2015/10/25

Logitec AM/FM補完対応ワンセグテレビLTV-1S280P発表

ロジテックからAM/FM補完放送受信に対応したポータブルワンセグテレビが発表されました。

プレスリリース - AM放送をFMで聴けるワイドFM(FM補完放送)対応ワンセグラジオ「LTV-1S280P」新発売! - ロジテック

LTV-1S280P製品情報 - ロジテック株式会社

(公式サイトから引用)

※LTV-1S280Pの製品名は「ワンセグラジオ」ですが本体に2.8型カラー液晶モニタが装備されているため、ここではワンセグテレビと表記します。



このLTV-1S280Pは単3アルカリ乾電池4本でワンセグテレビが約18時間、ラジオが約32時間視聴または聴取可能と製品情報ページにありますが、プレスリリースではワンセグ約16時間、ラジオ約26時間の視聴が可能とあります。少なくとも約16時間は連続で動作可能ということですね。
(公式サイトから引用)

大きさはカセットテープ(死語?)のケースが二回り増えた程度、厚みはカセットケース2枚分ほど。重さは電池有無は不明ですが約145グラムと軽量のため持ち運びにはさほど苦労しないでしょう。
(公式サイトから引用)


本体側面にはLEDライトを装備。ミニUSB端子によりUSB給電駆動も可能となっています。本体裏にはスタンドも装備し斜め置きに対応します。ステレオスピーカーも内蔵しています。
(公式サイトから引用)

ハンドストラップを付属しているため手に持つ場合も安心です。



AMは504~1710kHzというワイド仕様モノラル。FMは補完放送受信に充分対応可能な76~95MHzでステレオ対応です。

ワンセグとFM受信用アンテナの長さは写真からの推定で約30センチ。ワンセグテレビ受信には充分な長さです。

初期設定はリーズナブルなラジオとしては一般的な、最初に受信可能な放送をスキャンし自動登録する方式のようです。



製品情報ページによるとアウトドア用途も謳っています。本体は防滴ではないようです。

またプレスリリースによるとLTV-1S280P本体のスピーカーは20メートル先まで聴ける高出力なものを採用しているとのことです。単3電池4本ですから音声出力は500ミリワット以上でしょうか。

ミニUSB端子搭載のためモバイル電源やUSB ACアダプターとの接続にも対応します。
(公式サイトから引用)

AMラジオ聴取中の使用は電池駆動をお勧めします。




このLTV-1S280Pはすでに発売中で、価格はロジテックダイレクトで税抜き9241円です。

個人的には液晶テレビ搭載のためAMラジオ受信に支障が出ないか心配ですが、画面OFF機能があるため興味があります。

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2015/10/22

ソニー BluetoothCDラジオZS-RS80BT発表&プチレビュー

ソニーからラジオの予約録音が可能なCDラジオが発表されました。

ZS-RS80BT - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー

(公式サイトから引用)

ZS-RS80BTはスマートフォンなどに保存されている楽曲をブルートゥースで無線転送しワイヤレスリスニングを実現するCDプレーヤー内蔵ラジオです。デザインは発売済みのCDラジオ ZS-S40と同じテイストです。

ZS-RS80BTは発売中のZS-RS70BTの後継モデルのような感じを受けます。当記事作成時点では生産完了ではないのですが、録音機能を除きZS-RS70BTとほぼ同じコンセプトのためいずれZS-RS70BTは生産終了する可能性が考えられます。



カタログスペックから気になった特徴を挙げてみます。

ラジオはAMモノラルとFMステレオの2バンド。カタログによると受信周波数はAMは531~1710kHzを維持し、FMは補完放送対応とのことで受信周波数が108MHzまで拡張されています。プリセット数はAMが10局、FMは20局まで登録可能です。

本体は白色LEDバックライト内蔵のフルドット液晶で日本語表示されるようになっています。

(公式サイトから引用)

このZS-RS80BTはCDラジオという名称ですがSDカード、SDHCカード、USBメモリーを装填しラジオ番組やCDの録音が可能です。内蔵メモリーはありません。またメモリースティックは使えません。

ラジオはなんと10件までの予約録音が可能。録音フォーマットは128kbpsのMP3固定となっています。

また予約録音にうれしい自動時刻補正機能を搭載。AMまたはFMのNHKラジオの時報と同期するシステムのようです。





●ZS-RS80BT発売前プチレビュー

発売前にZS-RS80BT実機を触ってきましたので、なるべくラジオを中心にカタログからは読み解けない部分のプチインプレッションをします。写真撮影を忘れてしまったため説明だけとなりますがご容赦ください。製品版では一部仕様が変更されるかもしれません。


