2016/02/29

東芝エルイー スマホカラオケCDラジオTY-C17発表

東芝エルイートレーディングからスマートフォンに取り込んだ音楽をカラオケ楽曲化できる、マイクミキサー内蔵のCDラジオ TY-C17が発売されます。

TY-C17:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-C17:CDラジオカセットレコーダー:東芝エルイートレーディング株式会社

(TY-C17 公式サイトから引用)



TY-C17はCDの再生とラジオの聴取のほか以下の機能を装備しています。
・スマートフォンやICレコーダー等をTY-C17のスピーカーから鳴らす外部音声入力機能
・カラオケ用マイクロホン(オプション)を接続し音楽と歌声をミキシングするマイクミキサー機能
・ボーカル音声を小さくすることができるボーカルダウン機能

録音機能やおやすみタイマー、時計機能はありません。



TY-C17の大きさは幅26×高さ10.8×奥行21.5センチ。重さは乾電池なしの場合で1.3キログラム程度、乾電池込で約1.8キログラムです。本体色はピンクのみです。

電源は付属電源コードによるコンセント接続とオプションの単2電池6本のどちらかです。乾電池駆動に対応するため、電池さえ入れておけば屋外や停電でも最大15時間程度は連続でカラオケやCD、ラジオが楽しめます。
FMラジオ用のアンテナ長は最大50センチ程度でしょう。

本体後面に固定型キャリングハンドルを装備し、部屋間移動や遠足など、持ち運びが簡単です。
(公式サイトから引用)


上記写真から本体の液晶は数字表示が1センチ以上の大きさと思われるため、ラジオの周波数やCDの分秒などは比較的見やすいと思います。液晶のバックライトはないようですから暗闇での使用には懐中電灯やヘッドランプ等が必要でしょう。

音の大きさは最大2ワットとやや控えめですが本体が比較的コンパクトのため大きさ相応と思います。一般的な家屋の一室で個人や内輪で楽しむ用途に最適と思われます。

ヘッドホン端子も装備しているため、使い方によってはマイクミキシングした楽曲と歌声を別途用意したICレコーダーなどへ録音することも可能でしょう。





TY-C17のラジオを中心とした主な特徴をチェックします。

ラジオは電源ボタンを押した後、「CD/FM/AM/外部入力ボタン」によりFM放送とAM放送が切り替えられます。ラジオはAM(531-1710kHz)とFM(76-108MHz)をワイド受信し、FM補完放送の受信にも対応します。

安価なラジカセにありがちなダイヤルを回すアナログ選局ではなくデジタル選局です。

ラジオ放送局のプリセットボタンへ登録する前の選局操作は「スキップ サーチ」ボタン(下記写真の右スピーカー左直上ボタン)を長押しするとTY-C17がラジオの放送電波を自動で探し始めるというものです。もちろん手動選局も可能です。
(公式サイトから引用)

ラジオ放送局のプリセット(登録)は受信中に1~4の番号のボタンを長押しするという、ごく一般的な操作です。



ボーカルダウン機能はCDのほかスマートフォン、ステレオICレコーダーなどの外部音声入力信号にも対応する点は大したものですが、ラジオ受信中も動作するんです...はい!?

うーん、ラジオ受信中にボーカルダウンを使用する場合というのはどういったシチュエーションがあるのでしょうか。少なくともAMラジオ放送はTY-C17ではステレオ受信できないためボーカルダウン機能は実質的に機能しないのと同じはずです。

思いつく用途としては、市販のステレオFMトランスミッターを併用しレコードプレーヤーなど移動が困難なオーディオ機器の音声をTY-C17で無線カラオケ再生するためか、FMステレオ番組放送中の音楽のセンターの音源だけ聞きたくない場合や急に歌いたくなった場合に小さくするためか、はたまたラジオのDJの声を小さくし自分の声をかぶせ手軽に放送電波ジャック気分を楽しむ...ってまさか!

