・ICZ-R250TV | ポータブルラジオレコーダー | ソニー
(ソニー公式サイトより)
今回発表されたICZ-R250TVは一言で表すならば、現行モデルICZ-R51にワンセグTV音声受信機能が追加されたラジオ録音機です。もちろん予約録音にも対応しています。
インターネット接続不要のため通信料は一切不要。ラジオやワンセグTV放送が入れば携帯電話不感地帯であっても電気代だけで使えます。市販の乾電池も使え、持ち運んでの使用も可能です。
デモムービーが公式サイトにありましたので紹介します。
以下ICZ-R250TVについて、現行品ICZ-R51から新規、もしくはバージョンアップした機能を10点ほど挙げてみました。
1. ワンセグテレビ音声受信・録音機能(新規)
オリンパスのPJ-35, PJ-30に続くワンセグTV音声録音対応機です(PJ-30, PJ-35の詳細説明は本ページ下の関連記事参照)。ワンセグTVの録音済みファイルは2014年10月の時点でICZ-R250TV内部でのみ再生可能です(著作権絡み)。
本体裏面にはワンセグ受信用外部アンテナ切り替えスイッチがあります。
2. ディクテーション(書き取り)機能(新規)
録音済みファイルを予め指定した時間間隔で一時停止しながら再生する機能です。音声をメモしながら再生する用途に需要があるとのことです。
3. 高音質2チャンネルスピーカー
バスレフ型の採用により低音の再生能力が向上したようです。4. ClearAudio+(クリアオーディオプラス)(新規)
イコライザーの手動設定が不要で上質な音が楽しめるそうです(後半の実機プチレポート参照)。5. 乾電池4本と内蔵リチウムイオン充電池のデュアル電源(ICZ-R51は乾電池4本のみ)
後半の実機プチレポートにて触れています。6. 大型アナログボリューム(ICZ-R51はシーソースイッチ)
ようやく直感的な音量操作が可能となりました。7. お気に入り放送局登録数が3->5へ増加
放送局登録数が3では確かに不足と思っていましたのでありがたいです。8. ファイル検索機能追加
「未再生ファイル」項目が新たに設けられ、録音済みファイルの検索性がさらに向上しました。9. 将来計画されているAM放送再送信に対応した76~108MHzワイドバンド受信機能(新規)
AM難聴地区のAMラジオ放送が将来FMラジオで聴けるようになるFM補完中継局受信に対応しました。個人的希望ですが、ICZ-R51やICZ-R100もファームのアップデート等でFM保管中継局受信に対応して欲しいものです。
10. 最大約20時間のスピーカー再生
内蔵リチウムイオン充電池と乾電池の併用でICZ-R51比で約1.8倍電池寿命が伸びました。- - - - -
★ICZ-R250TVプチレポート★
早速先行展示されていますソニーショールームにて実機を触ってきました。なお、ここでレポート対象のICZ-R250TVのファームウェアはVer0.82のため製品とは若干異なる可能性があります。
■操作感
起動時間はファイル数が0の状態で電源を押してから約2秒。ICZ-R100の約1秒よりもわずかに遅い程度です。ラジオ受信中の録音操作はこれまでと同様、録音ボタンを押してすぐ録音開始の高速応答。対してメニュー操作やイージーサーチ操作はこれまでのICZ-R50、ICZ-R51、ICZ-R100と同様に反応速度が0.5秒ほどと、もっさりです。これは共通設定にて操作音を消すとわずかに改善しますが、それでも原稿起こしで使うと若干煩わしい気もします。
操作ボタンが本体正面と天面へ集約され、ICZ-R51と比べボタンを探す手間が減りました。
本体上面の「速度調節」ボタン(写真右上)はこれまで同様、ファイル再生中だけ有効です。
(ソニー公式サイトより)
現行機も同様ですが、今後特に改善してほしいのは本体上面のICレコーダー操作ボタンの操作方法です。
ラジオ受信中に本体上部の再生ボタンを押してもすぐに再生とはなりません。必ず本体正面右の「録音済ファイル」ボタンを押し、再生するファイルを選び再生する必要があります。
