2016/08/29

東芝エルイー AM/FMステレオラジオTY-SR55,TY-AR55発表

東芝エルイートレーディングからFM放送がスピーカーでステレオ受信可能なラジオが2機種発表されました。

TY-SR55:AM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社
(公式サイトから引用)


TY-AR55:AM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社
(公式サイトから引用)



TY-SR55は単2アルカリ乾電池3本で最大約200時間以上連続使用可能(付属ACアダプターで電灯線駆動も可能)な、ボタン1発(デジタル)選局式AM/FMステレオラジオです。

重さは電池込で約820グラム、大きさは22×12×5.5センチで直径8センチのステレオスピーカーを内蔵しています。スピーカー出力は左右合計で1ワットです。


ラジオはAMが522~1620kHz、FMが76~108MHzと補完放送にも対応しています。AMはモノラルです。

アンテナは写真から判断するとおそらく12~13センチの6段式(全長約70~80センチ)と予想します。
(公式サイトから引用)

本体には1センチ程度と推測される、バックライト内蔵大型液晶表示を採用し暗闇での操作をサポート。ボタンが光るかは不明です。

バックライト手動点灯ボタンはありませんが電池駆動時は動作中にボタンを操作すると10秒ほど点灯し、コンセント使用中は常時点灯します。時計機能やスリープタイマー、アラーム機能などはありません。


AM/FM各バンド6局、計12局のプリセットが可能です。手動選局は正面右側の「すすむ」「もどる」ボタンを使います。2秒長押しするとスキャン動作となります。

本機の特徴は折りたたみ式キャリングハンドルのほか、肩ベルトによる持ち運びも可能となっている点です。かつてのラジオには肩ベルトが取り付けられていましたが最近のラジオではお目にかかりません。



TY-AR55は単2アルカリ乾電池3本で最大約230時間以上使用可能(付属ACアダプターで電灯線駆動も可能)な、ダイヤル選局式AM/FMステレオラジオです。選局がダイヤル方式以外、TY-SR55と同じです。
(公式サイトから引用)

折りたたみ式キャリングハンドルのほか、肩ベルトを装備している点もTY-SR55と同じです。ダイヤル目盛り部分にバックライトは内蔵されていないようです。
(公式サイトから引用)


TY-SR55とTY-AR55の大きな違いはチューニング方式(1発選局とダイヤル選局)でしょう。電池はダイヤル選局方式のTY-AR55が30時間ほど長く持ちます。TY-SR55にはステレオランプと電池交換液晶表示が、TY-AR55には同調ランプと電池残量ランプがあります。

本体色はどちらも黒のみとなっていますがTY-SR55はスピーカーネット色が白またはグレー色です。本体左側面にはどちらもヘッドホン端子と付属ACアダプター用電源入力端子があります。
(公式サイトから引用)



個人的な感想としては、TY-SR55/TY-AR55は90年代後半を彷彿させるシンプルなデザインと思います。時計機能も音楽プレーヤーと接続する機能はありませんが電源とAM/FMバンド切り替えスイッチ、音量ダイヤルが独立している点は評価できます。

外部電源端子DC INが5Vのため、もしかすると頑張ればUSB給電が可能かもしれません(メーカー保証外、AMラジオなどにノイズが発生するかもしれません)。


発売は8月下旬。すでに販売開始されているようです。実売価格は本記事執筆時点でTY-SR55が7千円程度、TY-AR55が6千円前後となっているようです。宣伝広告にある「高音質」がどの程度か興味はあります。

ステレオスピーカー内蔵、1週間程度連続で使え、肩掛けベルト付きラジオをお探しの方には朗報です。

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2016/08/15

アイコムがハムフェア2016で発表予定の製品を予想する

アイコムのFacebookページに今年2016年ハムフェアで発表するシルエットがいくつか公開されています。今回はそれらを勝手に予想してみます。


最初はこちら。該当のFacebookページはこちらです。

この形状でまさか固定機はないでしょうからおそらくハンディ機です。凹凸のある無骨なアンテナコネクター周辺の形状からIC-R20

の後継機と推測します。本体左側にふくらみのある形状から大型液晶ディスプレイを装備。バッテリーはID-51、ID-31、IC-DPR6、IC-DPR3と同じリチウムイオンバッテリーシステムを採用でしょうか。

今さらアナログ専用機を出してもIC-R20との差別化はまず図れないのでユニデン製BCD436HPのようなデジタル復調とマイクロSDカード録音には対応するでしょう。

デジタル復調にはAMBE+2だけでなく、ケロりにくくアナログとそん色のないレベルで通話できる高音質なM-CELPコーデックとDESデスクランブラーも内蔵して、という訳にはいかないでしょうけれども。

またIC-R20は航空無線の2波同時受信が苦手な傾向であったことから、今回発表予定の新製品が2波同時受信対応の場合、その辺りがアップデートされていればエアバンドファンにも受け入れられそうです.....


と推測しましたが、意表をついて実はID-51

に1.2GHzを加えたテンキー内蔵モデルかもしれません。しかしシルエット右上のつまみの形状からスケルチと音量が独立していないように見えるのでその可能性は低そうです。



次のシルエットの製品予想に行きましょう。Facebook出典元はこちらです。

この形状でハンディ機は考えにくいので固定機でしょう。IC-7600IC-7700

の後継機でしょうか。

いや、「その機種と同じジャンルで」とあるので受信機ならば高級機IC-R9500の後継機か...

