2018/08/27

発売前F.R.C.の超コンパクト特小無線機FT-202Mのスペックを予想する

エフ・アール・シーからFIRSTCOMブランドの手のひらサイズの超小型特定小電力トランシーバーの発売が近日予定と告知されています。ここでは過去にF.R.Cから登場した無線機の情報と独自調査から、このFT-202Mのスペックをよしおが可能な限り勝手に予想します。

特定小電力トランシーバー/2台セット:FT-202M - F.R.C.
F.R.C. FT-202M (公式サイトから)




FT-202Mは付属リチウムイオン充電池で10~20時間程度使用可能となるであろう、免許資格不要で、だれでも買って充電してすぐ使える2台1組セットの無線機です。

使用可能なチャンネル数が20チャンネルとなることはほぼ確定しています。よって通話距離を伸ばす中継器(レピーター)は使用できません。



本体各部をチェックします。
FT-202Mサイズ(公式サイトから)

大きさは発表済みスペック等を加味すると幅3.8×高さ7.3×厚み1.7センチ、アンテナ長は約2.2センチと予想します。

重さは付属充電池込みで48~55グラム程度となるでしょう。このため付属の首掛けネックストラップによる使用が可能となります。
FT-202M使用例(公式サイトから)


本体上部中央にあるイヤホンマイクジャックは八重洲無線タイプの非ねじ込み式4ピンとなるでしょう。

その右隣はLEDインジケーターで送信時は赤、受信時は緑にじわりと光るようになるでしょう。


正面にはチャンネル兼音量↑↓ボタン、単押しで音量とチャンネルのモード切替のできるようになるであろう電源ボタン、スピーカーとマイク、電池残量と音量、チャンネル表示可能な液晶があります。

右側面には充電用マイクロUSBとなるであろう電源ジャックが装備されます。左側面はPTTボタンがあります。
FT-202M USB充電例(公式サイトから)

格安品のため防滴防塵性能はありません。

本体裏面に270度まで取り付け角度を可変可能なベルトクリップが付けられるはずです。

もしかすると本体色は同社の販売するNX-MINI(下記)
のように5色から選べるようになるかもしれません。



次にFT-202Mの機能などを予想します。

付属のリチウムイオン充電池は無線機の大きさから600~1100mAhのいずれかとなるはずです。

音声出力は音割れ状態で最大800ミリワット、音量は電子ボリュームの8段階となるでしょう。安価ですから特に音量0(ほぼ無音)~1間の差が極端となるはずです。

セットモードはないと思われるのでグループモードは恐らく設定できない可能性が高いです。

電源+↑ボタンなどの操作ができれば可能かもしれませんが、独自の調査などから当記事執筆時点での可能性は高くはないと予想します。

モニター機能やスケルチレベル変更機能、秘話、FMラジオ、1mW送信機能は恐らくないでしょう。


アンテナが短いので密集の少なくバックヤードのない郊外の店舗や短距離のレジャー用の交信には最適でしょう。





以上、発売前のFT-202Mの勝手なスペックを予想しました。

この予想がどれだけ当たるかは発売までのお楽しみですが、薄型充電池と充電用オプションが標準付属し2台1組で発売されますから価格は同社の販売するNX-20X(下記)
程度か、グループモードがない場合はより安価(1万円程度)になるはずです。


(関連記事はこの下です)

[関連記事]
エフ・アール・シー アンテナ内蔵特小無線機発表(2015/02/20)

エフ・アール・シー 特定小電力無線機NX-20X発売(2014/07/15)

エフ・アール・シー 特小中継器FC-R2発売&スペック比較(2018/01/23)

2018/08/20

AR-DV10(ファーム1807A)とIC-R30(ファーム1.06)どちらが良い?

国内で使用されているごく一部のデジタル通信の復調に対応した受信機AOR AR-DV10アイコム IC-R30が発売され4~5か月経ちました。ここではAR-DV10IC-R30の使い勝手について簡単に触れ、2018年8月中旬時点でどちらの稼働率が多いかを説明します。レビュー対象のAR-DV10のファームウェアは1807A、IC-R30のファームウェアは1.06です。
IC-R30(手前)、AR-DV10(奥)



