2014/10/21

TRX-305A再挑戦

前回動作確認途中となっていたTRX-305Aの続編です。


コメントでいただいた方法を参考にファームウェアを書き込み、再度コマンド送信にチャレンジしてみました。

結果はこちらのとおり・・・


無事にパソコンとシリアル通信できました。情報をくださった方に感謝!まずはひと安心です。



ただ少々気になる点が。

念のためはんだ付けした場所を60ワットのはんだごてで補修後に電源を入れるとC255の1ピンが5秒間隔、1ボルト未満の上下変動を繰り返し、発振しているような症状をテスターで確認しました。電源を入れなおすと6.18ボルトが表示されたので結果オーライですが・・・。

確信はありませんが、たまたま昇圧不良が発生したのかもしれません。



今のところ動作は安定していますから、引き続き次のステップに入ろうと思います。

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2014/10/19

CQ出版 実験ボードTRX-305A組み立て

CQ出版のフルディジタルRF信号処理実験ボード TRX-305Aを組み立ててみました。

このボードはハムフェア2014で先行展示されていたものです。



説明書を見ながらのハンダ付けは1時間もかかりませんでしたが基板の加工でやや手間取りました。


基板加工後のバリはできるだけ目立たないよう努力はしました。





完成したボードがこちら。スピーカーは未接続状態です。


付属のアクリルケースを組み付けました。保護シールはうまく剥がせなかったのでそのまま組みました。

組立後電源を入れると緑LEDが点灯しました。各部電圧も異常なし。




引き続き行ったファーム書き込みも正常に終了。JP3を1-2間へ移し電源を入れました。ところがボードが起動しない問題が発生。TeraTermでリターンを送っても何も返ってきません。


書き込み終了 -> 書き込みソフト終了 -> ボード12V切 -> JP3を1-2へ移動 -> TeraTerm起動(ポートチェック) -> ボーレート等詳細設定 -> ボード12V入

...この順番の後にリターンコマンドを送っても何も返ってこないのです。JP3やJP4接触不良を疑ったり、TeraTermのバッファクリア操作をしてみたりと、考えられる手を尽くしたはずですが残念な結果となりました。

調べてみるとVCO1付近のC365が0Vに張り付いていました。FPGAが起動していないか、マイコンが通常動作していないものと考えられます。どうやらNHK-FMで放送していた夕方の番組ラ○オマンジャック(一部伏せ字としました)を聴き、終始笑いながらハンダ付けしていた『ヅケ』が後になってから回ってきたようです。



このように、よそ事をしながら電子工作をするとはんだ付けに失敗することがあります.....。

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2014/10/18

八重洲無線 FTA-750Lなど大画面航空無線機

ひっそりと?という訳ではありませんが、八重洲無線の海外向け製品でエアバンドトランシーバーが今年(2014年)初旬、既にリリースされています。

FTA-550 AIR BAND TRANSCEIVER - YAESU(英文)

FTA-750L AIR BAND TRANSCEIVER - YAESU(英文)

(FTA-750L(左)とFTA-550(L)(右)、公式サイトより)


FTA-750L Spirit、FTA-550(L) Pro-Xは飛行機と管制塔が交信するための航空無線用トランシーバーで、一般の方は使用できないことになっています。型番末尾に"L"とあるのはリチウムイオン充電池+専用充電器+乾電池ケース付属版、"L"なしはオプション単3乾電池6本専用版だそうです。


両機に共通しますが、最初に目を引くのはやはり本体の半分を占める4.3センチ角の大型液晶ディスプレイでしょう。
(FTA-750L公式サイト写真から抜粋)


驚くべきことは外観だけではありません。何とFTA-750L, FTA-550(L)にはGPSを使わず現在地が分かるVOR(超短波全方向式無線標識)受信機能と飛行機へ滑走路進入時の左右方向を誘導するローカライザーを使用したILS(計器着陸装置)機能が内蔵されています。

