジオTY-SPR4に続き、LEDライト内蔵機種への移行が増えています。

恐らく災害用途を意識していると思いますが、どうせなら電池の持ちも増やしてほしいですね。

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2018/09/24

ソニー ラジオレコーダーICZ-R260TV発表&発売前実機プチレビュー

ソニーからラジオレコーダーの新ラインナップが追加されています。前半はスペック比較、後半はICZ-R260TVの展示サンプル機をプチレビューします。

ICZ-R260TV ICレコーダー/集音器 ソニー

ソニー ICZ-R260TV(公式サイトから)

ICZ-R260TVは内蔵充電池と単3アルカリ乾電池4本併用時、ラジオとワンセグテレビ音声を受信し16時間以上連続録音可能なラジオレコーダーです。

大きさは幅21.54×高さ12.45×奥行き5.72センチ、重さはオプションの乾電池込みで約980グラムです。


MP3の音楽をSDHCカードへコピーしICZ-R260TV本体のステレオスピーカーで再生することも可能です。Bluetoothはありません。



さて、ICZ-R260TVは外観上ICZ-R250TVとほとんど変わりません。

何が変わったのか、まずは公式サイトのスペック比較表をチェックしましょう。

スペック上の違いは内蔵メモリーが4GBから8GBに増加した他、ラジオの録音ファイルのノイズカット機能追加、付属品に製品サポート登録のおすすめが追加されたことくらいです。





次は発売前ICZ-R260TVのプチレビューです。

ソニーストアで実機を触ってきたので手持ちの初期型ICZ-R250TVと比較してみました。写真はいつも通りありません。実機のファームウェアはV1.00です。


全体的にICZ-R250TV譲りです、といいますかICZ-R250TVと同じです。
ICZ-R260TV正面(公式サイトから)

ICZ-R260TV上面(公式サイトから)

外観の違いは型番だけです。型番表示を見なければどちらなのか区別できません。

アンテナの長さも変わりません。ワンセグテレビ音声用アンテナ根元のがたつきもICZ-R250TV譲りです。
ICZ-R260TV裏面(公式サイトから)


個体差かもしれませんが、手持ちのICZ-R250TVより音量つまみの回しやすさがわずかに硬くなったと思います。
ICZ-R260TV音量つまみ付近拡大(公式サイトから)

バスレフ構造の内蔵ステレオスピーカーの音質もICZ-R250TVと違いが分かりませんでした。

素人目にはわからないですが、正面右側の操作ボタンと背面のプラスチックの材質が初期のICZ-R250TVに比べ、紫外線を反射しやすい材質に変わったようです。


ワンセグテレビ音声の受信性能は変わらずICZ-R250TV同様、市販のワンセグTV内蔵携帯電話に比べワンランク以上高感度です。同社製XDR-56TVよりも高感度と思います。

都市部の窓側であれば、アンテナを引き出す手間もなく簡単に電波が入るでしょう。
ICZ-R260TVワンセグアンテナ引出時(公式サイトから)

FMの受信感度の普通さ、AMラジオの高感度性能と音質のこもり具合、再生中のイコライザー調整時に音量が下がるなど、どれをとってもICZ-R250TVと変わらないように思えます。
ICZ-R260TV FMアンテナ引出時(公式サイトから)


操作音をオンにすると極端にもっさりする動作もICZ-R250TVと変わりません。

地域設定後に表示される放送局名や周波数情報はICZ-R250TVの発売から4年経っていますので、さすがにワイドFM(FM補完放送)が登録された最新版にアップデートされていました。

ICZ-R250TV発売時点では、ワイドFM放送が始まったばかりでしたからこれはうれしい配慮です。

パナソニックの通勤ラジオRF-ND380RRF-ND380RKのようにコミュニティ放送局は登録されていませんから、自分で追加登録が必要です(下記関連記事を参照)。

録音ファイルのノイズカット機能が追加されたようですが、ICZ-R260TV実機の再生メニューにそのような項目はないため、ラジオ受信中のノイズカットと勘違いした誤植と思われます。
ICZ-R260TVとICZ-R250TV再生機能比較(公式サイトから)




