2014/03/08

JVCケンウッド 登録局車載機TMZ-D504発表

ケンウッドから351MHz登録局(要届け出)対応の車載無線機が発表されました。
(写真はJVCケンウッド公式サイトから引用)

TMZ-D504 - ケンウッド



ケンウッドの登録局車載機は初と思われます。

ここでおさらいですが、351MHz登録局無線機で使えるチャンネルは陸上移動用と上空用に分けられ、普段使う場合はこのうちの陸上移動用30チャンネルが使えます。ここでのチャンネルとはテレビのチャンネルと同じイメージです。

さらに使える30チャンネルのうちの1つ、15番のチャンネルだけは呼び出し専用となっており、継続的な通話は15番のチャンネル以外、のこり29チャンネルのうちのいずれかで行う暗黙のルールがあります。この辺りが簡易業務機と登録局の違いです。

少々堅苦しいですが、要するに使うときは15チャンネル以外を使えばいいという訳です。



話を元に戻しましょう。ケンウッドからは既に351MHz登録局対応携帯機のTCP-D503が発売されており、TMZ-D504はこの車載版という位置づけのようです。コネクトアンサー(圏内圏外確認)機能やショートメッセージなど、TPZ-D503に装備されている機能と互換性があるようです。

スピーカー・マイクを含め、筐体は発売済みのタクシーや一般業務用途専用のTCM-D244シリーズを流用し、完全に業務用の雰囲気です。

本体の厚みが最大2.7センチほどの薄型はかなり嬉しい設計です。固定機として使えるオプションも用意されているため、屋内など車載以外での活用もできます。携帯機の厚みもこのくらいになるとありがたいのですが・・・。



TMZ-D504の拡販ターゲットは特定敷地内あるいは特定小電力トランシーバーでは及ばない数キロ程度の交信距離が必要なアナログUHF無線機を活用されている個人事業主などで、アナログ簡易業務無線機の使用期限がそろそろ到来し始める現在、設備の置き換えを狙ったものと考えられます。

登録局区分ということもあり、アナログ簡易無線からこの351MHz登録局へ設備変更する場合はアンテナなどの交換が必要ですが、通話距離はさほど簡易業務機と変わらないにもかかわらず簡易業務よりも電波にかかる手続きや費用が安いのは魅力ですね。

オーディオを手がけているケンウッドならではの音質の良さが期待できる車載無線機です。

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