2020/08/12

パナソニック、Bluetooth接続対応ラジオRF-300BT発表

パナソニックから据置タイプのラジオが発売されます。

Panasonic RF-300BT
パナソニック RF-300BT(公式サイトから)
 

FM/AM 2バンドレシーバー RF-300BT - Panasonic

 

RF-300BTは付属ACアダプターまたは単2電池4本で動作する2バンドラジオです。

大きさは幅26.1x高さ15.7x厚み8.3センチ、重さは約1.4キロです。

電池の持ちは単2アルカリ4本を使用して24時間です。

 

■外観

公開されている製品情報の写真から外観の気になる部分を可能な限りチェックします。

正面には白かシルバーのスピーカー保護ネットと白色LEDバックライト内蔵液晶ディスプレイがあります。

スピーカー保護ネットはこれまでの製品同様、金属製と推測できます。

液晶表示には時計、受信中の周波数、プリセット番号、放送局名、携帯電話のような4段階と思しきアンテナマークが見えます。

 

本体上には折りたたみ式ハンドルと電源、Bluetooth、タイマー、1-10までのプリセットボタンを含む操作ボタンが見えます。

 

初期設定メニュー、音質切替とバンド切替えボタンもあるでしょうが、この写真だけではわかりません。おそらく右端手前のボタンが音質切替ではないかと推測します。

 

右側面には上に音量、下に選局つまみがあるように見えます。

 

左側面は見えませんが、おそらくACアダプター入力とヘッドホン出力端子、USB端子があるでしょう。

 

 

■特徴

本体スピーカーは直径10センチです。ラジオにしてはかなり大型の部類です。

説明によると「標準/音楽/ニュース/クリア/ソフト」の5モードあるプリセットイコライザーを装備し音質調整ができるとありますが、アイコンには「プリセットEQ(4モード)」とあります。

果たして音質調整の種類は4or5、どちらが正しいでしょうか。

 

ラジオの受信周波数について。
AMは522-1629kHz、FMは76-108MHzなのでAMラジオをFMでも聞けるワイドFMに対応します。同社製RF-U180TVのようなワンセグTV音声受信はできません。

初期設定の地域選択でお住まいの場所を56の中から選ぶと、次回からラジオの上にある1-10のボタンを押すだけでお近くのラジオ放送の電波を受信します。

最新のBluetooth5.0のオーディオプロファイルに対応し、スマートフォンを介したストリーミング放送(ラジコなど)の音声再生ができます。マイクがないので通話には使えません。

IPX4の日常生活防滴機能を装備。端子に何も繋がない場合はちょっとした水滴があっても使えます。

水中や大雨では使えませんが、稀に水しぶきが掛かるキッチン周りでなら使えそうです。

 

 

次に、製品情報から判る範囲で細かい特徴をいくつか掘り下げます。

○USB給電機能

RF-300BTには付属のACアダプター使用時にスマートフォンをお手持ちのケーブルでUSB充電できる機能があります。

USBポートの出力電流はあまり期待できませんが、少なくともネットラジオを楽しみながらスマートフォンが動作する程度でしょう。

ラジオ受信中にUSBポートへスマートフォンをつなぐと、スマートフォンからの大量の雑音でラジオが妨害され、うまく聞こえなくなるものと予想します。

 

○ヘッドホン出力端子

RF-300BTはモノラルスピーカーを内蔵しますが、ヘッドホン出力電圧端子を装備します。

FMラジオの受信音声はモノラルと書いてあるのでステレオではなく、両耳モノラルの可能性が高いです。

Bluetoothで送信した音声もモノラルになるかは不明です。

ヘッドホン出力端子使用中は防滴機能が使えません。

 

○時計とタイマー

RF-300BTにはリビングラジオとして使うための時計、スリープタイマー、目覚ましタイマー、オートパワーオフ等、日常生活に使える実用機能がひと通り揃っています。

ラジオのオンタイマーはありますがBluetooth経由でタイマーが有効になるかは不明です。

 

○SCMS-Tに対応

RF-300BTのブルートゥースは著作権保護された楽曲の再生にも対応しています。

一般的なBluetooth対応ラジオはSCMS-Tに対応しないので著作権保護されたファイルは有名メーカー以外の安価なBluetoothスピーカーでほとんど再生できません。

パナソニックのならではの意地を見せたといったところでしょうか。

 

 

