2018/07/29

ファーム1807AのAR-DV10の挙動が高温下で不安定になる件

AR-DV10にファームウェア1807Aを入れ、室温40度程度で5日間ほど使ったときの状況をお話します。
AR-DV10 7月16日に室温40度下で発生したフリーズ画面

AR-DV10の発熱がすごく動作が不安定という話はファームウェア1807Aの状態で気温35度を超す猛暑日になる前から体感していました。

ただ、移動時に同時携行していたIC-R30も同様に発熱するように感じたことから、発熱の程度の違いがよくわかりませんでした。

そこで今回簡易サーモグラフィーで数日AR-DV10の表面温度を測り、気温とAR-DV10の動作が時間とともにどう変わるのかチェックしました。以下はその経過観察です。

※サーモグラフィ画像の表示時刻は撮影時刻と合っていません。また簡便のため室温=壁面温度とみなしています




7/21夜間

室温が38度の環境でAR-DV10の2時間電源を入れ放置したところ51.2度でも動作し続けました。

このとき比較用に動作させたIC-R30は45度近くまで上がり、こちらも動作し続けました。
AR-DV10温度上昇時のサーモグラフィ画像
アイコムIC-R30温度上昇時のサーモグラフィ画像


7/22 15時

室温は41度。朝から動作させ続けたAR-DV10はフリーズしていました。

充電スタンドのランプも安全回路が働いたのか、消灯しました。このときのAR-DV10の温度は51.9度でした。

他方、比較用のIC-R30(左)は正常動作しているように見えました。
プログラムスキャン中のIC-R30(左)とフリーズしたAR-DV10(右)


7/23夜間

室温40.5度で2時間ほどAR-DV10を動作させるとエラーが表示され動作が不安定になりフリーズ。電源ボタンが使えないので電池を外し再起動させました。

このときのAR-DV10の温度は52度でした。充電スタンドの充電ランプが消灯している様子も見えます。
発生したAR-DV10のエラー画面(サーチ不可状態)


7/24と7/25の夜間

どちらも室温39.5度以上で朝からAR-DV10を動作させていたはずが、半日後確認すると電池残量が半分以上あるにもかかわらず勝手に電源が落ちていました。充電スタンドのLEDは消灯しています。

IC-R30は休みなく正常動作しているように見えました。
7/24の室内気温
7/25の室内気温



上記の結果から言えることは、AR-DV10のスペックに記載された「使用温度範囲」が周囲の気温を表すのではなく、本体の加熱による温度上昇と気温の総合値であるらしいことがわかりました。

極端な話、周囲の気温が0度でも受信機内部が51度まで受信動作により発熱すれば「使用温度範囲」外ということになります。

リチウムイオン充電池が40度以上で充電できないことは無視するとして、よしおは製品情報のスペック表に記載された「使用温度範囲」の上限が50度という表記を、気温50度までなら正常に動作すると思い込んでいました。しかし実際はご覧のように勝手が違うようです。



ということで、他社と比べ技術的に優れ、14万円近くするAR-DV10を夏場に長時間使う場合は、本体のキーボード付近に水シャワーや氷などを当て続けて使うのが適切のようですね。

理想はAR-DV10を川や湖などへ連れ出すことでしょうが、四万十川の汽水域で釣りを楽しみながら、九十九里浜でサーフィンしながら、田沢湖でアヒルさんボートを足漕ぎしながら、利尻島で昆布を採りながら、岐阜長良川で渓流下りを楽しみながら、はたまた、沖縄美ら海で泳ぎながら受信を楽しむのは相当なテクニックが要るはずです。

本体がIPX5の理由はこれかもしれません。

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2018/07/28

パナソニック 通勤ラジオRF-ND380R(K)発表&スペック比較

パナソニックからコミュニティ放送局がプリセットされた通勤ラジオが2機種発表されました。ここでは公開された情報の範囲でRF-ND380R、RF-ND380RKのスペックを確認し前機種との違いをチェックします。

全国318カ所で受信検証済~パナソニックが全国各地のコミュニティFMまでかんたんに呼び出せる通勤ラジオを発売 - トピックス - Panasonic Newsroom Japan パナソニック ニュースルーム ジャパン

FM-AM 2バンドレシーバー RF-ND380R 商品概要 - オーディオ - Panasonic

FM-AM 2バンドレシーバー RF-ND380RK 商品概要 - オーディオ - Panasonic

RF-ND380R(左), RF-ND380RK(右) (公式サイトから)