GPS内蔵のFTA-750Lはこれに加えて飛行機の現在の向きと目的地の方位を同時に表示するウェイポイントナビゲーション機能や飛行機へ滑走路進入時の上下方向を誘導するグライドスロープ(グライドパス)を使用したILSにも対応。またVOR使用時、飛行速度を同一画面に同時表示する機能も装備。もちろんGPSロガーも搭載されています。電子コンパスは装備されていないように見えます。
(FTA-750Lカタログから抜粋)


防水性能はFT1Dシリーズと同クラスのIPX5。大雨でも使えるスペックです。

気になるのは同軸の音量とダイヤルです。アマチュア無線機VX-7やVX-2(生産終了)などと同じ上側が音量、下側がダイヤルとなっています。ダイヤルを回すと同時に音量も回り爆音が出ないか心配です。恐らくアイコムのID-51のように工夫はされているはずです。

なお電源は音量つまみを回してカチッ入れる方式ではなく独立に設けてあります。スケルチはダイヤルで調整します。

アンテナコネクタは素早く挿抜可能なBNCタイプ。アメリカではNOAA気象ラジオも受信可能です。

バッテリーは乾電池専用版のFTA-550を除き7.4Vリチウムイオン充電池SBR-14Li。電源はいずれも乾電池6本と充電池、外部の3方式です。この辺りは中~上級クラスのアマチュア無線機と変わりません。



一般人は使用できないFTA-750LとFTA-550(L)。この大型液晶ディスプレイと計器類が手のひらサイズの無線機に凝縮されたことはかなり驚異的です。

これまで八重洲無線(旧バーテックススタンダード)がリリースしてきたエアーバンドトランシーバーはアマチュア無線機の筐体を流用したものが大半だったと記憶していますが今回は流用ではありません。今年2014年はかなり気合が入っています。

これでもう八重洲無線から大型ディスプレイ搭載のアマチュア無線機が出てもおかしくないですね。仮称FT2Dに期待しています(笑)

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2014/10/13

パナソニック ワンセグ音声受信通勤ラジオを発売

2014年10月17日、パナソニックからついに胸ポケットへ入れられるポケットワンセグラジオ、RF-ND50TVが発売されます。
(写真は公式サイトから引用)

ワンセグTV音声・FM・AM 3バンドレシーバー RF-ND50TV - Panasonic



公式サイトでも触れられているように、RF-ND50TVの主な特徴はワンセグTV放送の音声受信と人の声を聴き取りやすくする機能(快聴音)、集音器としての機能の3点です。

ワンセグ音声受信ラジオは各社から発売済みですがロッドアンテナを伸ばすことなく胸ポケットへ入れ使える真のワンセグ音声ポケットラジオは今回発売されますRF-ND50TVの他にソニーのXDR-63TV東芝のTY-TPR1の計3機種が該当します(2014年10月現在。テレビモニタ内蔵品を除く)。


RF-ND50TVが競合機種に勝る機能は聴きやすい音質モードの設定と集音機能の2点でしょう。

「快聴音」の音質チューニングがどれほどのものかは未知数です恐らく人の声の中音域や"さしすせそ"の高音域を上げていると考えられます。イメージとしてはRF-ND50TV発売開始翌日10/18に発売予定のソニーのラジオレコーダーICZ-R250TVに搭載されたClearAudio+のようなものと思われます(下段ICZ-R250TVの関連記事参照)。

集音機能について。ラジオ本体に集音マイクが内蔵されていると推測します。ラジオを聴く振りをして周囲の音を聴けますから、イヤホンを外さず外界の音を聞きたい方に最適です。あくまでも集音器という位置づけですから聴こえやすさに個人差があるでしょう。



せっかくですのでRF-ND50TVを競合機種XDR-63TV、TY-TPR1とスペック比較しようと思い表を作成してみました。


大きさや重さ、液晶の見やすさはRF-ND50TVとXDR-63TVでほぼ互角。ジョグレバーの有無は好みが分かれそうです。

RF-ND50TVのFM受信周波数は108MHzまで可能で2015年に開始予定のAMラジオ再送信用のFM補完中継局や臨時FM放送などの受信にも対応しています。対してソニーと東芝はAMバンドにて灯台放送などが受信可能。やはり好みが分かれそうです。