第一印象は手のひらサイズほどではないものの、想像以上にコンパクトだなあというものでした。

電源はACコード接続または単2電池6本駆動とのことです。カタログのスペック表にはAC専用と思える記載はありますが電池駆動は可能でした。

リモコン用の他、時計のバックアップ用に単3電池3本が別途必要です。簡単に動作確認してみたところ、バックアップ電池なし状態が1分程度であれば時計の再設定は必要でしたが音量、ラジオのプリセットや地域設定は保持されていました。

バックライトは動作中明るい、暗い、切の3パターンが選べます。電源切状態では点灯しません。時計の液晶表示はAC駆動であっても電源切後5秒ほどで非表示となります。

ラジオ、CD、Bluetooth、SD/USB、音声入力は電源を押さなくても本体正面の独立操作ボタンを押すと体感1~2秒程度でダイレクトに起動します。



・ラジオについて。

AMラジオはソニーストア内のノイズが多く拾えませんでしたがノイズ音から推測すると、一般的なラジカセと同等の高感度と思われます。

ZS-RS80BTに装備されているFMロッドアンテナは本体の横幅の2倍程度、少なくとも50センチ以上は伸びるようです。アンテナを延ばすと近隣の放送局がクリアに入りました。なおFM/AMともに外部アンテナ端子はありません。

放送局名は地域選択後、漢字付きの日本語が1文字1センチ程度の大きさで液晶表示されます。

ラジオの手動選局は本体正面の上下ボタンで行います。スキャンは上または下ボタンの長押しで行えました。スキャンスピードはFMの場合目測でおおよそ0.5MHz/s(毎秒5ステップ)程度でした。



・録音について。

SD、USBへの録音はラジオとCD、外部入力のみとのことです。SDとUSB間のコピー、ブルートゥースで再生中の音声録音はサポートしていないようです。

マイク入力端子や内蔵マイクはないためCFD-RS501のようなカラオケやミキシングはできません(CFD-RS501にはステレオ音声入力端子とBluetooth再生機能がありません)。



・音量、音質について。

ZS-RS80BTにはフルレンジスピーカーが搭載されています。左右スピーカーの出力は合計4ワット。例えば10~20名程度が収容可能な教室ならば余裕で鳴らせると思います。半分以上音量を上げましたが音の歪みは確認できませんでした。

音量ボタンは「+」「-」ですがレスポンスが良く、音量の上げ下げがスピーディーにできました。

スピーカーの音は比較的固めです。高域は思いのほか出ないため耳がキンキンしないと思います。ドンシャリ感はありません。

ステレオ感はあまりありません。またサラウンドや多連イコライザーは装備されておらず、唯一低音増強スイッチMEGA BASSがあります。このMEGA BASSをONすると体を揺るがすほどではないものの、比較的無理のない低音が出ました。



・NFC
ZS-RS80BTにはスマートフォンとのBluetoothによるペアリング接続簡素化のため非接触NFCが搭載されています。

手持ちのソニー製ではない、工場出荷時にトロイの木馬等のマルウェアが多数プリインストール済みのNFC対応スマートフォン(Android5.0)にて試したところ、あっさりとZS-RS80BTへBluetooth接続できました。なおNFCはiPhoneには対応していないとのことです。

このNFCを実際に使用する際の注意点ですがスマートフォンをZS-RS80BTの上面左手前のNFCマークへ完全に接触させるとうまくいきました。ZS-RS80BTとスマートフォンの間を2センチ以上空けると反応しませんでした。



・その他
移動にうれしいキャリングハンドルはFMアンテナのそばに収納されています。ハンドルを立てる際は正面向かって右奥にくぼみがありますのでそこへ指を入れます。

かゆいところに手が届く機能について。時計バックアップ電池の寿命を表示する機能も装備されていました。共通メニューからバックアップ電池の状態を選び決定ボタンを押した後、さらに↓ボタンを押すとバックアップ電池の状況把握が行えるようです。

繰り返しとなりますが、本記事執筆時点ではバックアップ電池の状態をメニューから上下ボタンで選び、決定ボタンを押すだけでは電池の状況が表示されないので注意してください。







以上、駆け足でCDラジオZS-RS80BTのカタログスペック分析と発売前プチレビューをお送りしてきました。

(公式サイトから引用)

ZS-RS80BTの想定価格は1万3千円程度。ソニーストアでの価格は当記事を執筆中現在、税抜き13880円でした。発売予定日は11月28日(土)とのことです。


ラジオの受信性能は比較的良さそうです。手持ちのスマホやメディアの音楽を再生したい、ラジオの予約録音もしたい、というこだわり派にはうってつけでしょう。

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2015/10/12

ソニー 2バンドラジオICF-P26, ICF-P36, ICF-306発表

ソニーからFM/AM2バンドの受信に対応したハンディーポータブルラジオが何と、3機種同時に登場です。

ICF-P26商品情報 - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー
ICF-P26 公式サイトから引用


