2016/04/25

パナソニック 手回し2バンドラジオRF-TJ20発売中

パナソニックからスマートフォンや携帯電話の手回し充電に対応したライト付きラジオが発売されています。

FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20 - パナソニック株式会社

(RF-TJ20 公式サイトから引用)



公式サイトでYoutube動画が公開されていましたので下記に貼っておきます。



RF-TJ20は内蔵ニッケル水素充電池のほか単4電池3本で動作可能なラジオです。ラジオ機能のほか白色LEDライトによる懐中電灯機能やサイレン、内蔵の手回し発電機により多くの携帯電話やスマートフォンが充電可能なUSB端子が装備されています。

大きさは14.5×5.6×5.9センチの、手のひらより少し大きい程度。重さは乾電池3本を搭載した状態で288グラムです。使用温度範囲は0~40度のため真夏の車内、砂漠や熱帯地域などの高温環境やスキー場などの低温環境では使用できません。



ラジオのスペックを見ていきます。

連続使用可能時間は単4アルカリ乾電池3本使用時で24時間程度、内蔵充電池使用時は内蔵の手回し発電機で1分間120回転すると約14分程度聴取可能です。いずれも使用条件で変化します。ヘッドホン端子にオプションのヘッドホンを差し込みラジオを聴取するとさらに使用時間が伸ばせるはずです。

受信周波数はAMが522~1629kHzで道路交通情報の受信に対応し、FMが76~108MHzで補完放送受信に対応しています。選局はデジタルチューニングのためゴリゴリダイヤルを回し"BCLラジオ職人"となる必要はありません。



使い方は簡単。電源ボタンを押しFM/AMを選び選局の「+」または「-」のどちらか片方を長押しするだけでRF-TJ20が放送を自動で探(サーチ)し始め、放送電波を見つけるとRF-TJ20がサーチを自動停止します。プリセットは非対応です。

液晶には白色のLEDバックライトが内蔵され周波数表示が見やすくなっています。時計機能やアラーム機能はありません。


音声出力は最大250ミリワットと比較的大音量。数メートル離れても普通に聞こえる程度の音量は確保されています。スピーカーは2基搭載されていますが音声はモノラルです。外部音声入力端子はないためFMトランスミッター等がない限り、外付けスピーカーとしての使用はできません。



生産を完了した前機種RF-TJ10との違いはカラーバリエーションが白、青、桃の3色から白と橙の2色に変化したこと、AM難聴地域に向けたFM補完放送に対応したこととアクセサリーの付属です。

スマートフォンや携帯電話用の充電ケーブルは引き続き付属していませんのでお手持ちのケーブルをご用意ください。


ラジオとそれ以外(LEDライトとサイレン)の電源は独立していますがライトとサイレンが同じスイッチに集約されているため、うっかりライトを切ろうと電源スイッチの真ん中を通り越すと大音量のサイレンが周囲に鳴り響きます。

RF-TJ20には誤動作防止用のホールドスイッチが装備されていますがラジオ専用です。ホールドスイッチを入にしてもサイレンは鳴り響くため非常用持ち出し袋等で携帯される方は細心の注意が必要です。


そのほか気になる点としては内蔵充電池による駆動がラジオとLEDライト、サイレンにのみ限定される点です。

スマートフォンや携帯電話へのUSB充電は手回しのみのため、携帯電話網が使用可能で緊急通話が必要な場合は2名1組で手回し発電する係と通話、SNS、ショートメール等をする係で役割分担する必要があると思います。



以上、パナソニックの手回し充電器内蔵ラジオRF-TJ20のチェックポイントをまとめます。

RF-TJ20はRF-TJ10の後継機で主な違いはFM補完放送の受信に対応したことです。

USB充電機能はあくまでも携帯電話やスマートフォンの緊急非常用と割り切るべきでしょう。


このUSB充電機能は一部機種では非対応とのことですから導入前にお店でお手持ちのスマートフォンや携帯電話がRF-TJ20の手回し充電が可能か確かめる必要がありそうです。

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2016/04/24

香港でPHS端末が所持使用禁止に

香港特別行政区の通信事務管理局(日本の総務省に該当、以下OFCA)は今年(2016年)5月10日から香港でPHSを所持・使用すると罰則を課すとのことです。

由二零一六年五月十日起全面撤銷PHS無線電通訊器材的豁免領牌安排 - 新聞公報 - 通訊事務管理局辦公室(中国語)


これはOFCAが2013年4月22日に告知した3年の猶予が切れることによるものです。

PHSの周波数帯域は5/10以降、新たなサービスの割り当てに使用されるとのことで公式サイトには(下手な訳ですみませんが)
PHS機器の免許が廃止される2016年5月10日から香港でいかなるPHS機器を所持もしくは使用してはならない。違反した者は最大5万香港ドルの罰金と最長禁固2年を課す。
とあります。5万香港ドルは本記事を執筆している現在、およそ75万円です。

所持しなければ使用はできないと思いますが「使用」とは電源を入れる行為も含むと思われます。


所持と使用が禁止されるPHS機器の使用周波数帯域は1895~1906.1MHz。このうち1880~1900MHzを使用するDECT方式の無線電話機器については引き続き使用可能のことです(根拠はこちら(中国語))。


パルディオを使用中の方は恐らくもういないはずですが、旧KDDIや旧ウィルコム、Yモバイル製の無線ルーターやPHS携帯電話無線機端末をお持ちで、香港を訪問される方や香港経由で海外旅行や海外出張を計画されている方は今一度確認されることを強くお勧めします。