電池の持ちはソニーと東芝が優勢。スピーカー出力はわずかにパナソニックが優勢です。

どうしても気になるのは感度ですがこればかりは使ってみなければわかりません。付属品にアンテナ類がないためRF-ND50TVのワンセグ音声受信用アンテナはソニーのXDR-63TVのような外付けではなく本体内蔵と予想されます。



RF-ND50TVの電池の持ちの少なさはやや気になりますがFM補完中継局に対応済みであったり人の声を聞き取りやすくする機能、集音機能搭載など付加機能が多いのも事実。

ワンセグ放送もラジオ放送もとにかく聴こえればよいのであれば東芝のTY-TPR1、ジョグレバー操作と1710kHzまでのAMを楽しみたい場合はソニーのXDR-63TV、聞こえやすさや集音機能が必要ならパナソニックのRF-ND50TVとなるのではないでしょうか。

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2014/10/08

MVT-7500の価格が・・・

アマゾンで販売されているMVT-7500の価格がとんでもないことになっています。


一時2万円台前半まで下がった後、今年2014年2月の生産終了の告知が周知されるとじわりじわりと値段が発売当初まで上り詰め、気がついたらなんと4万円代・・・。



使い勝手の良さはアイコムの最新無線機ID-31やID-51に遠く及ばないものの、ハイエンド機を選ぶならAR8200MK3、リーズナブルを求めるなら受信性能の良いアイコム IC-R6もしくは小型で音がよくテンキー付きのアルインコ DJ-X81をおすすめします。

MVT-7500については日を改めて語るかもしれませんが、敢えて一言申すならMVT-x500シリーズは「上級~超エキスパート向けの機種」ということです。


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2014/10/06

イーケイジャパン 限定ステレオ真空管アンプ再販

エレキット(ELEKIT)で有名なイーケイジャパンから朗報が飛び込んできました。

「管球アンプの「実験機」 300Bシングルステレオパワーアンプ"TU-LAB" 再販売」
・http://www.elekit.co.jp/product/detail/00920



今回再販されたTU-LABは真空管アンプの電子工作キットです。

製品型番は「TU-8300R」。2009年に限定販売されたキット「TU-8300」がこのたび5年ぶりに「R」となって復活しました。



使用真空管は300Bと12AT7が各2が付属。交換用真空管としてエレキット製品でよく使用されているKT88(6550)以外にもKT66、EL34(6CA7)、6L6GC(6L6シリーズ最大出力)が差し替えて使用可能とのことです。

再生周波数は15ヘルツ~40キロヘルツの広帯域。スピーカーが良ければオープンリールやレコード、96kHzのハイサンプリングDATやハイレゾ音源にも十分対応します。

もちろん大切な真空管を傷めないための保護回路も装備されているようです。



価格は税抜き8万9千円。8%税込みでは9万6千120円だそうです。一見高価に思えますが300B真空管が2セットで約4万円で12AT7が2セットで4千円~8千円、変圧器が2基で2~10万円ですから、アンプ本体はケース込みで高くても2万円程度という破格の設定です。



エレキットには現在9種類の真空管アンプ電子工作キットがラインナップされています。価格は2~6万円程度までありますから9万円手が出せない方は安価なものから挑戦されてはいかがでしょうか。少々値は張りますがTU-8100やTU-882AS、TU-HP01などハンダ付け不要な製品もあります。

アンプの電源を入れると真空管がじんわりと光りだしてから音が聴こえる、現代ではなかなか味わえないノスタルジーな世界に浸りながら薄暗い電球の灯る部屋でソファーに腰を下ろし、ウィスキーやウォッカを片手に、音楽に浸る......これほど贅沢なことはありません。