まずアイコム IC-R30について。
アイコム IC-R30デュアルワッチ中

一言でいえばほぼ合格の受信機です。

ユーザーインターフェースが日本語で見やすく、説明書はほぼ不要で操作しやすいです。

マイナーバグは残留するも、マニアックな使い方をしなければある程度は許せるレベルに抑えられています。

何より2波同時高速スキャン受信、位置情報も記録する2波同時録音の存在が大きいです。

外部アンテナにつながなければ短波以上の受信で困る状況は、2波同時受信中以外あまりありません。


よしおがファームウェア1.06で大きな問題と考えているIC-R30の動作は、
  • ディレイ1秒設定のプログラムスキャン+録音中にファイルが分割されない状況が多々発生する
  • 2波同時受信中に内部発振が複数発生する
  • 一時スキップのメモリー数と一時スキップ動作の分数が極端に少ないあるいは短い
  • デジタル通信により復調音量の差が極端
  • UHF航空無線のプログラムスキャン設定に謎の制限が存在する
といったところです。

またIC-R30のデメリットとして、(当然でしょうが)秘話の掛かったデジタル通信は秘話コードを設定しなければ内容の分かる音声として聴けない、つまりすべてのデジタル通信に秘話が掛かっているとほぼ受信機として機能しないこと、世界標準となりつつあるDMRやTETRAは復調できないことがあります。





次にAOR AR-DV10について。
AOR AR-DV10アナログ波受信中

操作性に癖があるため、とっつきにくい印象はあります。

ドットマトリックス液晶を採用したAR8000からの伝統ですが、ガラケーと比べると、設定項目があまり直感的に使えないので初心者は特に使いづらいと思うかもしれません。

受信感度はAR-DV1よりも高感度に仕上がっている反面、特に160MHz帯や460MHz帯に本来受信されるべきではない電波の出現が顕著のため、どうしてもAR-DV1より使い勝手が良くない印象を受けてしまいます。

また米国人の手の大きさに合わせたボディ形状は面白いのですが日本人にはやや大柄。

手持ち受信するとどうしても大きさと重さがネックになり、積極的に持ち出したい気がしません。


しかしそれを差し引いたとしても、最大の持ち出したくないと思わせる要因は録音機能の貧弱さです。これを印象付けるのは下記製品の出現が極めて大きいです。

よしおはこの受信機の登場後、受信スタイルが一変しました。

それまでイヤホンを付け現場受信していたスタイルから、外出中は受信機にほとんど触れず録音状態でスキャンし受信機をバッグに入れ放置するスタイルに変えました。

この受信スタイルの変更により、どうしても確認したい場合以外は受信機を半自動で放置し、受信機に使っていた時間や手間を無線以外のラジオの受信、写真撮影、SNSによる情報収集などへ充てるようにしました。

活動場所により他の電子機器が発する不正電波による受信機の一時スキップ操作は度々必要ですが、このスタイルならば受信機を動作させカバンに入れ、移動するだけで受信した電波がほぼ録音できるので現場受信の手軽さが増すだけでなく、警察屋さんからの職質も減っていると思います(笑)



少し興奮してしまいました。話をファームウェア1807AのAR-DV10の録音機能に戻しましょう。

AR-DV10の録音機能の貧弱さとは具体的に、ファイルが分割して記録されず、金太郎飴方式で最後まで連続してなるべく1ファイルに保存されることです。

またAR-DV10には受信周波数や受信日時はおろか、DMRカラーコードやデジタル簡易無線のUC、NXDN(IDAS)のRAN、アナログ用のトーン周波数やDCSコードを記録する機能もありません。

録音ファイルの保存日時は録音停止操作時刻となります。要するに市販のICレコーダーよりも使い勝手が良くないということです。

これらの仕様がよしおの現在の受信スタイルと合わず使い勝手を悪く感じさせ、結局使用頻度を極端に低くしています。


電池の持ちについては良くない印象を受けますが、IC-R30との電池の持ちの差は2時間程度のため、ほぼ気のせいと考えています。

また、よしおは欧州で購入した予備バッテリーも所有している(下記関連記事参照)ため、電池の持ちを大きな問題とは考えていません。
巷で報告されるAR-DV10のバッテリーの持ちの悪さを印象付ける原因は、1990年代のポータブル機器に見られた、表示される電池残量マークのレベルがコロコロ変わるアバウトさにあると思います。



ここまで辛口コメントが続きましたがAR-DV10にもメリットはあります。

ファーム1807Aを搭載したAR-DV10の良いところですが、やはりDMRをはじめとするデジタル通信の復調可能範囲が広いこと、デジタル自動判別モードを備えているところが挙げられます。

