トライステート NS73M使用FMステレオ・トランスミッター・キット |
まず改造を始める前に近隣のFMラジオ放送とこの組み立てたトランスミッター・キットの変調の違いを比べ、気のせいかどうかチェックしました。
チェック方法はFMステレオ・トランスミッター・キットへ入力する音声の音量を再生機器側で最大近くに設定し、トランスミッター・キットの音声と普通のラジオ放送を手持ちのラジオで受信、両者の音量をレベルメーターのついたオーディオ機器で比べるというものです。
実験結果です。まずは通常のFMラジオ放送の音量から。
ほぼフルスケールです。
次に組み立て直後の秋月FMトランスミッター・キットの変調。
ご覧のとおり秋月NS73M FMトランスミッター・キットの音声はFMラジオ放送の1/3程度しか変調されていないことが分かりました。よしおの感覚は間違いではなかったようです。
では入力音声を3倍程度アップするFMトランスミッター・キットの改造をします。
改造ポイントは基板の中央部、音声入力ジャック直下(下記写真)のあたり。
NS73Mステレオ・トランスミッター・キットの液晶を外した状態 |
音声入力ジャック直下の改造ポイント(改造前) |
音量アップ改造はJP3~JP4とJP5~JP6の間に18キロオームの抵抗を各1つ入れるだけです。これで無改造時の3倍以上変調が出るはずです。
改造後の写真がこちらです。上の写真と比べてみてください。
改造後の音量(変調)をチェックします。
見た目上、音量レベルだけはいい感じになりました。
しかしこの状態ではトランスミッター・キット本体のメニューで設定する"音声入力電圧設定"を"100mV"にするとなぜか音声がひずんでしまい、結局音量を小さくする必要がありました。
おそらくNS73Mの仕様上、FMラジオ放送の電波と同等の音量レベルまで高音質で深く変調させることは困難で、音量アップは無改造時の2倍が最適な設定と思います。
よしおは上記改造後、メニューで"音声入力電圧設定"を"200mV"または"140mV"にするか、オーディオ機器の再生音量を小さくして歪みを出さないように使い始めています。
今回の改造情報は秋月のFMステレオ・トランスミッター・キットを使用中で音量が小さいと思う方には少なからず朗報と思います。
このトライステート社 NS73M FMステレオ・トランスミッター・キットには使いづらさがまだ残っているので、箱へ入れる前に次の改造を考えます。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・秋月NS73M使用FMステレオトランスミッターキットの製作 (2017/10/29)
・「だれでもできる電波通信実験」AM送信機製作 (2011/05/23)
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