2011/08/27

ハムフェア2011ぶらり散策

無線好き、受信好きには年に1度のお楽しみ、ハムフェアに少しだけ行ってきました。今回は朝一入場を目指しました、が!

・・・到着したところ開場前、すごい人だかりができてました。無線人気は未だ健在です。
HamFair2011(Japan) Entrance

さっそくメーカーブースを回りました。よしおの偏った興味爆裂ですがそこはご容赦のほどを(汗)

アイウエオ順にアイコムから。先日発表されたばかりのD-STAR搭載新型機ID-31を触ってきました。



ID-31 front

ID-31 Back

電池の取り外しなど外観はなんとなくバースタVX-8に似たものがあると思いました。デザイン・操作系も含めこれまでのトランシーバーとは一線を画すとのことですから実使用が楽しみです。


アルインコのブースではDJ-DPS50とデジタル簡易業務のモービル機を見ました。インターネットやカタログで見るよりも輝いていました。やはり実物を目の当たりにする機会は必要です。
DJ-DPS50

New Digital Mobile Radio(reference)


AORのブースではぱっと見現行品が並んでいました。最近AR5001とAR2300を使いやすくするツールが続々登場していますから質問してみるといいかもしれません。
AOR booth


ケンウッドのブースではTH-D72の使い方のプレゼンテーションを見ました。TH-D72がGPSローガーとして使えるのを初めて知りました。
TH-D72 advertisement


バーテックス・スタンダードのブースではアマチュア無線用新型デジタルハンディ機の実機が展示されていました。
YAESU New C4FM QPSK FDMA HT

モトローラの技術をベースにしたFDMA方式のデジタル機で型番未定、2012年発売予定だそうです。

スタッフに質問攻勢を掛けました。アイコムのID-92同様デジアナ混在運用に対応しデュアルバンドでGPS装備、VX-8G同等の防水性能となる予定だそうでそれ以外は「まだ分かりません」とのこと。
D-STARとの互換性はなく、現行のデジタル簡易方式ともプロトコルが異なるとのことでした。
Vertex Radios

配られたパンフレットやプレゼンを見た限り他メーカーを挑発する文言がところどころに見受けられ、かなり強気の姿勢に思えました。


メーカーブース以外では自転車をこいで白熱電球をつけるブースに立ち寄り自転車を思いっきりこいできました。
販売店ブース、クラブブースにも立ち寄りましたが昨年よりも活況に満ちていると思います。


ハムフェアはあと1日で終了ですが今年はお買い得品が満載と感じました。
震災の後開催が危ぶまれましたが今年も無事に開催されて喜んでいます。


入場前に気づいたことをひとつ。ファミリーマートの端末で前売り券を探しましたが見つかりませんでした。たまたまそばにいらっしゃった、同じハムフェア目的の方と二人で端末と10分以上格闘し結局ファミマでの前売り券購入はあきらめました。
ローソンの端末では以前購入できたのですが・・・。来年はコンビニで前売り券をもっと探しやすくしてほしいです。


以上、簡単ですがハムフェア2011のレポートでした・・・ってまだ終わってません。


(左からDJ-DPS50、TH-D72、ID-51plusです)



最後、辛口コメントのお口直しの写真です。
下手の横好きですがよろしければどうぞご覧ください。。。



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2011/08/02

総務省、バンドプランの大幅な見直しを検討中

ご存知のように先日ついにアナログテレビ放送が終了しました。デジタル難民が10万世帯との報道があったものの、(報道されていないだけなのかもしれませんが)これによる予想以上に混乱はなかったようです。10年以上前にテレビが将来デジタル化する話を周囲にした時は誰も信じませんでしたがついにそれが事実となりました。

アナログテレビ放送終了前よしおは手持ちの受信機をフル動員してその終焉を惜しんでいました。そしてアナログテレビ放送終了後、VHFテレビ帯域をスキャンしたとき初めて「終わったんだな」という、何ともいえない気分になりましたが同時に今までテレビの混変調に悩まされてきたラジオや広帯域受信機がテレビ放送終了後見違えるほど本領を発揮し始めたことには舌を巻きました。これで大都市圏でもラジオなどの遠距離受信が可能となりましょう。



さて本日はアナログテレビ放送終了後の周波数活用を含めた、ローVHF~SHFに関する今後の総務省の周波数再編に関する意見募集について取り上げます。まずはこちら
「周波数再編アクションプラン」の見直しに係る意見募集
のページにある
別紙1(pdf) 
を見てください。


 別紙1の内容は主に今後現行の電波が順次デジタル化する内容で、700MHz~1GHz周辺が今後大きく再編される旨が強調されています。

この周波数再編で我々が影響をもろに受けるのはパーソナル無線です。すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうがパーソナル無線の使用期限は2015年11月30日、あと4年です。

その他我々リスナーが影響を受けるものとしては60MHz帯、150MHz帯、800MHz帯の防災行政無線、消防無線、800MHz帯MCAと空港無線電話、950MHz帯、3.5GHz帯STL回線の周波数移行とデジタル化です。

気になるポイントを少し。170MHz~202.5MHzに割り当てられた「自営通信」は恐らく警察・消防・防災などが情報共有できる通信システムと考えていいでしょう。アメリカ で言うところのパブリック・セーフティのようなネットワークになる可能性も考えられます。しかしアメリカなどのように一般人が傍受可能な通信となる可能性 は総務省がカギを握っています。

バンドプラン再編後の勝手な予想ですが800MHz帯は2GHzと比べ電波伝播特性のよさが各社の実験により実証されたためLTE-Advancedサービスが食い込むことは間違いなさそうです。今後は3GHz帯での高速ブロードバンド通信が盛んになることでしょう。リスナーにとってはまさに"耳が痛い"内容ですがとうとうデジタル全盛となる時代が到来するのです。



このバンドプラン再編がうまくいけば国境を越えた無線規格の共通化が実現し海外の無線設備に手を加えることなく、またはほんの少し手を加えるだけで国内で使えたり、またこれまでこう着状態だった海外への日本の無線システムの輸出の幅が広がります。

日本のインフラの強みは地震情報や津波情報といった事前情報の通報システムとよしおは思います。このシステムとこれまで日本の弱点であった事後情報連絡用通信インフラがうまく組み合わされればもはや最強です。官民合同でこのシステムを完成させれば新幹線のようにシステムとして他国に販売が可能で赤字国債もきっと減ります。総務省の今後の健闘に期待しましょう。



(左から災害時も使えるケンウッド、バーテックススタンダードの資格不要デジタル無線機とアマチュア無線機VX-3です)



 [関連資料]
V-Highマルチメディア放送を行う移動受信用地上基幹放送の業務の認定及び無線局免許に係る制度整備案に対する意見募集の結果並びに当該制度整備案の一部に係る電波監理審議会への諮問及び答申 別紙4
(VHFアナログテレビ放送終了後のバンドプランが記載されています)