2013/11/23

DJ-P22とDJ-P221L/Mの違い

アルインコの公式サイトに先月発売開始されました、単3電池1本で動作する特定小電力トランシーバーDJ-P221のページがひっそり?と公開されていたようです。

47ch 中継対応 防浸型 特定小電力トランシーバー DJ-P221(L_M) - アルインコ株式会社



電子事業部のトピックスには掲載されていなかったので見過ごしました。

DJ-P22を知る誰もがおそらく「DJ-P22とDJ-P221は見た目以外に何が違うのか」という疑問にぶち当たることでしょう。よしおもそのうちの一人です。

各販売店の広告にはロングアンテナモデル追加など、見た目の他に新機能としてイヤホン断線感知、緊急警報音、減電池警告音、チャンネル番号非表示の4機能を目にしますが、それ以外に何かDJ-P22からDJ-P221に変わった内容はあるのか.....。

疑問を払拭するべく両製品のカタログをベースに機能とスペックを比較しました。

表の黄色部分がDJ-P22とDJ-P221で異なる部分です。

充電池を使った場合の通信時間はDJ-P221がDJ-P22よりも2時間ほど伸びていますが、DJ-P221では測定時に使用されたであろう充電池の容量がアップしていますので厳密な比較にはならず、あえて黄色をつけませんでした。

DJ-P22からDJ-P221L/Mへのアップデートは店舗や現場での声に応えた結果と思います。

どちらを選ぶかですが、ロングアンテナを持ち低コストで選ぶならばDJ-P221Lは選択肢に入るでしょうが、特にレジャー目的で短いアンテナの機種をお好みの場合はDJ-P22のほうがDJ-P221Mよりもスペック上アンテナ長が3ミリも!長いですから、多分DJ-P221MよりもDJ-P22がほんのわずかに通話距離が長いかもしれません。

個人的にはやはりロングアンテナで1ミリワット連続送信機能のついたDJ-P221Lが気になります。



アイコムを皮切りとしてアルインコ、八重洲無線の3社がロングアンテナを持つ単3電池1本で使える特小トランシーバーをラインナップに揃えてきました。あとは期待を込めて、ケンウッドからロングアンテナ装備の単3電池1本機種の登場を待つだけでしょうか。


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2013/11/18

ユニデンアメリカ、デジタル復調スキャナー2機種発表

ユニデンアメリカからなんと、デジタル通信を復調可能な受信機(スキャナー)が2機種も!登場するニュースが飛び込んできました。公式と思われる動画がユーチューブにアップされています。

Uniden New Scanner Launch - Uniden

このビデオを見ますと、前半ではスキャナーがスマートフォンなどの情報機器と比べ速報性に優れている点やユニデンの最新スキャナー"HomePatrol-1"は女性にも使いやすい点などが、後半ではユニデンが引き続き革新的なスキャナーを開発し、ユーザーとのコミュニケーションを如何に大切にしようとしているかがアピールされている内容と思いました。



さっそくビデオ内で紹介されている発売予定の新スキャナーを見て行きましょう。

●BCD436HP
デジタル復調機能のついた新型ハンディスキャナーです。単3電池3本で動作し、なんと充電池のUSB充電に公式対応!

サイズは縦160x横71x厚み37ミリ(アンテナ除く)、アンテナと電池込みで重さ約350グラム、ID-51を彷彿とさせる縦長の大型液晶ディスプレイ、テンキー、そしてシリアルポートではなく正真正銘のUSBインターフェース、最大32GB対応のマイクロSDスロットが実装されているようです。

スピーカー最大出力は余裕の360ミリワット、アンテナは国内の市販のアンテナが使えるSMAコネクターです。

受信周波数範囲は25-512MHz、758-960MHz(一部除く)そして1240-1300MHzと、国内でもよく使うバンドを網羅しています。

アメリカ向けだけあって日本国内で使えない機能もありますが、BCD436HPの特筆すべき機能はマイクロSDカードによる周波数管理や音声録音保存、現行モデルBCD396XTから大幅に拡張されたデジタル復調機能、録音タイムスタンプに使える時計機能、バックグラウンドで動作するクロースコールRFキャプチャと思います。

念のためですが、クロースコールRFキャプチャとはアルインコDJ-X11のFチューンと同じ、近くの電波を瞬時に捉え周波数を拾う機能です。BCD436HPでは最大10の周波数が自動登録可能と説明書にありました。

BCD436HPスキャナーにはパソコン用のケーブルやソフトが付属していますから1台入手すればすぐ受信を始められるようになっています。今までの日本にはない試みですね。もっともこれはアメリカのお話ですが・・・。



●BCD536HP
デジタル復調機能のついた新型フラッグシップポータブルスキャナーです。
主に車に取り付けて使用する想定で24V車の直付はNGですが最大16Vまで対応しているようですので13.8V安定化電源を介した使用が可能と思います。

BCD436HPの機能は踏襲しつつ、なんとBCD536HPにはさらにWifiを介しスマートフォンやタブレットから遠隔操作可能な機能がついており、上のビデオによると世界のどこからでもインターネット越しに遠隔受信が可能だそうです!