注:お酒は20歳になってから


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2014/10/05

ソニー ワンセグラジオレコーダーICZ-R250TV発表&プチレビュー

今年2014年2月の小型ラジオレコーダーICZ-R100の登場から間もなく、ソニーからワンセグテレビ音声録音に対応したラジオレコーダーが発表されました。

ICZ-R250TV | ポータブルラジオレコーダー | ソニー

(ソニー公式サイトより)


今回発表されたICZ-R250TVは一言で表すならば、現行モデルICZ-R51にワンセグTV音声受信機能が追加されたラジオ録音機です。もちろん予約録音にも対応しています。

インターネット接続不要のため通信料は一切不要。ラジオやワンセグTV放送が入れば携帯電話不感地帯であっても電気代だけで使えます。市販の乾電池も使え、持ち運んでの使用も可能です。


デモムービーが公式サイトにありましたので紹介します。



以下ICZ-R250TVについて、現行品ICZ-R51から新規、もしくはバージョンアップした機能を10点ほど挙げてみました。

1. ワンセグテレビ音声受信・録音機能(新規)

オリンパスのPJ-35, PJ-30に続くワンセグTV音声録音対応機です(PJ-30, PJ-35の詳細説明は本ページ下の関連記事参照)。
ワンセグTVの録音済みファイルは2014年10月の時点でICZ-R250TV内部でのみ再生可能です(著作権絡み)。
本体裏面にはワンセグ受信用外部アンテナ切り替えスイッチがあります。

2. ディクテーション(書き取り)機能(新規)

録音済みファイルを予め指定した時間間隔で一時停止しながら再生する機能です。
音声をメモしながら再生する用途に需要があるとのことです。

3. 高音質2チャンネルスピーカー

バスレフ型の採用により低音の再生能力が向上したようです。

4. ClearAudio+(クリアオーディオプラス)(新規)

イコライザーの手動設定が不要で上質な音が楽しめるそうです(後半の実機プチレポート参照)。

5. 乾電池4本と内蔵リチウムイオン充電池のデュアル電源(ICZ-R51は乾電池4本のみ)

後半の実機プチレポートにて触れています。

6. 大型アナログボリューム(ICZ-R51はシーソースイッチ)

ようやく直感的な音量操作が可能となりました。

7. お気に入り放送局登録数が3->5へ増加

放送局登録数が3では確かに不足と思っていましたのでありがたいです。

8. ファイル検索機能追加

「未再生ファイル」項目が新たに設けられ、録音済みファイルの検索性がさらに向上しました。

9. 将来計画されているAM放送再送信に対応した76~108MHzワイドバンド受信機能(新規)

AM難聴地区のAMラジオ放送が将来FMラジオで聴けるようになるFM補完中継局受信に対応しました。
個人的希望ですが、ICZ-R51やICZ-R100もファームのアップデート等でFM保管中継局受信に対応して欲しいものです。

10. 最大約20時間のスピーカー再生

内蔵リチウムイオン充電池と乾電池の併用でICZ-R51比で約1.8倍電池寿命が伸びました。


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★ICZ-R250TVプチレポート★


早速先行展示されていますソニーショールームにて実機を触ってきました。なお、ここでレポート対象のICZ-R250TVのファームウェアはVer0.82のため製品とは若干異なる可能性があります。


■操作感

起動時間はファイル数が0の状態で電源を押してから約2秒。ICZ-R100の約1秒よりもわずかに遅い程度です。

ラジオ受信中の録音操作はこれまでと同様、録音ボタンを押してすぐ録音開始の高速応答。対してメニュー操作やイージーサーチ操作はこれまでのICZ-R50、ICZ-R51、ICZ-R100と同様に反応速度が0.5秒ほどと、もっさりです。これは共通設定にて操作音を消すとわずかに改善しますが、それでも原稿起こしで使うと若干煩わしい気もします。

操作ボタンが本体正面と天面へ集約され、ICZ-R51と比べボタンを探す手間が減りました。

本体上面の「速度調節」ボタン(写真右上)はこれまで同様、ファイル再生中だけ有効です。
(ソニー公式サイトより)

