2016/09/29

AOR AR-DV1ファーム1609Dリリース

本日、AORの公式英語サイトにTETRAを実装したアップデートが来ました!




早速ファームを更新しT-DMの出現を確認...。

AUTOモードによるTETRA(T-DM)通信の自動判別機能が動作しないこと、メモリー時TETRAモードとほかのモードの混在スキャンが不可だったり、DMOレピーターモードとTRUNKINGモードに未対応などまだまだ制約はありますが、これでまたAR-DV1の可能性が広がりました。

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2016/09/27

アルインコ DMRハンディDJ-MD40発表

デイトンハムベンション2016の会場で展示されていた、アルインコの海外向けのDMR(デジタルモバイルラジオ)の新製品が公式に発表されました。
(公式サイトから)


DJ-MD40 brouchure - Alinco.com(英文PDF)


DJ-MD40はリチウムイオン充電池込みで重さ305グラム、幅6.2 x 高さ11.2 x 厚み4.6センチで以下の機能があります。

- UHFモノバンド
- DMR Tier I/II
- アナログ 12.5/20/25kHz 通信
- DMRとアナログの混在モード
- 5/2.5/1/0.2W 出力切り替え
- 1ゾーンあたり最大64チャンネル、最大1000チャンネルメモリー
- 色が選べるバックライト付きフルドット液晶
- デジタル録音
- クイックコントラスト調整
- 各種セキュリティパスワードと警報トーン音
- テキストメッセージ
- IP54
- 1000ミリワット音声出力
- その他基本機能



標準アクセサリーはホイップアンテナEA-212、7.4V 2600mAhのリチウムイオンバッテリー EBP-96、バッテリーチャージャー EDC-211、ACアダプター EDC-212/213、ベルトクリップ EBC-45とストラップです。

PCとの接続ケーブルはシリアルケーブルではなくUSBケーブルのようです。
(公式サイトPDFから)





DJ-MD40の標準価格は本記事を執筆している現在2万6千円前後。ある海外のオンラインショッピングサイトでは2万3千円程度で販売されるようです。

大きさと重さはさておき、国内向け351MHz登録局デジタル無線機もこのくらいの価格で発売してくれると助かるのですが...。

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2016/09/21

横田基地日米友好祭2016ぶらり散策

米軍横田基地で9/17~18に開催されたフレンドシップフェスティバルに行ってきました。



国内では見られないフォードの警察車両からアンテナが複数生えています。複数生えている理由を聞くのを忘れました。



米兵の無線機を少しチェックしてきました。


こちらは基地内消防車両のモービル機です。色と形状、状況から製造中止となったASTRO XTL 5000 P25(IMBE) VHFバージョンと推測されます。

色は違いますが八重洲無線のFT-8800FT-8900と雰囲気が似ている気がします。防滴スピーカーマイクMNM1089がいかにも業務用(まあそのとおりですが)でいい雰囲気と思います。



最もアメリカ気分が楽しめるのはやはり肉を焼くこの豪快な風景でしょう。

煙がわき立つバーベキューを横目にドリンクを飲みながらステーキやハンバーガーをひと口というのは開放的で気分がいいものです。


警備兵のツーショット。念のためお二方には目線入れていますがクールな笑顔です。

どちらもフラッシュライト(懐中電灯)、砂色のレーザー照準器、素早く狙える大型ドットサイトを載せたM4A1と思われる連発式自動小銃を携帯しています。不審な行動は慎んだ方がよいことは間違いありません。

使用スピーカーマイクは上部中央の橙色のプログラマブルボタンと正面のスリット形状からモトローラ製PMMN4046もしくは類似のカスタム品と思われます。



こちらはアメリカンスタイルホットドッグの宣伝です。いい雰囲気と思います。



2日間通してぶらり散策しましたが、日ごとに展示が異なるブースもありずいぶん楽しめました。今回受信機の持ち込みは制限されていなかったため、会場にユニデンのスキャナーBCD436HPを持ち込み電池の続く限り録音していました。内容はいずれ聞くつもりです。

公式Webサイト(こちら)に当日の写真がアップされています。残念ながら来られなった方も雰囲気は何となくわかるはずです。


会場では米軍グッズ、アメリカの雑貨、自称「米軍放出品」、自衛隊グッズが販売されていましたので興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょう。ちなみにワッペンなどコアな米軍グッズはほとんど米兵が販売していました。

あまり大きな声では言えませんが横田で本場のエナジードリンクを一気に飲み、6時間後ハイテンションから一気にぐったりして暫く"横た"わっていたのはここだけのヒミツです。


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2016/09/17

アイコム 大型液晶搭載船舶用ハンディIC-M93Dシリーズ発表

アイコムから海外向け製品IC-M93DとIC-M93D EUROが発表されました。

IC-M93D | Products | Icom Inc(英文)

IC-M93D EURO | Products | Icom Inc(英文)


 (公式サイトから)

 IC-M93Dシリーズは国際VHFに対応するIPX7に準拠した船舶用業務無線機です。

大きさは幅5.7×高さ14.5×厚み3.85センチ。重さは標準バッテリーパックBP-285(1570mAh)とアンテナ、ベルトクリップ装着で約300グラムです。使用温度範囲は業務用ということもあってか-20~+60℃と、通常の製品よりも広くなっています。

2.3インチ大型フルドット液晶表示のほかGNSS(GPS, GLONASS, QZSS(準天頂衛星みちびき), SBAS(D-GPSのようなもの)、ナビゲーション、ウェザーチャンネル受信(米国向けモデルのみ)、水から拾い上げたときにスピーカーネットの水をはじくAquaQuake、DSC(デジタル選択呼出し)などが主要な機能です。加えてIC-M93Dには2017年1月から開始される船舶無線周波数割り当て変更にも対応しています。



最も注目すべき内容はID-51よりも大きいと思われる2.3インチ大型モノクロフルドット液晶でしょう。この大型液晶はアイコム製品で初めての採用と思われます。

今回このIC-M93Dの液晶に注目する理由は、業務無線機の液晶がアマチュア機に採用されるかもしれないからです。

この状況はかつて八重洲無線が航空無線ハンディ機FTA-750L/FTA-550シリーズFT2Dシリーズとの構図(下記関連記事参照)が当てはまります。



このように、IC-M93Dに採用された大型液晶はいずれIC-R30に装備されるかもしれないということで今回は海外向けではありますが船舶用トランシーバーを取り上げてみました。

こじつけかもしれませんがIC-M93Dシリーズの外観の系統はIC-R30に似ているような気もします。個人的にはIC-R30の完成に向け、アイコムで着実に準備が進められていることを期待しています。

(関連記事はこの下です)



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