BCD536HPに内蔵スピーカーはないようですが代わりにスピーカー出力端子は装備されているようです。スペック上UHFエアバンドなど受信性能は比較的ハンディ機BCD436HPよりも優れている表記がありました。



さて気になる価格はハンディ機BCD436HPが約5万円でポータブル機が約6万円と、AORから先日発売されたデジタル通信受信アダプタARD300の単体よりもかなり低価格という、何とも大丈夫なのかと心配になってしまう設定です。

国内で特に気になる内容としてデジタル方式の簡易業務や351MHzを使う登録局の復調が可能かが挙げられますが可能性は未知数です。

確かに今回発表されたBCD436HPとBCD536HPにはAPCO P25のフェーズ2復調用にAMBE+2が使用されていますがTDMA(時分割多重)方式のため、FDMA(周波数分割多重)の簡易デジタル(デジ簡)や登録局の復調には対応出来ない可能性があります。もしかすると将来日本のデジタル無線通信規格が世界標準になればファームウェアのアップデートで可能となるかもしれませんが現時点では何とも言えません。



アメリカでの発売予定は来年2014年1月頃。APCO P25フェーズ1コーデック以外のデジタル復調器を標準で内蔵した受信機、しかもハンディ機が発売されると思うとかなり期待してしまいますね。

デザインや操作性、PCとの親和性もこれまでの受信機とも一線を画すコンセプトですので、仕向地がアメリカなのはわかってはいますが.....アメリカ人がうらやましいです。


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2013/11/17

UBZ-EA20R送受信性能比較実験

ケンウッド特定小電力トランシーバーUBZ-EA20Rの送受信性能を他の特定小電力トランシーバーと比較する実験をしてみました。なお通話距離実験以外の、本体の使用レポートはページ下の関連記事をご覧ください。



この実験を行う前、よしおはかなり悩みました。周知の通り、電波の飛び方には不確定要素が多く、そのままの状態で通話距離を測る方法では正しいトランシーバーの性能比較ができないからです。

そもそも不確定要素こそ電波を楽しむ醍醐味ですし本来の使い方をしてこそ"トランシーバー"なのですが、今回はどうしても特定小電力トランシーバーの送受信性能比較がしたかったので無理に他のトランシーバーとの性能比較ができるような測定環境を仕立てました。

あまりにも実験に夢中になってしまい、写真がうまく取れなかったことはご了解いただければと思います。



今回のトランシーバー性能比較では送信するトランシーバーだけをアルミケースに入れ、その電波の飛距離を測定する方法を採りました。送信電波を強制的に弱くすることで周囲の環境に左右されにくくなり、送受信性能比較がより正確にできると考えたからです。

UBZ-EA20Rの性能比較には(あまりにも理不尽ですが)アルインコのDJ-R100DLを使いました。アルインコのDJ-R100DLは飛距離に定評のある同社DJ-P23L/P24L/CH27などとほぼ同性能ですからきっと参考になることでしょう。



UBZ-EA20Rの通話距離測定環境と装備の説明です。少々長いので結果をご覧になりたい方は下の赤と青の棒グラフに進んでください。

使用したアルミケースは金属の外側が35×26×9センチで内側に厚さ4ミリのスポンジが貼ってあります。アルミケースは湿った草の上に置きました。

実験場所は海抜6メートル、片側の幅30メートル程度の河川敷で左右に高さ10メートル程度のなだらかな堤防のある場所です。周囲に金属建築物はありません。

距離はガーミンのハンディGPS eTrex LEGEND HCxをD-GPSモードで3回測定後、結果を平均しました。

その他の装備として混信チェック用にDJ-R100DLよりも高感度受信が可能なアマチュア無線トランシーバーVX-8Dを使っています。



いよいよ実験です。実験は「(1)UBZ-EA20R送信実験」と「(2)UBZ-EA20R受信実験」の2種類です。DJ-R100DLも同様に行いました。

> (1) UBZ-EA20R送信実験
アルミケース内にUBZ-EA20Rを密閉し送信、その電波をミヨシTCV01で受信。スケルチがオープンするギリギリの距離を測ります。

