2018/12/30

東芝エルイー 薄型CDラジカセTY-CDV1登場

東芝エルイートレーディングから奥行きの少ない白色のCDラジカセが登場します。

東芝エルイトレーディング TY-CDV1(公式サイトから)



TY-CDV1はコンセントまたは単2アルカリ乾電池6本で約10時間以上、ラジオ受信時は約45時間以上使える薄型のCDラジオカセットレコーダーです。外部入力端子を備えています。

大きさは幅37×高さ14.8×奥行き8.8センチ、重さは電池込みで約2.1キログラムです。

このTY-CDV1はカセットテープの録音と再生、CDとラジオそしてオプションのオーディオケーブルを使った外部入力音声の再生ができます。

CD、ラジオ、オプションのオーディオケーブルによる外部入力音声はノーマルタイプのカセットテープへ録音が可能です。

カセットテープの分数は特に明記されていないようですので、もしかすると150分テープも使えるかもしれません。

カセットテープの早送りと巻き戻しの解除は手動操作のためフルオートストップはなく、録音と再生のみテープエンドで自動的に停止するセミオートストップです。
TY-CDV1正面(公式サイトから)



ラジオ機能をチェックします。

TY-CDV1のラジオ機能はダイヤル自身に目盛りのある、簡素なアナログ選局です。恐らくDSPと予想されるためFMは高感度でしょう。
TY-CDV1上面(公式サイトから)

ロッドアンテナは3段に見えるので90センチ程度まで伸びると思われます。

受信周波数はAMが531-1710kHzのワイドバンド、FMはワイドFMにも対応する76-108MHzです。

シンセチューナーではないのでプリセットなどはありません。



このTY-CDV1の発売は2019年1月中頃、価格は7000円前後と、かなりお安くなっています。

外観は以前大ラジカセ展で見たモノラルラジカセと同じような、横に凹凸ストライプのあるスタイルでレトロ感が出ていると思います。
大ラジカセ展で展示されていたモノラルラジカセ

AMラジオの音のこもりがどの程度なのか、気になりますね。


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2018/12/23

AR-DV1にトランキングTETRAテストファーム1812Aを入れる

AORからクリスマスプレゼントとして、SDR受信機AR-DV1用のTETRAトランキング無線対応ファームウェアが公開されました。

ファームウェアダウンロード AR-DV1 製品情報 株式会社エーオーアール AOR, LTD



テスト版ということを理解したうえで、メモリーを含むシステムバックアップ後、早速ファームアップしてみました。

既存のメモリーは全消去されるようです。

上記ページにある説明資料によると、1812Aテストファームで新たに追加されたT-TCモードはTETRAトランキングのスロット自動選択と手動選択、サーチしながらのスロットスキャンにも対応しているようです。


基本的な使い方はいつも通りAR-DV1のファームアップ後、

  1. MODEボタンを押してダイヤルでT-TCに合わせる
  2. TETRAトランキング無線周波数に合わせる
  3. ダイヤルを1回押してスロット選択画面を出し、ダイヤルを回してスロットを自動、1~4から選ぶ

これだけです。



注意すべき点としては本ファームはベータ版であることと、TETRAトランキングの復調に対応しているとはいえ、北米のスキャナーのようなトランキングシステム(目的の通信の自動追従)には対応しないため、手動で周波数とスロットを追いかけなければならないことが挙げられます。



そこでスペアナの登場となりますが、AR-DV1単体ではTETRAの周波数がスペアナで見られないので、移動受信をするならばユピテルのMVT-9000、八重洲無線のVX-8D(現行品はFT1XDFT2D)またはRF Explorer 6G Comboのスペクトラムスコープ機能と併用しながら使いたいですね。

IC-R30のスペアナは使いづらいので、あまりお勧めできません。

固定使用で予算が許せばアイコムのIC-R8600との併用が今のところ最善の選択かと個人的には考えます。まあIC-R8600がTETRA復調できれば丸く収まるのですが...。



よしおの環境ではまだTETRAの復調には至っていませんが、機会があれば国外、空港周辺へAR-DV1をスペアナ機能の付いたハンディ機と一緒に持参し、試したいと思います。

なおハンディSDR受信機、AR-DV10のTETRAトランキング対応ファームは本記事執筆時点で非公開です。

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2018/12/16

東芝エルイー 録音できるCDラジオTY-CX700発売&スペック比較

東芝エルイートレーディングからマイクを内蔵した薄型のCDラジオが発売されます。

TY-CX700:SD_USB_CDラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-CX700:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社

東芝エルイー TY-CX700(公式サイトから)

TY-CX700は付属電源コードでコンセントから、またはオプションの単3アルカリ電池6本でCD再生時約3時間使える、壁掛けにも対応するスリムなCDラジオです。リモコンが付属します。
TY-CX700リモコン(公式サイトから)

大きさは幅31×高さ15.1×厚み6.9センチ、重さは電池込みで約1.4キログラムです。

TY-CX700はCDの再生、AM/FM/ワイドFMラジオ、2GBまでのSDカード、32GBまでのSDHCカードまたは32GBまでのUSBメモリーに入っている、192kbpsまでのMP3ファイル再生と録音が可能です。

MP3録音のビットレートとモノラルorステレオは非公開ですが、内蔵マイクとオプションのオーディオコードを使い外部入力音声、CD、ラジオの音声はSDカードまたはUSBメモリーへ録音できます。