わざとウケを狙ったのか、よしおの考えすぎかどうかは知る由もありませんが、遊び心に火をつける機能を搭載するところはさすがだなと思います(笑)





TY-C17の発売は今年(2016年)の3月中旬。価格は1万円未満でしょう。

手持ちのスマフォの音楽で自宅歌声喫茶(死語?)を楽しみたい方、ICレコーダーとスマホをお持ちで格安ミキシング録音をしたい方、複雑な操作をせずスマホやCDの音を大きく再生したい方、ブルートゥースやNFC等の電波を出さず中音量で音楽&カラオケを楽しみたい方にはこのTY-C17が最適ではないでしょうか。

個人的にこのTY-C17は新しい遊びを気軽に試せるガジェットになりそうです。

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2016/02/23

ICF-S80 浴室落下事件

ソニーの2バンドシャワーラジオICF-S80について、前回のコメント(下記関連記事参照)で外観のダメ出しをしましたが、そうは言うもののちゃっかり入手し、今ではAMラジオの高感度性能を発揮させるべく浴室内で遠距離受信ラジオとして使っています。


そんな浴室で活躍中のICF-S80でしたが先日、振り向きざまにうっかりエルボー技をかけてしまい落下させてしまいました。

バーンという音とともに浴室で電池ふたがパカッと開き電池が飛び散り、シャワーの水がふたの開いたICF-S80の電池室にかかってしまったため、急いで電池とふたの開いたICF-S80本体をタオルで拭きました。





それでは落下直後のICF-S80をチェックしましょう。

ICF-S80本体の液晶は割れていないようです。電池ふたも確認しましたがヒビなどの破損は見つけられませんでした。ふたが開いた原因は落下の衝撃で電池室のロックが外れただけのようです。

電池ふたを見るとこすった痕はありました。


一方、ゴム足付近のプラスチックに落下した際のへこみといいますか、2~3ミリ程度のつぶれを確認しました。


つぶれたゴム足の対角線上にあるゴム足部分のプラスチックにもわずかなつぶれがありました。

左右のつぶれに差がある理由は恐らく、つぶれの小さい部分が浴槽に当たり、次につぶれの大きい部分が床に激突したためと思われます。
単3電池を入れ本体が軽量であったこともつぶれで済んだ理由の一つと思います。



風通しのよい日陰に1日自然乾燥させた後、再び電池を入れたところ、ラジオは正常に鳴り始めました。放送局のプリセットデータや時計は初期化されましたが、これは長時間電池を外したことが原因でしょう。





こうして私の落下したICF-S80は運が良かったのか1メートル上から落下したにも関わらず、大した破損もなく動作しています。
通常、数千円のシャワーラジオですと経験上本体が真っ二つに分かれたり本体がひび割れするなどで使用不能となるはずです。ICF-S80はAMラジオに限って言えば高感度性能もさることながら値段だけのことはあると思います。


今回は皮肉にもICF-S80の落下実験となりましたが落下後にメーカーで点検することなく使用すると爆発や火災、ケガ等が考えられるため、この記事をご覧になっている方は決してマネをせず、必ず点検に出されることを強くお勧めします(保証期間内でも点検代が必要と思われます)。

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2016/02/20

WS1088スキャナーが400ドル切りで販売中!?

先日(2015年末)に発売されたばかりの米ウィスラーのハンディスキャナー(受信機)WS1088が米ウォルマートの販売サイトにて400ドル未満で販売されています。

Whistler WS1088 Digital Handheld Radio Scanner - Walmart.com


WS1088の詳細は下記関連記事を参照いただくとして、発売数か月で定価の200ドル以上も値下げとなるのは驚きです。テンキーレスモデルWS1080とほぼ変わらないため、入手するならばWS1088が良いでしょう。