> (2) UBZ-EA20R受信実験
アルミケース内にTCV01を密閉し送信、その電波をUBZ-EA20Rで受信。スケルチがオープンするギリギリの距離を測ります。

実験中、トランシーバーの感度を落とすため、地面からできるだけ低く手に持ち無理なく測れる高さ、約45センチに統一しました。どうでもいいことですが、このときの両手にトランシーバーを持ってそそくさと走る、実験中の様子は誰が見ても不審者そのもの・・・。


+ ◇ + ◇ + ◇ + ◇ + ◇ + ◇ + ◇ + ◇ +


コホン、気を取りなおして実験の結果です。以下のようにUBZ-EA20Rの送信距離がDJ-R100DLの1/3未満、受信距離はDJ-R100DLの半分未満となりました。

理想はアンテナ長の異なる同じ機種で実験するべきですがそれでも実験結果を見る限り、アンテナの長いトランシーバーのほうが通話距離では有利かもしれないと思えてきます。

試しに他の特定小電力トランシーバーの送受信距離も同様に測定しました。詳細は割愛しますがUBZ-EA20Rの送信性能は所有している特小無線機の中で最も低い結果となりました。

受信性能はUBZ-EA20Rのスケルチが深めに設定されており飛距離重視スケルチ設定の他機種との比較は酷というものですが、それでも格安特定小電力トランシーバーよりは僅かに勝りました。(店舗用途には非現実的ですが)スケルチ解除や裏ワザでさらに受信距離は拡張されます。



以上、UBZ-EA20Rの交信距離比較実験でした。


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2013/11/09

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遂に八重洲無線(旧バーテックススタンダード)公式サイトにて特定小電力トランシーバーFTH-307、FTH-307L、FTH-308、FTH-308Lが正式発表されました。

FTH-307 / FTH-307L - 八重洲無線株式会社

FTH-308 / FTH-308L - 八重洲無線株式会社



念のため簡単に説明しますとFTH-307(L)とFTH-308(L)は免許資格不要で誰でも1台につき単3電池1本あればすぐに使えるトランシーバーです。

FTH-307(L)とFTH-308(L)の価格差は約4千円。一見すると外観は赤色のEMGボタンと電源スイッチ兼音量ツマミ左のLEDインジケーターの違いだけに見えます。



さっそくカタログと取扱説明書からその仕様の違いを読み解いていきましょう...と言っておきながらいきなり結論です。

どうやらFTH-307(L)にはなくFTH-308(L)にはある機能はカタログどおり
・EMG(エマージェンシー)機能
・LEDインジケーター機能
・防水防塵性能の違い(IP55とIP67)
だけのようです。



次に今回発表されたFTH-307とFTH-308シリーズがこれまでの製品とどのように異なるのか見て行きましょう。

■ セレコール機能
あらかじめ個別IDとグループ番号(トーンスケルチ、グループコードなどとは異なる)を各FTH-307(L), FTH-308(L)へ個別設定し、特定の1個人との会話ができる機能です。

セレコール機能がトーンスケルチ(別名グループコード、グループモード)やDCSと併用できるかについては不明ですが、現行品HX812の個別呼び出し機能とID数などが異なることから、少なくともFTH-307(L)/FTH-308(L)以降に発売されるであろう八重洲無線独自の新規格と思われます。


■ スケルチレベル調整
ヘビーユーザー待望の機能が装備されました。FTH-307(L), FTH-308(L)は4段階のスケルチ調節が可能です。同クラスのアイコムIC-4300(L)とアルインコDJ-P221が5段階ですから単純なスペック比較ではFTH-307(L)/308(L)が1段階少ないように見えます。


■ ワイヤレスクローン機能
1台のFTH-307(L)/FTH-308(L)の設定を他の複数のFTH-307(L)/FTH-308(L)シリーズへ無線でコピーできる機能です。422MHz帯特定小電力トランシーバーでは初ではないかと思います。

日本では未発売の、一部のユニデンの受信機にもある機能で業務用途にはかなり重宝しそうです。なおワイヤレスクローン後、セレコールの設定は個別変更が必要と思われます。



FTH-307/308シリーズの取扱説明書に目を通して気になった内容を1点挙げておきましょう。それはセットモード中"SL-xx"表示の「本機では動作しません」という項目です。このセットモードはもしかすると次期発売予定のFTH-2....おっと、ここから先はお楽しみです(笑)