あと何度も繰り返しますがスピーカー使用時、デジタル特有のモガモガ音が軽減され復調音が聞き取りやすいこと、通信による音量の大小が比較的均一になっていることもメリットです。





で、結局ファームウェア1807AのAR-DV10とファームウェア1.06のIC-R30、どちらが良いかですが、現時点の稼働率を比べるとIC-R30に軍配が上がります。

よしおは現在、受信スタイルを大きく変えた上記受信機とIC-R30を併用し、IC-R30はデジタルのシングル受信とし、外出先の受信活動時に音声を聞かず、受信活動は受信機にほぼお任せする状況です。
IC-R30(左)とAR-DV10(右)

もっともこれで受信活動ができるのは、秘話の掛かっていない通話がよしおの生息地周辺で多いことが一つの理由です。

今後、DMRや秘話の掛かった通信のみとなった場合はAR-DV10の稼働率がより高くなるかもしれません。

本当は1台ですべて済ませられると良いのですが、なかなか理想的にはならないので、どうしても外出先では2台あるいは3台持ちとなってしまいます。


まもなくハムフェア2018の会場でAORが新機能を装備したAR-DV10の新ファームウェアを先行公開するとのことですから、もしかするとこれによりよしおの受信スタイルは再び一変するかもしれません。

録音機能の強化のみならず、ユーザーコードスケルチ機能やFPGAならではの受信性能の大幅改善(ダブルスーパーヘテロダイン化?)、スペシャル機能の向上、無線の受信待ち受け中にラジオを聴取できるAFデュアル追加、受信機本体の発熱減少など、AR-DV10の新ファームに対する妄想と期待は膨らみます。

(関連記事はこの下です)

[関連記事]
IC-R30録音ファイルのタグ情報を解析しBCD436HPと比較 (2018/07/08)

ファーム1807AのAR-DV10の挙動が高温下で不安定になる件 (2018/07/29)

SBR-12LIがAR-DV10の予備電池となるか検証してみる (2018/06/18)

米ユニデン SDS100付属充電池のサイズを変更 (2018/08/17)

2018/08/17

米ユニデン SDS100付属充電池のサイズを変更

ユニデンアメリカから発売中のSDS100ですが、付属のリチウムイオン充電池の容量が現在のロットから大容量化されたとのことです。

Uniden SDS100 with Bigger & Better Battery - Scanner Master Blog(英語)


SDS100について詳細は下記関連記事を参照いただくとし、ここではリチウムイオン充電池が大容量化した経緯と米国のSDS100を取り巻く現状を確認しましょう。



まず、こちらのフォーラム(英語)の情報によると、SDS100は本来8時間連続使用できる設計のはずが、現在流通する最終仕様製品は初期に添付されたリチウムイオン充電池(3600mAh)を使うと、長くて5時間程度しか持たないとの報告があります。

原因は、設計が完了する前に8時間電池駆動できたことを確認したものの、その後さらに設計変更が入り、設計完了時に電池が8時間持つことをあらためて確認せず出荷したことにあるようです。

後日、これに気が付いたユニデンアメリカはこちらのフォーラムに書かれているように、急遽大容量リチウムイオン充電池(5400mh)の標準添付を決めたようです。


これらの状況から、充電池の大容量化は電池寿命のスペックを満たすためであったことが分かります。

既にSDS100を入手された方は、北米地域にお住まいの場合は製品登録後、無償で大容量バッテリーを届けてもらえるはずです。





次に大容量化したSDS100のバッテリー形状を確認します。
左側面から見たSDS100+初期充電池(左)、SDS100+大容量充電池(右)
底面から見たSDS100+大容量充電池(左)、SDS100+初期充電池(右)

上記写真はこちらの投稿に掲載されているものです。(trido, I have borrowed your posted pictures. Many thanks!)

大容量化でSDS100本体の後ろが大きく膨らむ「背中メタボ」形状になったようです。


このバッテリーの巨大化について手厚いユニデンアメリカの対応に歓喜する声以外に、現状のソフトケースに入らなくなる、ベルトクリップが使えなくなるなどという懸念も出ているようで、充電池の巨大化を皮肉る作詞家も誕生したようです。

これら懸念点のうち、ベルトクリップについては一応大容量化された充電池との干渉をしない配慮はされているようです。

よって今後SDS100を導入する場合は、充電池の巨大化による本体重量と体積の増加、充電時間の増加を覚悟する必要があり、予備バッテリーの入手は必須と言えます。




よしおの個人的な意見ですが、以上の状況から現在SDS100を検討されている方は、充電池の大きさが新旧入り混じっている状況を踏まえ、現時点では素直に非SDRの下記スキャナーを新規or追加導入するのが良さそうです。