ICF-P36商品情報 - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー
ICF-P36 公式サイトから引用


ICF-306商品情報 - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー
ICF-306 公式サイトから引用



いずれも凹凸のないシンプルなデザインとなりました。これまでのイメージからの脱却を図ったようです。



◆ICF-P26
縦型のFM/AM 2バンドラジオです。アルカリ単3電池2本で約100時間以上使用可能なロングライフ設計。ICF-P21の後継機と思われます。

ICF-P26 公式サイトから引用

ICF-P26にはICF-P21と比べ緑色の電源ランプの追加とイヤホン端子の両耳モノラル化がなされています。ストラップは装備されないようです。
※2015/10/12追記:ICF-P26のストラップは付属していました。訂正します。
ICF-P21 vs ICF-P26比較表 クリックで拡大

電池持続時間はスピーカー使用時の違いはほとんどないものの、イヤホン使用時はICF-P21よりも約100時間ほど減少しています。



◆ICF-P36
横型のFM/AM 2バンドラジオです。ICF-P26と同じアルカリ単3電池2本で約100時間以上使用可能なロングライフ設計。ICF-9の後継機と思われます。

ICF-P36 公式サイトから引用

ICF-P26と同様、ICF-P36はICF-9と比べるとストラップは廃止されましたが他方、電源ランプが追加されイヤホン端子が両耳モノラル化されています。
※2015/10/12追記:ICF-P36のストラップは付属していました。訂正します。
ICF-9 vs ICF-P36比較表 クリックで拡大

電池持続時間はICF-P26と同じです。



◆ICF-306
横型のFM/AM 2バンドラジオです。デザインのコンセプトは同社から発売中のラジオレコーダーICZ-R250TVと共通のものがあります。

ICF-306 公式サイトから引用

ICF-P36よりも一回り大きいスピーカーを採用。重さは400グラム程度。ICF-P36に比べて音量つまみが大きくなり、キャリングハンドルを装備。
安定性確保が目的でしょうか。本体のサイズはICF-P36、ICF-9に比べ二回り以上大きくなっています。

電池持続時間やスピーカー音声出力はICF-P26と同じです。

電源ランプと両耳モノラルタイプのイヤホン端子が装備されています。Webサイトに掲載されている仕様表のうちヘッドホン使用時の電池持続時間が「-」ですが両耳モノラルイヤホン端子は装備されているため恐らく未測定なのでしょう。



ICF-P36、ICF-P26、ICF-306共に発売日は10月17日。いずれもオープン価格ですがソニーストアの価格はICF-P26とICF-P36が税抜き2500円、ICF-306が税抜き4130円となっています。

全て基本スペックは同じように見えますがICF-306のみワンランク上の価格設定となっています。

いち早く手に入れたい方はソニーストアでの購入がおすすめです。

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2015/10/11

東芝エルイー FM補完&ワンセグTVラジオTY-TPR2発表

東芝エルイートレーディングから新しい3バンドラジオが登場します。

TY-TPR2:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-TPR2商品情報:TV音声_AM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

(写真は公式サイトから引用)



TY-TPR2は単4アルカリ乾電池2本で駆動する名刺サイズラジオです。

本体は大型フルドット液晶により漢字を含む日本語表示に対応。デジタル選局を採用しワンセグTV音声の他FMステレオ、AMモノラルの3バンドに対応。

FMはさらに今年2015年からサービス開始された補完放送の受信にも対応。なんと他社にさきがけ一部地域(秋田、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、愛媛、鹿児島)のFM補完放送の周波数がプリセット済みという力の入れようです。
FM補完放送についてはこちらの同社特設サイトにて説明されています。


FM受信時は付属のステレオイヤホンがアンテナとして作用するため接続が必須です。AMとワンセグ音声受信用アンテナは本体に内蔵されています。

また通勤にうれしいアラーム機能や目覚まし機能、スリープ機能を搭載。更に今回、時刻の自動補正機能も装備し購入直後や電池交換後の時刻再設定が容易になったそうです。



次に現行モデルTY-TPR1と比較します(下表、クリックで拡大)。

外観は7セグ液晶から同社の2バンド名刺サイズラジオTY-SPR5に採用されたものと同等と思われるフルドット大型液晶へ機能アップしました。重さと大きさは変わらないようです。なんと液晶バックライトも新規追加され視認性が向上しています。