このICZ-R260TVの発売は今年(2018年)10月6日土曜日を予定。価格はソニーストア価格で税抜き24880円と、ICZ-R250TVよりも3500円アップしています。

個人的には、AMラジオのこもり具合の改善とステレオ感の向上がされていれば買おうと思っていました。

ただ、ワイドFMに対応した周波数リストの最新化以外にICZ-R250TVからの目立った改善はほぼないのでICZ-R250TVでいいかなと思います。


パソコンをつないで余計な設定をするのは面倒、今すぐ使えるワイドFMとワンセグテレビ音声の録音できるラジオレコーダーが欲しい方には現行機種ICZ-R250TVよりも内蔵メモリーが8GBから16GBにアップしたICZ-R260TVをお勧めします。

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2018/09/23

閉局前のIRIB日本語放送を楽しむ

IRIBイランイスラム日本語放送が閉局するということで9月22日 19時50分から1時間屋外で受信してみました。

 
当日の受信状況は浅い変調にフェージングが重なり、なかなか入りのよくない状況。
XHDATA D-808とTECSUN PL-365で受信

混信はないものの設置した外部アンテナでさえ受信が厳しい状況でした。

もはや定番のELPA(朝日電器)のER-C57WR、XHDATA D-808をはじめとする短波ラジオを受信用として準備した他に広帯域受信機IC-R30も追加し、最後の放送を録音しました。
ER-C57WR(左)とIC-R30(右)

折角の機会なので往年の名機スカイセンサーCF-5950も投入しましたが経年変化が原因なのか、全く受信できず。

逆に、意外に健闘したのがIC-R30でした。外出先での短波放送の録音に今後重宝しそうです。
IC-R30で最後のIRIB日本語放送録音中

IC-R30のSメーターは見た目上、フルスケールですが軽く振れるので残念ながら受信状況とは一致していません。


ICF-SW7600GRではなく敢えてICF-SW07を引っ張り出したり、台湾山進電気のATS-909Xなども投入。

ランタンで周囲を照らしながらSWLをする光景は一見するともうペディです。まあ、周囲から見ると職質間違いなしですが(笑)
ICF-SW07と仲間たち

こうやって短波ラジオを数種類受信状態にすると各機種の個性が見えてきます。

持参したラジオの中でソニーの短波ラジオから流れる音の耳当たりの良さは、どんなにフィルターを切り替えても最近のDSPラジオでは味わえないものがありました。

やはりラジオの価格には造りもさることながら、それなりの理由があるものです。

ソニー製短波ラジオの生産終了が悔やまれますのでここはひとつICF-SW7600GRにダイヤルを付けた、選局中ミュートしないPLLラジオの発売を新生アイワにお願いしたいところです。



IRIB日本語放送終了後は何とも言えない気分になり、つい勢いで一杯やってしまいました


※お酒は二十歳になってから

ソニーがICF-M780N以外のすべての短波ラジオの国内販売を取りやめたショックは相変わらず引きずっていますが、追い打ちをかけるように各国の日本語短波放送が徐々に終息する状況を目の当たりにすると毎回寂しく思います。


もはや短波放送は忘れ去られる存在なのでしょうか。

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2018/09/17

横田基地日米友好祭2018で無線機類を観察

横田基地で今年(2018年)9月15-16日に開催された日米フレンドシップフェスティバルに行ってきました。目的は米軍機や自衛隊機ではなく、トランシーバーなどの観察です。
横田基地日米友好祭2018のオスプレイ展示風景



最初にチェックしたのは会場を入ってすぐの場所に展示されていた、トヨタ アリオンのパトロールカーです。

タイミング良く、車内も公開されていました。

車内の下に見えるのはカタログ落ちしたモトローラ製の防滴スピーカーマイクMNM1089または現行品のMNM1079、そして斜めスリットの入った防滴?スピーカー(既にカタログ落ち?)です。残念ながら無線機本体は非公開でした。



次にブースをチェックするとなんと、米国ハリス製の軍用無線機2種類とアンテナが展示されていました。

見た目からPRC-152(A)そしてRF-7800Mと思われるワイドバンドトランシーバーです。どちらもかなり使い込まれています。
HARRIS PRC-152A?
HARRIS PRC-152A? 拡大
HARRIS RF-7800M-MP?