今回発表されたRF-ND380RとRF-ND380RKはどちらも単3アルカリ乾電池1本で33時間以上、単3ニッケル水素充電池1本で25時間以上使えるFM/AM 2バンドラジオです。

AM放送をFMで聴けるワイドFM(補完放送)の受信にも対応します。

ラジオ本体の大きさは幅6.2×高さ9.63×厚み1.82センチ、重さは充電池込みで約108グラムです。


受信周波数はAMが525~1629kHz、FMが76~108MHzとのことです。

製品情報に記載されたAMの下端が522kHzではない(9kHzステップではない)のは不思議に思います。誤記と思われますのでいずれ修正されるでしょう。

アンテナはAMが内蔵バーアンテナ、FMがイヤホンのコードまたは充電用ACアダプターのケーブル(RF-ND380Rはオプション、RF-ND380RKは付属)です。



さっそくRF-ND380RRF-ND380RKの特徴をチェックします。
パナソニック RF-ND380R(公式サイトから)

最大の特徴はコミュニティ放送局データーがラジオにあらかじめ入っており、地域設定するだけでコミュニティ放送局もダイレクト選局可能なことでしょう。

これまでの名刺サイズラジオを含む各社の一発選局ラジオにはコミュニティ放送局が登録されておらず自分でプリセットする操作が必要でした。

コミュニティ放送局がプリセットされることで行ったことのない場所でのコミュニティ放送局を事前に調べる手間が省けるのは歓迎すべきことです。
RF-ND380R(K)右側面(公式サイトから)



マニアックな機能としてはRF-ND380RK (RF-ND380RはオプションのACアダプターと充電台が必要)のACアダプターのFMアンテナ機能「FMアンテナ機能付き充電台」です。

胸ポケットへ収納できる名刺サイズのラジオでFMラジオを聞く場合は常にイヤホンのコードを伸ばす必要がありました。

ラジオを充電台に置くことでACアダプターのコードがFMラジオのアンテナになるという機能は小型ラジオではおそらく初です。

また充電台に置くとスピーカーの音量が倍以上に大きくなるのもポイントでしょう。



さて、次は発売済みの充電台なしRF-ND180RA、充電台付きRF-ND188RAと今回発表されたRF-ND380RRF-ND380RKをスペック比較します(クリックで拡大)。

ざっくり要約すると前機種からの変更点はおおよそ下記になるでしょうか。

[電気的仕様]
  • 電池が単4から単3へ変更
  • イヤホン使用時のAMラジオの電池の持ちが半減
  • スピーカー使用時のFMラジオの電池の持ちが倍近く向上
  • 電池動作時のスピーカー出力が5mW低下

[機能的仕様]
  • 面倒な切替操作なくワイドFM(補完放送)が聴取可能になった
  • バックライトを含む液晶まわりが強化
  • コミュニティ放送局のプリセットが新規追加
  • プリセットボタンが8から10に増加した
  • インサイドホン(イヤホン)の音質改善
  • 本体の幅が1センチ増加した
  • 本体の重さが18グラム増加した




このRF-ND380RRF-ND380RKの発売日は2018年9月7日金曜日。価格は充電キットなしのRF-ND380Rが11000円前後、充電キット付属のRF-ND380RKが14000円前後です。
パナソニック RF-ND380RK(公式サイトから)

それにしても単4型ではなく単3型の電池の採用というのは意外でした。電池の大きさが増えているにもかかわらず、本体の厚みが前機種と同じところはさすがパナソニックですね。

ただ上記スペック比較表から言えるのは、電池の容量アップが果たして電池の持ちに貢献しているかが微妙なところでしょう。また、インサイドホンの装着感や耐久性が前機種から改善されていると良いですね。


コミュニティ放送局のプリセットや「FMアンテナ機能付き充電台」機能など、本記事執筆時点で他メーカー他機種にはない試みがありますから、どんなものか期待してしまいます。

RF-ND380RRF-ND380RKどちらを選ぶかと言えば間違いなくACアダプターがFMアンテナになる充電台とエボルタ充電池の付属するRF-ND380RKでしょう。

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朝日電器 短波ラジカセADK-RCR300発売中 (2018/07/22)

2018/07/22

朝日電器 短波ラジカセADK-RCR300発売中

ELPAブランドを持つ朝日電器からモノラル短波ラジカセが3月に発売されています。

ラジオカセットレコーダー(ADK-RCR300) 商品情報 ELPA 朝日電器株式会社

ELPA(朝日電器) ADK-RCR300(製品サイトから)