唯一の問題点は米国のみの販売ということです。米国在住の方がうらやましいですね。

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2016/02/13

AR-DV1 ファーム1512Dプチレビュー

国内で使用されている一部のデジタル無線が復調可能なAR-DV1にファームウェア1512Dを適用しました。

デジタル本記事作成時点で1601Bのファームがリリースされていますが今回は一つ前のバージョンを適用し気が付いたことなどを少しだけ書いてみます。


1512Aで発生していた、アナログモードに設定すると電源起動直後からブー音が消えない、Sメーターが固着することがある問題は解消したようです。

メモリースキャン関係はファームウェアのバージョンアップ中に誤ってデータを消失させてしまったため未確認です。

ある周波数でAUTOモードでデジタル通信を復調し、周波数を変え次のデジタル無線を復調しようとするとまれにゴミデータが復調される症状は引き続きありますが大した問題ではありません。


当初のレビューで待機中にAR-DV1からキーン音が聞こえてうるさい件は引き続き健在です。これに関しては新たにMODE切替によってキーン音の周波数が変化する現象を確認しました。

具体的にはAUTOを含むデジタル復調モードのキーン音が最もうるさく、次いでFM、AM/SSBなど、の順です。詳しく調べてはいませんがこの順でキーン音の周波数が下がるというものです。

あくまでも予想ですが音声をD/A変換する際のサンプリング周波数がAR-DV1本体から出てしまい、結果キーン音が出ているのではと推測します。


このキーン音がスピーカーから出力されているのであれば、音声サンプリング周波数を上げてキーン音を追いやるか別途フィルターを追加することで収束するのかもしれません。

AR-DV1はファームウェアのアップデートにより進化する受信機です。今後のバージョンアップに期待しましょう。

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2016/02/12

東芝エルイー コンデンサー充電手回しラジオTY-JKR5発表

東芝エルイートレーディングは電気二重層コンデンサーを内蔵した手回し充電式FM/AMラジオを発表しました。

TY-JKR5:AM_FMラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

(TY-JKR5 公式サイトから引用)


TY-JKR5は手回し発電または単4電池2本で動作するライト付きFM(補完放送対応)とAMの2バンド対応ラジオです。

少雨やホコリの多い場所でも使えるIP54に対応。水没や砂没には対応していませんが悪天候での屋外での使用も可能です。

これまでの手回し充電式ラジオのような充電式電池を搭載せず大容量のコンデンサーを搭載することで、電池の充電時間や充電池の寿命を考える必要がほとんどなくなりました。



それではTY-JKR5のスペックを見ていきましょう。

●外観、重さ


(公式サイトから引用)

大きさは約11センチ×6.5センチ×3.5センチ。厚みを除くと一般的な5インチスマートフォンよりも一回りほど小型です。

重さはオプションの単4乾電池2本搭載時約210グラムと、おおよそスマートフォンの2台分程度。本体に厚みがあるため実際に手に取ると恐らく軽く感じると思います。

本体正面にはラジオの電波をキャッチしたことを示す同調インジケーターとバッテリー残量が少ない場合に表示されるバッテリーインジケーター、そして選局中のラジオの周波数を示す表示部があります。

左側面にはLEDライト、イヤホン端子、USB端子(後述)があります。各端子は防水キャップで保護されています。


本体上面にはFMロッドアンテナ、LEDライトの入/切スイッチ、AM/FMラジオスイッチがあります。FMロッドアンテナは5段で最大伸長時おおよそ40センチと推定されます。


右側面にはラジオのチャンネルを変える選局つまみ、電源スイッチ兼用音量つまみがあります。ハンドストラップ取り付け穴は選局つまみの近くにあります。
(公式サイトから引用)


背面には手回し発電用のハンドルと内蔵コンデンサー使用か乾電池使用を切り替える電池切替スイッチ、単4電池2本を収納する電池ふたがあります。
(公式サイトから引用)



●ラジオ

受信周波数はAMが1620kHzまで。通常のAMラジオ放送のほか、道路交通情報を聴けます。FMは108MHzまでの補完(AMラジオの再送信)放送に対応。ステレオ放送には対応しませんがステレオヘッドホンを接続すると両耳からモノラル音が出る親切設計です。