このセットモードの謎はいずれ明らかになることでしょう。



以上のようにFTH-307シリーズとFTH-308シリーズの仕様の違いは3箇所だけのようです。

307か308のどちらを選ぶかですが日常業務や通常のレジャーで使う場合はFTH-307(L)、水場や砂塵の多い場所での使用を主とするならFTH-308(L)といったところでしょうか。

少なくとも、LEDインジケーターがFTH-308(L)にのみ装備されている時点で目の肥えていらっしゃる方々はほぼ迷わずFTH-308Lを選ぶでしょう。



発売は目前と思われますが...またひとつ、悩みが増えてしまいました。


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あらためてこのUBZ-EA20Rを簡単に説明しますと免許資格不要、誰でも使え単3電池1本で使用できるトランシーバーです。

2013年現在すでに乾電池1本で使えるトランシーバーは各社から発売されていますが、充電式電池エネループ正式対応のトランシーバーはこのUBZ-EA20Rをおいて他には見当たらない状況です(2013年11月3日現在)。

UBZ-EA20Rはケンウッドのトランシーバーラインナップで比較的安価な部類に属しますが同価格帯の現行品UBZ-LM20と比べ通信距離を約2倍伸ばす別売り中継器(レピーター)に対応していることが大きなメリットです。



各部をチェックします。

本体のボタンは電源、チャンネル上下キー、混信などを防ぐMENUキー、送信ボタン(PTTキー)、音量つまみというシンプルな構成です。各ボタンとも大きめに配置してあります。押しづらさもありませんし不意の誤操作にも耐えられそうな押し心地です。手探りでもボタンが探せるよう送信ボタンにはわずかに突起が設けてあります。

音量も不用意に変化しないよう堅めにしてあり業務ユースを意識した造りです。

バッテリーは市販の単3乾電池、単3エネループ充電池、そして業務ユースに便利な別売り充電台UBC-6CR対応専用充電池UPB-7Nの3種類に対応します。乾電池と充電池の切り替えはセットメニューから行います。切り替えが必要な理由は恐らく省エネ設定などトランシーバー動作全体に依存するパラメータが異なるためと思われます。

使用上の注意ですが別売り充電台UBC-6CRではエネループが充電できません。何となく不便に感じられますが誤って乾電池を充電してしまうトラブル防止策と納得しておきましょう。電池交換が煩わしい用途では充電器と専用バッテリーを別途導入するのがよさそうです。

右側面のオプション接続用コネクターは他の業務機同様ネジ止め式となっており不用意な外れを防止しています。



簡単な通話テストをしてみました。

送信について。複数の特定小電力トランシーバーや受信機でUBZ-EA20Rの送信音声をチェックしたところケンウッドならではの味付けで、すべての機器で低音の周辺ノイズが消され音声がクリアに聞こえました。マイク感度はトランシーバー本体を口元に近づけて使う場合に設定されているようで無理なく声を拾い、程よい感じです。マイクが奥まった場所にありますので強風でも風の音を拾いにくくなっているように感じました。

受信について。UBZ-EA20Rで他のトランシーバーの音声を受信すると受信時の音質は移動中や通話終了直後のザッという耳障りな雑音を極力目立たないようにされ長時間の使用で疲れない配慮があると思いました。

グループモード時、現行のケンウッド特定小電力トランシーバー同士の通話、または中継器越しの通話では通話終了直後のザッという雑音が綺麗に消えます。格安エントリー機にはない快適さがコストパフォーマンス抜群の本UBZ-EA20Rでも体感できます。

スケルチ(雑音消去装置)は他のトランシーバーより深めに設定されていますので通話距離は他機種よりも短いと思います。業務でのストレスを極力減らすための工夫と考えます。

なおUBZ-EA20Rのスケルチは固定ですが最小レベルにする裏ワザもあるようです。ただしレジャーで使うには現実的ではないと思いますからこの場では伏せます。この方法での使用は説明書に記載されていませんので本件についてメーカーへの問い合わせはご遠慮ください。機会があればご自身で研究されると面白いでしょう。

音量について。単3電池1本動作ですから他の電池2本以上のトランシーバーと比べるとスピーカーからの音の大きさは小さめ。UBZ-EA20R本体だけでは騒がしいところでの使用は厳しいです。別売りイヤホンマイクを使う場合は気にならないと思います。単3電池1本駆動で懸念される最大音量での動作不安定さは確認できませんでした。



UBZ-EA20Rの簡単なまとめです。

本機は業務を円滑にするための必要充分な配慮がされた、軽量でコストパフォーマンス抜群の無線機と思います。レジャーでの使用は飛距離より機動性と通話品質を重視される方におすすめできると思います。



以上UBZ-EA20Rの通話距離実験を除く使用レポートでした。




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