ADK-RCR300は付属電源コードまたは単1アルカリ乾電池4本でラジオ聴取時120時間以上、カセットテープ録音再生時50時間以上使えるラジオカセットレコーダーです。

レトロ感を出したかったのでしょう。ライン入力端子やマイク入力端子はおろか、期待通りUSB端子やBluetoothなどのハイテク装備は毛頭ありません。


大きさは幅30×高さ15.4×厚み11.8センチ、重さはオプションのアルカリ乾電池込みで約2キログラムです。

操作部はすべて本体上面に集約され、持ち運び用のハンドルを装備します。ラジオ選局ダイヤルも右側面ではなく本体スピーカー付近直上にあります(下図参照)。

本体上面の操作部にはカセット操作部の他、イヤホン出力端子、電源ランプ、音質つまみと音量つまみ、テープとラジオ切替スイッチ、バンド切り替えスイッチ、選局ダイヤル、短波&FM用ロッドアンテナがあります。
ADK-RCR300本体上面 (取扱説明書から)


各部をチェックします。

イヤホン出力端子へステレオヘッドホンをつなぐと両耳から音が出る設計です。

カセットは60分までのノーマルポジション対応です。

録音や再生中テープの端までくると自動で止まるオートストップに対応しています。オートリバースやフルオートシャットオフ(フルオートストップ)はありません。

カセットテープへの録音は内蔵マイクロホンとラジオに対応します。ミキシング機能はありません。

スピーカーの大きさは直径10センチ、3ワットタイプを使用しています。スピーカーの一部を占めている銀色のパーツはツィーターではなく内蔵マイクロホンです。

1.5メートルの付属電源コードは本体背面に差し込むタイプのため、電池駆動以外ではADK-RCR300自体を壁につけて使うことができません。
ADK-RCR300背面(取扱説明書から)


次は気になるラジオの機能をチェックします。

AMは522~1620kHz、FMは76~108MHz。短波は3~23MHzを13MHzで2分割しています。

カタログには「株価情報も聴ける」とあり、ラジオNIKKEIの周波数について取扱説明書に説明もありますから、空の開けた平地の屋外など受信環境の良い場所ならばラジオNIKKEIが受信できるかもしれません。

内蔵チューナーはデジタル方式のためDSPでしょう。デジタルとは言え周波数表示はありません。

ロッドアンテナの長さは最大に伸ばすと1メートルほどとなります。AMは内蔵バーアンテナです。

選局ダイヤルを回す際ラジオの電波を探す目安となる同調ランプはありません。



このADK-RCR300は現在発売中。価格は約6000円程度です。

短波放送の受信できるラジカセは90年代以降ほぼ絶滅したと思われますが、ここにきてとうしょうのTLS-8800も出現し、選択肢は増えてきているように見えます。

以前と比べると値段が極端に格安のため、かつての製品と造りや性能を比べるのは酷かもしれません。とは言え、個人的には銀色風のつまみ類が少し物欲をくすぐりますね。

DSPラジオ独特のクセはあるにせよ、細かい造りやフィーリングにはこだわらず、とにかく短波ラジオもエアチェック(死語?)してみたいと思われる方には適しているかもしれない製品でしょう。

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2018/07/16

関ハム2018ぶらり散策

関西ハムフェスティバル2018(KANHAM2018)の会場をぶらっと散策しました。ケンウッドと八重洲無線の新製品も少しチェックしてきましたのでその様子を紹介します。


会場入り口にはすでに毎年恒例となったダイヤモンド号がデモをしていました。


屋外のフリーマーケットの様子です(以下、プライバシー保護のため顔は画像処理しています)。


屋内のフリーマーケットの様子です。


こちらは主にメーカーブースです。


ケンウッドはTS-890のモックアップを展示していました。TS-990の雰囲気を継承し、スイッチとつまみ類が規則正しく並べられています。


TS-890は一部性能がTS-990を上回るHF/50MHz機です。

2波同時は不可となり、液晶表示は1箇所のみとなりましたが代わりに液晶表示自体の大型化が図られました。

残念ながらウォーターフォール画面などの動作の様子は見られませんでしたがハムフェアまでには披露できるとのことです。発売は8月末を予定しています。



八重洲無線はFTDX101Dのモックアップを展示していました。2つのTRXを内蔵したFTDX101DはHF/50MHz機です。展示品には70MHzの表示もありました。