SDからUSB、USBからSDへのダビング方法は説明書に書いてないように見えますが、USBメモリーとSDカードの録音ボタンは独立しており、製品情報にも「SDカードとUSB間でデータの複製が可能。」とあるので、できるのでしょう。
TY-CX700右上面(公式サイトから)

オーディオCDのUSBまたはSDへ倍速ダビングも可能です。

製品情報にはマイク入力端子があると記載されていますが、説明書には書いてないため誤記でしょう。内蔵マイクのミキシング機能はないようです。

タイマー再生機能は1件の内蔵マイク以外の音源を指定時間に再生できます。

タイマー録音機能は2組のラジオ番組または外部入力音声をSDまたはUSBへ録音できます。





次に、肝心のラジオ機能をチェックします。
TY-CX700上面(公式サイトから)

TY-CX700は531-1710kHzのワイドAMと76-108MHzのFM/ワイドFMステレオ放送が受信できます。
アンテナはAMが内蔵バーのみ、FMがロッドアンテナのみで外部アンテナ端子はありません。

選局は地域設定で予め登録済みの放送局リストから選ぶ方法と5つのお好み選局ボタンから選ぶ方法、手動があります。手動選局ではスキャンも使えます。

お好み選局ボタンはAM/FMで各5、合計10の周波数をプリセットできます。





さて、このTY-CX700は外観からCDラジオのTY-C300の後継機に見えますが、TY-C300には録音機能がないので恐らくTY-CRX71の後継機と言うべきでしょう。

ということでTY-CRX71TY-CX700をスペック比較します。まずは一般定格から(クリックで拡大)。


先に挙げたようにお好み選局ボタンが3つから5つへ増加しています。

内蔵マイクが追加されました。

TY-CRX71はACアダプター駆動でしたが、今回のTY-CX700は電源内蔵に変更され、なおかつ本体サイズがひと回り小型化されています。

乾電池使用時の電池寿命はスピーカー出力アップのためか25パーセントダウンしているように見えますが、使用電池が単2から単3へ変更されているため、実質燃費は50パーセント以上向上していると言えます。

TY-CRX71のラジオ聴取中の電池使用時間が約16時間ですので、CDの電池の持ちから単純計算するとTY-CX700のラジオ聴取時の電池寿命は半日程度でしょう。


次に機能比較します(クリックで拡大)。


時刻自動補正機能が追加され、NHK第一または第二のAM放送で同期するようになりました。

スリープタイマーほTY-CRX71からありましたが、TY-CX700にはラジオや外部入力音声のタイマー録音機能と全入力ソースのタイマー再生機能が追加されています。

TY-CX700で新規追加されたタイマー録音機能は2組設定できますが、2組の終了~開始時刻間は5分以上空ける必要があります。
もしかするとTY-CWX90と同じような、異なる曜日であっても5分以上空ける必要があるかもしれません。この辺りはソニーやパナソニックのラジオレコーダーには無縁の制約です。



TY-CX700(公式サイトから)

以上、TY-CX700の各部仕様のプレビューとTY-CRX71とのスペック比較でした。

このTY-CX700は来年(2019年)1月中頃に発売予定。価格は税抜きで1万1000円程度とのことです。

タイマー録音機能やラジオによる時刻自動補正機能、果ては受信周波数一覧表までも付属するということで、使い方さえ工夫すれば少しは期待できそうなCDラジオです。

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2018/12/13

ケンコー ポータブル短波ラジオKR-009AWFSW発売&KR-002とスペック比較

双眼鏡やカメラのレンズで有名なケンコーからポータブルタイプの短波ラジオが発表されました。

AM/FM/短波ラジオ KR-009AWFSW ケンコー・トキナー
ケンコー KR-009AWFSW(公式サイトから)

KR-009AWFSWは単3アルカリ電池2本で約22時間使えるAM/FM/ワイドFM/短波が受信できる3バンドラジオです。
KR-009AWFSW裏の電池蓋(公式サイトから)
KR-009AWFSW裏側(公式サイトから)

大きさは幅12.7×高さ7.6×厚み2.6センチ、重さは電池込みで約181グラムです。

AMは530~1602kHz、FMは76~108MHz、短波は3.9~22MHzをそれぞれカバーします。



さて、このKR-009AWFSWは生産完了したKR-002の後継機です。早速スペック比較します(表をクリックで拡大)。

大きさはKR-002よりも一回り増えています。ただしスピーカーの大きさは二回り以上も増えており、音質アップが期待できます。

KR-009AWFSWはKR-002のようなボタン選局ではなく、アナログ選局のためプリセットなどはできません。

ロッドアンテナは推定で60センチ以上伸びます。

スタンドが折りたたみの内蔵式へ変更されたため、使い勝手が向上しています。

単4から単3へ電池のサイズがアップしているにもかかわらず、電池の持ちがほぼ同じことから、KR-009AWFSWはDSPラジオと思われます。



このKR-009AWFSWの発売は12月14日金曜日、価格はオンライン直販にて8%税込み2138円です。

よしおの気になる点としては、1バンドで広範囲の短波をカバーする割に目盛りの幅が狭いので、選局に難儀するかもしれないことがあります。

とはいえ、国内の家電量販店で買える短波ラジオがまた1つ増えるのはうれしいことです。

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