以上、RF-300BTの特徴とスペックを軽くチェックしました。

このRF-300BTの発売は8月28日金曜日、価格はアマゾンによると10%税込みで10980円です。

一見同じ見た目のRF-U180TVとの大きな違いはワンセグテレビ音声受信とBluetooth機能の有無です。

ワンセグTVもブルートゥースも不要であればソニーICF-M780Nが選べます。

機能はおおよそ同社製RF-200BTと同じようですが、このRF-300BTは高感度&高音質ラジオの位置づけです。

 

個人的にRF-300BTの最も気になる点はAMラジオのこもりが従来製品からどの程度改善されているかです。

4または5種類の音質調整がどの程度AMラジオの音質に効果があるのか(それともないのか…)見ものです。

(関連記事はこの下です)






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2020/08/09

ハーマン、JBLブランドのラジオ内蔵無線スピーカー2機種発表

ハーマンインターナショナルは2020年6月末、JBLブランドのラジオ搭載ワイヤレススピーカー2機種を海外にて発表しました。

JBL Tuner 2

JBL Tuner2(公式サイトから)
 

JBL Tuner2は内蔵リチウムイオンバッテリーで12時間動作するBluetoothスピーカーです。

大きさは18 x 7 x 7.2センチ、重さは543グラムです。色は白と黒が選べます。

スマートフォンやPC等の音楽を再生できるBluetooth4.2、FMラジオ受信機能、日本では受信できないDAB+受信機能、アナログオーディオ入力機能があります。

再生周波数は80-20000Hzと、低音から高音まで鳴らします。スピーカーユニットは1個のみのモノラルです。

電池は3.5時間で充電が完了します。 

 

JBL Tuner2はBluetoothオーディオプロファイルを装備しますがHSPを装備しないのでスマートフォン用のスピーカーマイクとしては使えません。つまり、Bluetoothワイヤレス機能はあくまでも音楽再生用です。 

 

 

さて、今回登場するJBL Tuner2はJBL Tuner(DAB+に非対応の国内モデルはJBL Tuner FM)の後継機です。 

両者の主な違いは下記です:

  • 大きさと重さの増加
  • 電池寿命の1.5倍増加 
  • 表示文字の大型化
  • IPX7防水化 
  • 電源入切時に鳴る効果音の大音量抑止
  • USBジャックのTYPE-C化
  • ACアダプターの非付属化 
  • スピーカー最低再生周波数の拡大
  • Bluetooth規格のアップデート 

 

このTuner2はアウトドアでも使えるのが売りのようです。

 

 

 

JBL Tuner XL   

JBL Tuner XL(公式サイトから)
 

JBL Tuner XLは内蔵リチウムイオンバッテリーで15時間動作するBluetoothスピーカーです。

大きさは145 x 167 x 103センチ、重さは1.15キログラムです。色は黒のみです。

Tuner2同様Bluetooth4.2規格のオーディオプロファイルによる音楽再生機能、FMラジオとDAB+受信機能、アナログオーディオ入力機能があります。 

再生周波数は70-20000Hzと、Tuner2よりも少し低い低音から高音まで鳴らします。

スピーカーはモノラルです。

電池は4時間で充電が完了します。

 

上で紹介したTuner2と比べると主な違いは下記です:

  • 大きさと重さ、スピーカー出力が約2倍増えた
  • 電池の持ちが1.5倍増加した
  • 持ち運び主体のTuner2と比べ、ACアダプター付属のTuner XLは据置主体 

 

 

 

 

以上、JBL Tuner2とJBL Tuner XLの特徴説明とスペックを比較しました。 

Tuner XLは据置主体といいながら、きっちりIPX7の防水に対応するので、キッチン周りでの使用にも良さそうですね。

本記事執筆時点(2020年8月)で国内での発売は未定です。日本仕様の仮称"JBL Tuner2 FM"は黒のみで、ラジオ機能が国内バンドに対応したFM専用になることでしょう。 

個人的にはなぜスピーカーがステレオにならないのか、ワイドFMではない純粋なAMラジオが聞けないのか気になります。

AMラジオが聞けないのは恐らく、欧州でAMラジオ廃止の流れを受けての事でしょうが、アメリカを含む欧州以外ではAMラジオが引き続きサービス中ですから、ある程度の配慮は欲しいところです。

仮称"Tuner3"が発売される頃にはせめてスピーカーがステレオになっている事を期待しています。

(関連記事はこの下です)







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