こちらも残念ながら触れられませんが、デモ画面では秒間30フレームほどで動作するスペアナを表示していました。

会場では照明の写りこみが激しかったので、海外の展示会でよしおが過去に撮影したFTDX101Dの写真を参考までに上げておきます。

関ハム2018では非公開のリアパネルです。こちらもよしおが海外で撮影してきたものになります。

FTDX101Dの背面端子は3系統のM型コネクターアンテナ端子、A/B独立スピーカー出力、KEY、AF-OUT、リモート、RTTY/DATA、15ピンリニアアンプ端子、ATU用丸型端子、TX-GND、PTT、13.8V、EXT ALC、USB、CAT、メーター、DVI(デジタルディスプレィ)、GND、DC IN、RX OUT A、RX OUT Bとなります。

また正面にはSDカードスロットも装備されています。

下のFTDX101Dは今回のKANHAM2018会場で撮影したものです。メインダイヤル周辺のレイアウトが何ともそそります。


アルインコブースでは新製品を発見することはありませんでした。

その他のクラブブースでは、特に自作やキットのQRP自作機の展示が目立ち、なかなかの芸術性でついつい見入ってしまいました。よしおも時間をつくってチャレンジしたいところですが、いつになることやら...。


なお、ポラリスプレシジョンの新型市民ラジオ(CB) Blackbirdについては下記関連記事にKANHAM2018時点の情報を公開可能な範囲で詳しくまとめましたので参照ください。



以上関ハム2018の様子の簡単な紹介でした。

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2018/07/15

KANHAM2018時点のポラリスプレシジョン Blackbird仕様まとめ

KANHAM2018会場に展示されていた、ポラリスプレシジョンから登場予定の新型市民ラジオ無線機Blackbirdについて、会場に展示してあるフリップボードの情報を含む仕様を担当者に確認したので現時点で公開可能な情報のみをここに書いてみます。
Polaris Precision Blackbird限定(左),標準(右)


まず、会場で公開されたBlackbirdの主要回路ブロック図と仕様説明です(下記はいずれもクリックで拡大)。
Blackbirdのブロックダイヤグラム

Blackbirdの詳細説明



下記、ブラックバードに関する仕様の詳細です。やや長いので、時間のある方はチェックしてみてください。

外観


  • 本体はサビに強いアルミ削りだし。メインダイヤルも削りだし
  • 正面はマルチファンクションドットマトリクスLED表示、上下ボタン、カラオケマイク等で使われる汎用キャノンタイプコネクター、電球色LEDバックライト内蔵針式Sメーター、2VFO切り替えトグルスイッチ、ファンクションダイヤル、音量つまみなどを装備。
  • 裏側は向かって右上が3.5ミリのイヤホン/スピーカー出力ジャック、ステレオとモノラル切り替えスイッチ、SR-01と同じねじ止め方式の電池蓋、SR-01と同じ外部電源入力ジャックあり
  • 側面は3箇所で固定可能な90度までの角度可変式ロッドアンテナ。SR-01より軽い力でチルトアップ/ダウンできる
  • ロッドアンテナはSR-01と同じものを採用。アンテナ固定部周囲に凹みを持たせSR-01よりもアンテナ繋ぎ目に掛かるテンションを軽減



電源


  • 外部電源電圧は8~13.8V。9.6Vに最適化
  • 使用電池は単3アルカリ乾電池8本または単3ニッケル水素充電池8本。付属の電池ボックスへ電池を入れ無線機本体へ装填する。電池ボックスは汎用タイプのため破損時の交換が容易



電池使用時間


  • 音量によるが受信状態で約6時間



スピーカー


  • 車の上に設置して音が聞こえやすいように本体底面に装備
  • 外部スピーカーはモノラルとステレオ(両耳モノラル)を切り替え可能



マイク





受信部


  • 26~28.999MHzまで0.1kHzステップで連続受信
  • 20万円以上のクラスの固定機に使用される8極クリスタルフィルターを2機(7.4kHz/2.4kHz BW)装備し受信回路を新設計。2極クリスタルフィルターのSR-01(-113dBm, 0dBu)よりも高感度(-116dBm, -3dBu)を実現
  • IFフィルター(1~3kHz)とAFフィルターをメニュー切り替えで連動可変。IFとAFのフィルターを独立可変にするかは検討中
  • SR-01とはまったく異なる回路方式で、常時耳障りなサー音を大幅低減
  • 送信回路と独立した電源で低ノイズ(NF 1.5dB。 SR-01は5dB)を実現
  • 初段にプリアンプを新規搭載
  • 1st IFと2nd IFに可変アッテネーターによるAGCを新規搭載