少し見辛いですが、こちらの黒いスタンド付き3素子クロス八木宇田アンテナはポータブル式UHF SATCOM用と思われます。
スタンド付きの3素子クロス八木宇田アンテナ

同社製のRF-3080-AT001にも見えますが展示機はよりコンパクトなので違う機種でしょう。


ハリス製のアンテナについて、興味がある方のためにアンテナ一覧のリンクをここに貼っておきます。





以上、非常に簡単ではありますが2018年横田基地一般公開で展示されていた無線機類の観察でした。

軍用無線機の実物はなかなかお目にかかれないですし、お値段もアマチュア無線機の比ではないので公開展示は非常にありがたく、見に行く価値は十分あると思います。


それにしてもクロス八木宇田アンテナはなかなか面白そうですね。特にアンテナスタンド付きというところがいいですね。

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2018/09/09

上新電機 Joshin×WINTECHコラボラジオHSR-J70発表

大手家電量販店の一つである上新電機がWINTECHブランドの廣華物産とコラボレーションし、Joshinブランドのラジオを発売するようです。

AM_FMステレオラジオ (FMワイドバンド対応) Joshin webショップ 通販 WINTECH HSR-J70
上新電機 HSR-J70(公式サイトから)

HSR-J70は幅24.7×高さ15.7×奥行き5.3センチ、重さ約800グラムのハンドル付き卓上ラジオです。

電源は単3アルカリ乾電池3本または付属USBケーブルとUSB ACアダプターを組み合わせて使用するようです。



本体正面には1.8ワット×2の高出力ステレオスピーカーと白色バックライト&時計付き液晶ディスプレイを内蔵しています。
HSR-J70表示部拡大(公式サイトから)

最大90分までのスリープタイマーとオプションのステレオミニケーブル接続による外部音声入力端子を装備します。

電源スイッチは本体正面の電源ボタンに加え、本体背面に主電源を備えます。

本体は金属製のキャリーハンドルを搭載し剛性を上げているようです。



受信周波数はAMとFM、一部地域ではAM放送をFMで聴けるワイドFM(FM補完放送)の3波に対応。

具体的な受信周波数やステップは当記事執筆時点で非公開です。


放送局のプリセット登録はAMラジオは10局まで、FMは20局までだけでなく、お気に入りチャンネルボタンを4つ搭載しているため合計34局まで登録できます。
HSR-J70操作部拡大(公式サイトから)

4つの「お気に入りチャンネル」ボタンは恐らくAMと(ワイド)FMを混在してプリセットができるのでしょう。

また用途不明の「チャンネル」ボタンもあります。放送局プリセット時にでも使用するのでしょうか。


選局+/-の他、スキャンボタンも備えています。ダイヤル選局はできないようです。

FMアンテナは伸ばすと70センチ程度になるようです。





この上新電機限定の2バンドホームラジオHSR-J70の発売は今年(2018年)9月14日金曜日。価格は8%税込みで4298円です。

全国の上新電機店舗のほか、上記WebサイトJoshin Webで入手可能です。


電気屋さんで買えるステレオスピーカー内蔵のラジオと呼べる製品は2018年9月9日時点で
  • ソニーのBluetoothスピーカーとしても使えるSRF-V1BT
  • 東芝エルイートレーディングのTY-SR55
  • 東芝エルイートレーディングのTY-AR55
  • ワイヤレススピーカーとしても使えるAudioCommブランドのRAD-M067Z-W
と、数えるほどしかないはずですので期待は高まります。

余談ですがパナソニックの手回し防災ラジオRF-TJ20は2つのスピーカーがついてはいますがステレオではありません。


スタンバイ電源ボタンがあるのになぜ本体電源スイッチも付けるのかという不可解さと格安品にありがちな日本語の垢抜けなさが本機にもあり不安を覚えますが、受信感度と音質は気になりますね。

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