ラジオ使用時の電池持続時間は手回しハンドルで1秒間に3回程度、1分間回し続けると内蔵スピーカーで約30分ほど。新品の単4アルカリ乾電池2本があれば連続40~45時間程度使用可能です。

スピーカー出力は最大80ミリワットと小音量のため、手元で聴取するための用途に最適です。オプションのヘッドホンを使用すると使用時間を延ばすことができます。



●ライト、USB給電機能

TY-JKR5は白色LEDライトを搭載しています。1秒間に3回転程度、1分間ハンドルを回し続け内蔵コンデンサーを充電すると連続で30分ほどライトが使用可能とのことです。
(公式サイトから引用)

USB機器充電用のUSB端子を搭載しています。TY-JKR5の手回しハンドルでお手持ちのスマートフォンや携帯電話などの充電が可能です。

一部充電に対応しない機種もあります。タブレットや高性能CPUを搭載したスマートフォンなど大容量機器の充電には時間が掛かるか、充電できない可能性があります。本機能は緊急用と割り切り、充電できたら運が良かった程度にとどめておくとよいかと思います。





以上、TY-JKR5をチェックしました。

TY-JKR5の発売日は今年(2016年)2月下旬。価格は8000円程度、色はホワイトのみです。
日焼けの可能性があるため保管の際は毎日長時間直射日光にさらされる環境への放置を避けるとよいでしょう。


ようやく使用に耐えうる、大容量コンデンサー充電式の手回しラジオが登場したと思います。スーパーキャパシター内蔵の手回しラジオならば、内蔵充電式電池へ充電するタイプよりもいざという時に即使える恩恵があります。

今後は他のメーカーの防災手回しラジオも大容量コンデンサーが搭載されるかもしれません。

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2016/02/04

オリンパスのラジオサーバーPJ-30 PJ-35がワイドFMに対応

オリンパスから発売中のラジオサーバー(ラジオレコーダー) PJ-35PJ-30の新しいファームウェアが2015年9月3日に発表されています。

PJ-35 _ PJ-30 ファームウェアアップデートについて ( Macintosh ) - オリンパスイメージング

PJ-35 _ PJ-30 ファームウェアアップデートについて ( Windows ) - オリンパスイメージング



PJ-35PJ-30はワンセグ音声(主音声/副音声切替対応)、FM、AMの3バンドを受信し、インターネット接続不要、通話量や通信料などが一切掛からずテレビの音声やラジオ番組を録音再生可能なラジオレコーダーです。
PJ-35写真 (公式サイトから引用)

PJ-30写真 (公式サイトから引用)


どちらもステレオマイクロホンを内蔵し、ラジオやテレビ音声の録音再生だけではなく通常のICレコーダーとしても使えます。

参考としてPJ-35とPJ-30の公式プロモーションビデオを張り付けておきます。



PJ-35PJ-30の違いは本体色(黒/白)と付属のクレードルのスピーカーや操作ボタンの有無です(詳しくは下記関連記事を参照)。

本アップデートファームウェアの適用により95MHzまでのワイドFM放送局への対応のほか、新規放送局の追加および周波数/チャンネル変更、マイナーバグの改善に対応するようです。



なお発表されたアップデータは上記本体機能アップデータの他、音声ガイダンスアップデートとPCからの予約も可能な予約設定ツールも発表されています。下記にリンクを張ります。

◆音声ガイダンスアップデート
PJ-35 _ PJ-30 ガイダンスアップデートについて ( Macintosh ) - オリンパスイメージング

PJ-35 _ PJ-30 ガイダンスアップデートについて ( Windows ) - オリンパスイメージング


◆予約設定ツール
ラジオサーバーポケット PJ-35 _ PJ-30 用 予約設定ツール (Macintosh) - オリンパスイメージング

ラジオサーバーポケット PJ-35 _ PJ-30 用 予約設定ツール (Windows) - オリンパスイメージング



今回の新ファームの発表はラジオサーバーPJ-35またはPJ-30をお持ちの方や導入を検討されている方には朗報と思います。

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