送信部


  • 50mW~500mWの間を10mW刻みで送信出力可変可能
  • デジタル制御による深い変調を実現
  • アンテナマッチング回路は内蔵式
  • アンテナ異常発生時の内部保護回路を搭載



機能


  • 2VFO。VFO-Aが8チャンネルCB送信用、VFO-Bが26~28.999MHz受信用
  • SPL(スプリット)で、受信中のみ周波数をずらすRITの動作が可能
  • 機能切り替えはLEDドットマトリクス表示に現れるメニュー方式
  • スキャン標準搭載



内部パーツ


  • 高信頼航空用LEDドットマトリックス表示パーツを採用
  • メインダイヤル、ファンクションダイヤルには非接点方式ロータリーエンコーダーを採用
  • ロータリーエンコーダーとファンクションダイヤルは16接点方式でクリック感のあるタイプ
  • 送受信切り替えはカチッ音のしない半導体方式
Blackbirdの内部基板



その他


  • 7/16(月)12時から製品情報公開予定および予約開始
  • 受信時に最大音量にすると電池の消費が激しいので注意
  • "18万円"には消費税、送料、銀行振り込み手数料を含まず



よしおが担当者へ伝えた主な要望


  • SR-01は根元でアンテナが折れる事故があるので、同じアンテナを使うのであればソニー製品のように補強パーツをアンテナ根元へ追加してもっと強度を上げて欲しい
  • アンテナの寿命があるとはいえ、通常使用で数年後アンテナのSWRが変化してもある程度は使えるようにして欲しい
  • スイッチ切り替えや電源入などで聞こえる、スピーカーからのブツッという音をなるべく減らして欲しい
  • IFとAFフィルターを別々に切り替えられるカスタマイズ性を持たせるならアルインコ方式のような拡張メニューON/OFFを付けるとよいのでは





以上、ポラリスプレシジョンの新型8チャンネルCB機ブラックバードの製品仕様のチェックでした。

外観は現状で決定とのことですが、メーカーでは関ハムなどでの意見を参考に細かい最終仕様を決めるとのことです。
ポラリスプレシジョン Blackbird限定(左),標準品(右)


本体について気づいたことをいくつか。

この構造ではキャリングベルトの本体直付けはできそうにないので、このままいくとキャリングケースにベルトをつけた可搬運用になるはずです。八重洲無線FT-817(ND), FT-818ソフトケースCSC-83は大きさがやや異なるので使えないでしょう。

また50台限定の青を実際に会場で見ると、予想していた深い青というよりは写真のような3原色の青に近い印象でした。

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2018/07/12

VX-8D用のFNB-102LIバッテリー、膨らむ

FNB-102LIは現在廃盤の、八重洲無線(旧バーテックススタンダード)の無線機に使用するリチウムイオンバッテリーで、後継機はSBR-14LIです。よしおはVX-8D入手時とほぼ同時に入手し、2018年現時点で使い始めて9年目となるはずです。


先日、手持ちのFNB-102LIをVX-8Dにセットしようとするとうまくいかなかったためチェックすると、バッテリーがわずかに膨らんでいました。

写真と実物を見ても気がつかない程度ですが、VX-8Dに取り付けられないので寿命と思い、使用をあきらめました。


このように膨らんだリチウムイオンバッテリーの使用は危ないと思われるので、すぐに使用をやめるのが懸命でしょう。

お風呂で使っていたことが膨らんだ原因のひとつかもしれませんが...。



よしおのVX-8Dはまだ使えていますが、全体的にかなりヘタリが見えてきているので、いつ壊れても良いように春ごろ秋葉原へもう一台買い増ししに行ったところ、VX-8Dが終売との話を聞きました。

これで50MHz AM QRPの可能な3バンドハンディ機が市場から消滅することになります。


VX-8Dの生産完了が少々残念であると思ったのと同時に、気がついたらもう10年ほど経つのかと考えにふけってしまった次第です。

それにしても、発熱の影響をもろに受ける無線機用リチウムイオンバッテリーが寿命を感じず、よく9年も持ったものです。

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