FM補完放送に対応した反面、電池持続時間に変化があるようです。

具体的にはAMとFM受信時の電池持続時間はスピーカー再生、イヤホン再生に関わらずTY-TPR1と比べ約3~7時間短くなった一方、ワンセグ音声受信時間は約3~5時間長くなっています。恐らく内部に見直しが入ったのではと推測します。

ワンセグテレビ音声受信は引き続き2重音声切り替えに対応しています。先に挙げたワンセグ音声受信時に時刻を自動補正する機能も追加されています。


TY-TPR1はオートスキャンとプリセット機能によりその場で受信可能なTVチャンネルや周波数を自動登録する仕組みでしたが、TY-TPR2は登録済みの地域設定からお住まいの地域を選ぶだけで設定が完了する仕組みへ変更されました。

付属のステレオイヤホンはカナル(密閉)式となり交換可能なイヤーピースも2種類付属します。

(写真は公式サイトから引用)

さらにステレオイヤホンには手元音量調節機能が追加されています。



このようにTY-TPR2は現行機種TY-TPR1のマイナーチェンジにとどまらず液晶表示が刷新され、いくつかの機能アップが図られています。ワンセグ音声受信時間が長くなった半面、FM/AMラジオ受信時間が若干短くなっています。

TY-TPR2の発売は10月上旬。間もなく入手可能となるでしょう。

殆どの主要機能が本体のスイッチにより一発設定変更可能で、電池寿命が比較的長く、放送局の日本語表示が必要でFM補完放送とワンセグTV音声が聴ける名刺サイズラジオをお探しならこのTY-TPR2で決まりです。

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2015/10/03

米WHISTLER スキャナーWS1088,WS1098発表

アメリカの話ですが数年前にGREアメリカのスキャナー(受信機)ラインナップを引き継いだWHISTLER(ウィスラー)が新型受信機WS1088とWS1098両機種のリリースを9月9日に発表しました。

Whistler Introduces New WS1088 and WS1098 Scanners - Press Room - Whistler Group(英語)


(公式Facebookから引用)


上記写真は下記にも掲載されています(当記事記載時点)。
NEW WHISTLER WS1088 AND WS1098 SCANNERS - Whistler Group





WS1088はAPCO P25復調に対応したハンディスキャナー。
(WS1088デジタルスキャナー 公式Facebookから引用)

現行のWS1080(旧GREアメリカのPSR-800と同じ、下の「関連記事」参照)にテンキーなどが追加された製品です。


WS1098はおおよそWS1088のデスクトップ版のイメージで合っていると思います。
(WS1098デジタルスキャナー 公式Facebookから引用)

WS1088と同様、現行のWS1095(旧GREアメリカが発売予定していたPSR-900と同じ)にテンキーなどが追加された製品です。


上記プレスリリースには
WS1088とWS1098に追加された特徴として
・Windows OSに対応した音声ファイルフォーマットによる受信音の録音
・録音ファイルへの日時記録
・SKYWARN/Weather専用ボタン
・スペクトラムスイーパー機能、アラーム音の選択、ビジュアル警告システム
が挙げられます


とありますが、これらは現行モデルWS1080、WS1095に搭載されており新機能とは言えないと思います。

Whistlerがプレスリリースで敢えて「追加された特徴」として再度取り上げた理由は恐らく現行モデルに搭載されている機能の向上ではないかと推測されます。


現行品のWS1080、WS1095は①アメリカとカナダで使用されている周波数データベースのアップデートや②ファームウェアのアップデートに対応し、③2GBマイクロSDカードへの最長50時間の受信音声録音機能、④アルインコのDJ-X11に搭載されているFチューン機能のような、近くの強力な電波に瞬間同調するスペクトラムスイーパー機能など、魅力的な機能が充実しています。WS1088、WS1098にもこれらの機能が搭載されることでしょう。

加えて今回発売されるハンディ機WS1088には現行品WS1080のPC上でデコード処理が可能なDiscriminator Output(IF出力)機能も装備されると思われます。このIF出力は現行のデスクトップ機WS1095にはないようです。

補足ですが現行のデスクトップ機WS1095はフロントパネル(リモートヘッド)が付属ケーブルにより2メートルまで分離可能です。電源は12~14.4V対応のため車載用途にも適しています。今回発売となるデスクトップ機WS1098にも同様の機能が装備されるでしょう。



ここまでWS1088、WS1098について、搭載スペックの予想を交えながら取り上げました。

肝心の発売日はWS1088とWS1098どちらも今年(2015年)11月。標準価格は未定ですが現行のWS1080やWS1095よりもやや高め、WS1088は700ドル程度、WS1098は750ドル程度に設定されると予想します。

個人的にはユニデンアメリカ製のBCD436HPにはないBNCアンテナ端子標準装備でIF出力機能を持つであろうWS1088に期待しています。


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