既にSDS100をお持ちの方は、今後付属しないスリムなバッテリーパックが手に入ってラッキー!とひとまず喜ぶのが無難と思います。

(関連記事はこの下です)

[関連記事]
ユニデンアメリカのSDS100発売前補足情報 (2018/05/17)

米ユニデン デジタルスキャナーSDS100発売を告知&BCD436HP発売前比較 (2018/03/26)

受信用GPアンテナのベランダ設置 (2018/05/07)

2018/08/12

東芝エルイー LEDライト付きポケットラジオTY-SPR4発売&スペック比較

東芝エルイートレーディングから2バンドポケットラジオが発表されています。

TY-SPR4:デジタルチューナーAM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-SPR4:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社
東芝エルイー TY-SPR4正面(公式サイトから)




TY-SPR4は単4乾電池2本で動作するデジタル選局のポケットラジオです。

大きさは幅5.5×高さ×厚み1.5センチ、重さはアルカリ乾電池込みで約72グラムです。


本体とスイッチは白色です。写真では分かりづらいですが実物はパールホワイトに近く、わずかに光沢があります。
東芝エルイー TY-SPR4裏面(公式サイトから)


受信範囲はAMが522~1710kHz、FMが76~108MHzです。ワイドFM(FM補完放送)に対応します。

アンテナはAMが内蔵バー、FMが付属のステレオイヤホンです。市販の3極プラグ式ステレオイヤホンも使えます。

プリセット数はAMとFMが各10、合計20局登録可能です。

選局は手動とプリセットから選べます。
TY-SPR4各部のなまえ(公式サイトから)



さて、このTY-SPR4は生産終了したTY-SPR3の後継機です。ということでスペック比較しましょう。黄色部分がTY-SPR3からの変更点です。

まずは一般定格から(クリックで拡大)。

こちらは機能比較です。


TY-SPR3になかったLEDライトが本体上面に追加されました。

このLEDライトはラジオの電源を切った状態でのみ使えます。
TY-SPR4上面(公式サイトから)

TY-SPR4 LEDライト使用例(公式サイトから)
LEDライトの操作は本体正面の決定ボタンで行います。

誤操作防止用のスライド式ロックスイッチがあるため、鞄の中でライトが暴発する危険性はかなり減ります。


以上から、電池の持ちが若干減っているように見えますが、TY-SPR4はTY-SPR3のLED追加版と考えてよいようです。





このTY-SPR4は発売中。すでに家電量販店で入手可能です。

店頭で実機の見た目をチェックしたところ、塗装がオールシルバーからパールホワイト調となったことでTY-SPR3よりも質感がわずかに上がっているように思いました。

(関連記事はこの下です)







[関連記事]
東芝エルイー ポケットラジオTY-APR4発売中&スペック比較 (2018/08/04)

【追記】【プチレビュー】TY-JKR5、使用前に遭遇した症状と対策 (2016/11/28)

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SRF-R356発売前プチレビューと使い勝手&感度比較 (2018/04/08)

2018/08/11

オーム電機 長寿命ポータブルラジオRAD-H245N発売

オーム電機からAudioCommブランドの横型ポータブルラジオが発売されました。

AudioComm AM/FM スタミナハンディラジオ グレー [品番]03-5628 (株)オーム電機OHM
オーム電機 AudioComm RAD-H245N(公式サイトから)


RAD-H245Nは単3アルカリ乾電池2本で270時間以上使える持ち運び可能なラジオです。

大きさは幅12.23×高さ6.96×厚み3.48センチ、重さは電池込みで約210グラムです。

本体色はどう見ても黒ですが、公式情報によると一応グレーとのことです。

受信範囲はAMが530~1605kHz、FMが76~99MHzです。エリアによりワイドFM(補完放送)も受信可能です。ワンセグ音声は受信不可です。


本体には同調ランプを装備し、受信できる放送電波が目で探しやすくなっています。
RAD-H245N同調ランプ(公式サイトから)