現行機も同様ですが、今後特に改善してほしいのは本体上面のICレコーダー操作ボタンの操作方法です。

ラジオ受信中に本体上部の再生ボタンを押してもすぐに再生とはなりません。必ず本体正面右の「録音済ファイル」ボタンを押し、再生するファイルを選び再生する必要があります。

「AM/FM/TV」ボタンと「マイク/オーディオ入力」ボタン、「予約」ボタンが1箇所に集約されている一方、再生モードボタンがやや遠く離れて配置され、しかも「録音済ファイル」ボタンというのは違和感がないとは言えないと思います。カセットテープ(死語?)を使うように、再生ボタンを押すと直前に止めた場所からすぐに音が出るとより使いやすいです。

補足ですが本体天面の再生ボタンは録音済みファイルの再生中に押すと一時停止ボタンとして機能します。


■ラジオ機能

写真からも分かるように、AM用内蔵アンテナ、FM用テレスコピック(ロッド)アンテナ、ワンセグTV音声用ホイップアンテナの3種がそれぞれ独立しています。FM/ワンセグ共用外部アンテナ端子は3.5ミリジャックのようです。ICZ-R250TVの外部アンテナ端子とF型コネクタを接続するプラグアダプタは付属しています。

FMアンテナは太さが約2センチで最大長が30センチ弱。ICZ-R51やICZ-R50より太く短いですがアンテナの金属部分を外へ露出することなく本体へ収納可能となっています。
(ソニー公式サイトより)


ワンセグTV音声アンテナは15センチ程度、可倒式です。アンテナエレメントはプラスチックらしき素材でコーティングされています。

気になるワンセグの感度ですが、比較したパナソニック製ワンセグ携帯電話では全く受信できない放送がICZ-R250TVでは途切れることなく復調することがありました。過信は禁物ですが比較的高感度の印象です。本体の感度とも相まって専用アンテナの効果が現れているのではと推測します。

厳密に実機比較をしたわけではありませんがFM、AMの感度は一見したところICZ-R50やICZ-R51とほぼ同感触でした。


■ICレコーダー機能

ICZ-R51と同様です。これまでと同様、ラジオ録音中のファイル再生には対応していません。


■音質

内蔵スピーカーはバスレフを謳うだけあって確かに低音は出ています。経験上おおよそ250ヘルツ以上が再生できていると思われます。ポータブルスピーカーSRS-Xシリーズのような重低音再生用パッシブラジエーターは非装備ですが少なくともICZ-R51より低域の再現性が向上しているようです。

ポータブルスピーカーSRS-X2などにも搭載されている「ClearAudio+」機能は録音済みファイルを再生すると設定項目が現れます。録音済みFMラジオ番組を「ClearAudio+」機能を使い聴取したところ高音域や話の内容がよりはっきり聴き取れるようになりました。

ICZ-R50、ICZ-R51に引き続き、スピーカーのステレオ感はまあまあです。


■その他
電池駆動についてスタッフに確認したところ単3乾電池を装填した場合、最初に内蔵充電池が消費され、その後乾電池駆動へスイッチするそうです。

本体底部には黒色のゴム足が取り付けてあります。


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以上、まとめますとICZ-R250TVはワンセグ受信機能を搭載した機能強化ラジオレコーダーです。

ワンセグTV音声の受信や録音が不要な方にはICZ-R51をおすすめしますがICZ-R250TVではデザインや音量調整などの操作性が一部改良されています。

ラジオだけ録音したい場合はICZ-R51、ワンセグ音声も録音したい場合は今回発表されたICZ-R250TVと、機能で選ぶ方法もありますし、よりすっきりしたデザインや操作性で選ぶ方法もあります。


それにしても少々マニアックながら将来の状況を考慮しFM受信帯域を広げた機種を、ラジオレコーダーとしてリリースしたことに驚きを隠せません。お見事ですね。

このICZ-R250TVは今年(2014年)10月18日発売予定。実勢価格はおおよそ24000円くらいを見込んでいるようです。

私のように(笑)発売日まで待てない方は一度ショールームを訪れてみてはいかがでしょうか。

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