・FTH-307 / FTH-307L - 八重洲無線株式会社
・FTH-308 / FTH-308L - 八重洲無線株式会社
念のため簡単に説明しますとFTH-307(L)とFTH-308(L)は免許資格不要で誰でも1台につき単3電池1本あればすぐに使えるトランシーバーです。
FTH-307(L)とFTH-308(L)の価格差は約4千円。一見すると外観は赤色のEMGボタンと電源スイッチ兼音量ツマミ左のLEDインジケーターの違いだけに見えます。
さっそくカタログと取扱説明書からその仕様の違いを読み解いていきましょう...と言っておきながらいきなり結論です。
どうやらFTH-307(L)にはなくFTH-308(L)にはある機能はカタログどおり
・EMG(エマージェンシー)機能
・LEDインジケーター機能
・防水防塵性能の違い(IP55とIP67)
だけのようです。
次に今回発表されたFTH-307とFTH-308シリーズがこれまでの製品とどのように異なるのか見て行きましょう。
■ セレコール機能
あらかじめ個別IDとグループ番号(トーンスケルチ、グループコードなどとは異なる)を各FTH-307(L), FTH-308(L)へ個別設定し、特定の1個人との会話ができる機能です。
セレコール機能がトーンスケルチ(別名グループコード、グループモード)やDCSと併用できるかについては不明ですが、現行品HX812の個別呼び出し機能とID数などが異なることから、少なくともFTH-307(L)/FTH-308(L)以降に発売されるであろう八重洲無線独自の新規格と思われます。
■ スケルチレベル調整
ヘビーユーザー待望の機能が装備されました。FTH-307(L), FTH-308(L)は4段階のスケルチ調節が可能です。同クラスのアイコムIC-4300(L)とアルインコDJ-P221が5段階ですから単純なスペック比較ではFTH-307(L)/308(L)が1段階少ないように見えます。
■ ワイヤレスクローン機能
1台のFTH-307(L)/FTH-308(L)の設定を他の複数のFTH-307(L)/FTH-308(L)シリーズへ無線でコピーできる機能です。422MHz帯特定小電力トランシーバーでは初ではないかと思います。
日本では未発売の、一部のユニデンの受信機にもある機能で業務用途にはかなり重宝しそうです。なおワイヤレスクローン後、セレコールの設定は個別変更が必要と思われます。
FTH-307/308シリーズの取扱説明書に目を通して気になった内容を1点挙げておきましょう。それはセットモード中"SL-xx"表示の「本機では動作しません」という項目です。このセットモードはもしかすると次期発売予定のFTH-2....おっと、ここから先はお楽しみです(笑)
このセットモードの謎はいずれ明らかになることでしょう。
以上のようにFTH-307シリーズとFTH-308シリーズの仕様の違いは3箇所だけのようです。
307か308のどちらを選ぶかですが日常業務や通常のレジャーで使う場合はFTH-307(L)、水場や砂塵の多い場所での使用を主とするならFTH-308(L)といったところでしょうか。
少なくとも、LEDインジケーターがFTH-308(L)にのみ装備されている時点で目の肥えていらっしゃる方々はほぼ迷わずFTH-308Lを選ぶでしょう。
発売は目前と思われますが...またひとつ、悩みが増えてしまいました。
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