電源スイッチは音量と兼用です。

イヤホン端子は片耳専用のため、2極プラグ品を使います。

スマートフォン用の4極プラグやステレオイヤホンなどの3極プラグは片方から音が出るか、音が異常となる、または全く出ません。

アンテナはAMが内蔵バー、FMがロッドアンテナです。ロッドアンテナの最大長は推定で約60センチです。



さて、このRAD-H245Nの最大の特徴は何といっても電池の持ちの良さにあります。

スピーカー中音量で約270時間(11日)、イヤホン使用時は約460時間(19日)連続でラジオを聴けます。

このRAD-H245Nの電池長寿命は、同社がリリースしている単1アルカリ乾電池2本で動く長寿命ラジオRAD-T787Zと、電池の容量(単3は単1の約6倍)を考えて比べると、その2~3倍は持つことになります。

※2018/10/15追記:オーム電機の製品情報ページでRAD-T787Zのスペックが変更(大幅ダウン)されました

つまりどういうことかと言いますと、RAD-H245Nに単1アルカリ乾電池を(頑張って無理やりつないで)使うと、スピーカー使用時は約1600時間(67日)、イヤホン使用時は約2700時間(115日)電池が持つということです。

(参考:RAD-T787Zはスピーカー使用時約480時間、イヤホン使用時約1300時間)

※2018/10/15追記:オーム電機の製品情報ページで長寿命ラジオと考えられていたRAD-T787Zのスペックが変更(大幅ダウン)されたため下記に修正します。

(参考:RAD-T787Zはスピーカー使用時約150時間、イヤホン使用時約300時間)


長寿命と言われている、これまでの単3アルカリ乾電池2本動作のラジオの電池寿命は約100時間なので、そのすごさが分かるかと思います。



このRAD-H245Nは発売中。価格は送料別で税抜き1500円程度です。


それにしても、とんでもなく長寿命なポータブルラジオが登場しました。

ポケットに入れるのは厳しい大きさですが、電池込みでも200グラム台のため、よしおとしては防災ラジオにはなかなかよろしいのではと思います。


気になるのは本当に270時間も電池が持つのか!?という疑問と、ラジオの受信感度と音量や音質がどの程度かでしょう。この辺りは実際に使って分かることです。

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オーム電機 長電池寿命ポータブルラジオRAD-T787Z発売中 (2018/02/28)

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ソニー FM/AMラジオICF-306ミニレビュー (2017/10/11)

2018/08/04

東芝エルイー ポケットラジオTY-APR4発売中&スペック比較

東芝エルイートレーディングから黒いポケットラジオが6月から発売されています。

TY-APR4:デジタルチューナーAM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

東芝エルイートレーディング TY-APR4(公式サイトから)

TY-APR4は単4アルカリ乾電池で約40時間動作する縦型ポケットラジオです。

AMは522~1620kHzと道路交通情報をカバーし、FMはワイドFMを含む76~108MHzをカバーします。テレビ音声は受信できません。

アンテナはAMが内蔵バー、FMが付属ステレオイヤホン(ラジオの音声はモノラル)です。FMラジオ受信中は必ず付属のイヤホンを挿す必要があります。

ソニーやパナソニックの名刺サイズのラジオにはある自動電源切(オートパワーオフ)はありません。


さて、このTY-APR4はTY-APR3の後継機です。さっそくスペックの違いをチェックします(クリックで拡大)。


違いは大きく下記が挙げられます。
  • 本体色がシルバーから黒となった
  • デジタルチューナーにより長時間使用中の周波数ズレがほぼなくなった
  • イヤホン使用時の電池の持ちが半分以下になった
  • スピーカー使用時の電池の持ちが10時間減った
  • 乾電池が付属しなくなった

色以外の見た目はほぼ変わらず、スイッチ、選局ランプなども同じです。
TY-APR4正面(公式サイトから)

TY-APR4本体上面操作部(公式サイトから)
TY-APR4各部説明(公式サイトから)

選ぶポイントとしては、FMのクリアな音質や安定した受信性能を持つデジタルチューナーによる恩恵を取るか、単純に電池の持ちだけで見るかといったところでしょう。



このTY-APR4は発売中で価格は税抜き2500円程度です。

TY-APR3はすぐ壊れるなど不具合が目立ったようですが、このTY-APR4は果たしてどうなのでしょう。


最近のラジオは見た目や操作系はアナログですが、内部は最新のデジタル方式というものがほとんどを占めるようになりました。

デジタル方式のラジオは往々にして電池の持ちが完全なアナログラジオよりも良くない課題があるので、技術革新で克服することを期待します。

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【追記】【プチレビュー】TY-JKR5、使用前に遭遇した症状と対策 (2016/11/28)

東芝エルイー 充電台付属の名刺ラジオTY-SPR7発表 (2015/11/20)

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