2011年1月21日付けで発表された総務省の公示です。
・無線設備規則及び特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則の各一部を改正する省令案等に係る意見募集
内容が複数のPDFファイルに分割されており読み辛い気もしますが、ざっと目を通した感じでは今後使用されるであろう2.5~3GHzに対して送信出力の低減とスプリアス(要らない電波を出す)基準を厳しくする旨が解釈できる内容となっているようです。
送信出力を従来よりも低めに改正する理由とスプリアス基準厳格化の理由はいずれも基地局の小エリア化により電波を有効利用したいという国の思惑が見え隠れしているように思えます。確かに先日アメリカのFCCが電波の有効利用のためナローバンド化強制移行(詳細はこちらの記事を参照ください)に踏み切ったように電波資源の有効利用問題は避けて通れないですから今後サービスが開始される周波数の利用基準をあらかじめ厳しくしたい思惑には賛同したい気分にもなります。
個人が意見できる立場にないのは残念ですが2.5GHz~3GHzがどうしても使いたい!人もそれほど多くはないでしょうから無線家や受信家がこの規則改正によって受ける影響は軽微でしょう。
実は同じく1/21の時点で総務省から電波利用税の改正に関する意見募集結果も公示されています。こちらのほうが私たちにとって非常に重要な内容ですが、あまりにも先行きが不透明なため今回こちらの話題を取り上げました。下記にリンクを張りましたので興味があればそちらものぞいてみてください。
[関連資料]
・「電波利用料の見直しに係る料額算定の具体化方針(案)」に対する意見募集の結果
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