ただ下の2つのインシュレーターの大きさ、形状と本体のプロポーションが上記3つの固定機とは異なるのでまさかSDRを搭載したIC-R8500の後継機

ではないかと。シルエットも似ています。

もしIC-7300
と同じコンセプトの受信専用機を出すのならIC-7300と同じ形状を出すはずです。わざわざ外側の一部を変更する可能性は低いでしょうし、アマチュア無線の免許があればIC-7300はゼネカバ受信機としても使えますから。



以上のような予想をしましたがこれまでの傾向からアイコムがハムフェアという大規模な無線フェスティバルで受信機を(しかも2機種も)発表するフェイントを掛けてくる可能性は低いでしょう。ハム(無線家)から「なんで無線機じゃないんだよ!」の大ブーイングがあるかもしれませんし(笑)

一つ言えるのはIC-R20もIC-R8500も生産完了品ということです。そしてもう一つ。ハンディ機は8/8に発表されたID-51plusII、固定機は昨年(2015年)発表したIC-7300があるのでひとまず今年2016年のアマチュア無線機は充実しています。

受信機は国内ではあまり需要がないと思われますが、米国などではご存知のとおり日本よりも一般的で、しかもほぼユニデン製品が席巻していますから日本から欧米などのスキャナー市場へ殴り込みという可能性がないとは言い切れません。


ということでハムフェア2016でアイコムは受信機を発表するだろうとよしおは予想します。

予想は得てして外れるものですが、もしアイコムが受信機を2機種もハムフェア2016で発表するのであれば非常にうれしいことです。まあこれらの受信機が発売されたら必然的に2台とも入手するでしょう(苦笑)

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2016/08/06

米ケンウッドの次期ハンディ機の型番が決定!?

一部情報によるとデイトンハムベンションで公開されたケンウッドUSAのデュアルバンドハンディ機の型番が決まったようです。


晴れて型番が決定されたTH-D74Aは与えられた型番から察するにTH-D72Aの後継機もしくはアップグレード版ととらえれば良いようです。

ハムベンション2016の会場で仕入れた情報によりますとTH-D74Aは144/220/440MHzのトライバンド機です。

米国ハムバンドの送受信とTH-F6AゆずりのCW/SSBに対応した広帯域受信機能を装備し、ブルートゥースとマイクロSDHCカードへの受信音声録音機能、GPSロガー機能を搭載したD-STARデジタルハンディ機です。

2波同時受信機能を搭載していますが、受信音声録音機能はメイン/サブの切り替え式となり、2波同時録音機能は搭載していないとのことです。USBやブルートゥースによる画像送受信機能などについては不明です。



さて、真偽は定かではありませんがそのTH-D74Aのプロトタイプの試験結果がこちらのサイト(英文)に掲載されています。

それによりますとTH-D74Aの受信周波数範囲はバンドAが136~174MHz、216~260MHz、410~470MHzをカバー。バンドBが0.1~524MHzをカバーしているそうです。CW/SSBに対応した側はバンドBのみと推測されます。

気になるバッテリーシステムは試験時にKNB-75Lが使用されていることから、351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機TPZ-D553SCH/TPZ-D553MCHと共通となっています。おそらく乾電池ケースKBP-9もローパワー運用ながら使用できることになるでしょう。



受信機ユーザー目線でTH-D74Aを見ますとTH-F6Aよりも上限受信周波数が減っているのが気になるものの、アマチュア無線機としては録音機能が装備されたID-51Aシリーズに続く2台目ということで楽しみです。

国内版となるであろうTH-D74は216~260MHzの受信機能が削られる可能性があります。VHFのエアバンドはバンドBしか受信できませんがUHFのエアバンドがすべてカバーされているため、航空無線受信機としても期待が高まります。おそらく製品版も同様となることでしょう。

TH-D74AはプロトタイプながらFCC IDを取得済み(米国向けながら何故か国内の電気的な試験規格もクリアしている)ということで、うまくいけば今年(2016年)中には米国で発売できるかもしれません。

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2016/08/02

【追記】デイトンハムベンション開催地Hara Arenaが8月末で閉鎖

次のデイトンハムベンション2017はハラ・アリーナ以外の場所で開催するとのことです。

Good-Bye, Hara Arena! Hamvention to Relocate in 2017! - ARRL(英文)

こちらのニュースサイトの記事(英文)によるとHara Arenaで開催される最後のイベントは8/27に開催され、アマチュア無線とは関係のない"コミック & おもちゃショー"とのことです。



ARRLは上記記事のとおり、2017年のハムベンションをデイトン市周辺のどこかで開催予定としています。

ハラ・アリーナで開催された記念すべき最後のハムベンションに参加できたことをうれしく思います。Hamvention2016の写真を下記にいくつか貼っておきます。

2016/8/3追記:こちらのARRLの記事によると、ハムベンション2017の会場がデイトン市の近く、Xenia市にあるGreene County Fairgroundsとその周辺に決定したようです。

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