「AM/FM/TV」ボタンと「マイク/オーディオ入力」ボタン、「予約」ボタンが1箇所に集約されている一方、再生モードボタンがやや遠く離れて配置され、しかも「録音済ファイル」ボタンというのは違和感がないとは言えないと思います。カセットテープ(死語?)を使うように、再生ボタンを押すと直前に止めた場所からすぐに音が出るとより使いやすいです。
補足ですが本体天面の再生ボタンは録音済みファイルの再生中に押すと一時停止ボタンとして機能します。
■ラジオ機能
写真からも分かるように、AM用内蔵アンテナ、FM用テレスコピック(ロッド)アンテナ、ワンセグTV音声用ホイップアンテナの3種がそれぞれ独立しています。FM/ワンセグ共用外部アンテナ端子は3.5ミリジャックのようです。ICZ-R250TVの外部アンテナ端子とF型コネクタを接続するプラグアダプタは付属しています。FMアンテナは太さが約2センチで最大長が30センチ弱。ICZ-R51やICZ-R50より太く短いですがアンテナの金属部分を外へ露出することなく本体へ収納可能となっています。
(ソニー公式サイトより)
ワンセグTV音声アンテナは15センチ程度、可倒式です。アンテナエレメントはプラスチックらしき素材でコーティングされています。
気になるワンセグの感度ですが、比較したパナソニック製ワンセグ携帯電話では全く受信できない放送がICZ-R250TVでは途切れることなく復調することがありました。過信は禁物ですが比較的高感度の印象です。本体の感度とも相まって専用アンテナの効果が現れているのではと推測します。
厳密に実機比較をしたわけではありませんがFM、AMの感度は一見したところICZ-R50やICZ-R51とほぼ同感触でした。
■ICレコーダー機能
ICZ-R51と同様です。これまでと同様、ラジオ録音中のファイル再生には対応していません。■音質
内蔵スピーカーはバスレフを謳うだけあって確かに低音は出ています。経験上おおよそ250ヘルツ以上が再生できていると思われます。ポータブルスピーカーSRS-Xシリーズのような重低音再生用パッシブラジエーターは非装備ですが少なくともICZ-R51より低域の再現性が向上しているようです。ポータブルスピーカーSRS-X2などにも搭載されている「ClearAudio+」機能は録音済みファイルを再生すると設定項目が現れます。録音済みFMラジオ番組を「ClearAudio+」機能を使い聴取したところ高音域や話の内容がよりはっきり聴き取れるようになりました。
ICZ-R50、ICZ-R51に引き続き、スピーカーのステレオ感はまあまあです。
■その他
電池駆動についてスタッフに確認したところ単3乾電池を装填した場合、最初に内蔵充電池が消費され、その後乾電池駆動へスイッチするそうです。
本体底部には黒色のゴム足が取り付けてあります。
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以上、まとめますとICZ-R250TVはワンセグ受信機能を搭載した機能強化ラジオレコーダーです。
ワンセグTV音声の受信や録音が不要な方にはICZ-R51をおすすめしますがICZ-R250TVではデザインや音量調整などの操作性が一部改良されています。
ラジオだけ録音したい場合はICZ-R51、ワンセグ音声も録音したい場合は今回発表されたICZ-R250TVと、機能で選ぶ方法もありますし、よりすっきりしたデザインや操作性で選ぶ方法もあります。
それにしても少々マニアックながら将来の状況を考慮しFM受信帯域を広げた機種を、ラジオレコーダーとしてリリースしたことに驚きを隠せません。お見事ですね。
このICZ-R250TVは今年(2014年)10月18日発売予定。実勢価格はおおよそ24000円くらいを見込んでいるようです。
私のように(笑)発売日まで待てない方は一度ショールームを訪れてみてはいかがでしょうか。
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