香港行き以外の便に搭乗し香港上空を通過したり香港近海に船舶で接近した際にPHS機器を所持していたらパスポートを所持していても罰金刑や禁固刑になる.....かもしれません多分。

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2016/04/09

エフ・アール・シー 中継器対応特小トランシーバー NX-20R

エフ・アール・シー(F.R.C.)から中継器対応特定小電力トランシーバーがひっそりと発売中です。

NX-20R 特定小電力トランシーバー 【F.R.C. エフ・アール・シー】

(NX-20R 公式サイトから引用)

どこかで見たような型番、どこかで見た形と思われた方はご明察。2014年に発売されたNX-20Xの電波を遠くまで飛ばせる中継器(レピーター)に対応したバージョンのトランシーバーです。"R"とは無線機の色を表すのではなく中継器対応を意味しているようです。



このNX-20Rは1台1セット。NX-20Xに付属していたイヤホンマイクはオプション扱いとなりました。
(NX-20R付属品 公式サイトから引用)


基本スペックはNX-20Xと同じ。大きさも幅5×高さ9×厚み1.9センチ、重さは専用リチウムイオン充電池込みで約100グラムと変わらず。
(NX-20R大きさ 公式サイトから引用)


NX-20Xで通話可能な20チャンネルの交互通話チャンネルは継承され、引き続き76~90MHzのFMラジオを無線の待ち受け中に受信可能。38波のトーンスケルチとスケルチレベル変更や内緒話もできる秘話(スクランブル)機能も引き続き装備します。

音声出力は最大400ミリワットと、引き続き薄型ながら大音量を誇ります。付属リチウムイオン充電池の1チャージで約24時間使用可能な点もNX-20Xと同じです。


中継器使用時の送信周波数は440MHz帯で受信周波数は421MHz帯。アイコムや八重洲無線、ケンウッド、アルインコ等で使われている組み合わせと同じです。

NX-20R用の中継器として、メーカーでは同社製レピーターFC-R1を推奨しています。他メーカーの中継器とは互換性がないかもしれません。別情報によると送信出力は10ミリワット固定式の模様。1ミリワットの連続送信には対応していないようです。


充電端子はスマートフォンなどと同じマイクロUSB端子を標準装備。急場でもスマートホンのアクセサリーが(100%とは言い切れませんが)使える可能性はあります。



このNX-20Rは発売中で実売価格が税抜き1万円前後。本記事執筆中の現在こちらのF.R.C.公式オンラインショップなどで入手可能です。色はブラックのみとなります。

正直な感想としてはFMラジオ受信範囲が95MHzまであればなあといったところです。


トランシーバー本来の実性能はさておき、とにかく安く誰でも使えて、なるべく薄くコンパクトで、なおかつ中継レピーターとFMラジオと秘話対応でUSB充電可能なトランシーバーとなると現時点でこのNX-20Rが唯一の選択肢となります。

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2016/04/07

米八重洲無線 2mアナログモービル機FTM-3100DR?発表

先日2mのC4FMモービル機を新発売したばかりの米国の八重洲無線(YAESU)からアナログ専用機が登場します。

FTM-3100DR - Yaesu.com(英文)

(YAESU FTM-3100DR 公式サイトから抜粋)


今回発表されたFTM-3100DRはFTM-3200DRからC4FMデジタル送受信機能を省いた廉価モデルです。形はFTM-3200DRと変わらないように見えます。

FTM-3200DRに搭載されていたデジタル以外の機能は基本的に装備されているようです。送信周波数はアメリカの2mアマチュアバンド規格を最大65ワットで送信でき受信周波数は136~174MHz、安価ながら±2.5ppm高安定TCXOを採用しトーンスケルチとDCSにも対応と、FTM-3200DRに装備された機能を継承しています。

トーンサーチやDCSサーチ機能も恐らく装備されているでしょう。メモリーチャンネル表示名の入力も引き続き可能とのことです。

モードによって色の変わる無線機本体の2LED表示はデジタル通信機能がなくなったため恐らく固定となるでしょう。


デジタル通信を省略したモデルのはずですがなぜかUSBケーブルも使用可能となっています。クローン機能はハンドマイク用接続端子から行えるはずですが.....。そうでした、USB端子はファームウェアのアップデート用でしたね。



もう一つ不思議なことがあります。FTM-3200DRはC4FMデジタルモード搭載モデルのため"D"がつくのはわかりますが、FTM-3100DRの"D"に込められた思いは一体.....。そういえば3バンドアナログハンディ機VX-8Dの"D"もデジタルの意味ではなかったですね。

人によっては「"D"が付いているからFTM-3100DRもC4FMデジタル対応機」と誤解するかもしれません。

(公式サイトから抜粋)

このFTM-3100DRは米国内で4~5月のうちに発売されるかもしれません。
一部のショッピングサイトではFTM-3100Rという"D"のない別機種が実売150~160ドルで"まもなく発売!"となっています。

FTM-3100RがFTM-3100DRと別機種なのか、それとも公式サイトのFTM-3100DRの"D"が単なる誤植なのかはいずれ分かるでしょう。

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2016/04/02

ソーラー充電式 3LEDキーライト分解

100円ショップで見つけました。


一見、一時期秋葉原界隈やデパートなどで数百円で販売されていたものと同じように見えます。



殻割りしてみます。

電流制限抵抗は見当たらないようです....。


電卓などに広く使われている非結晶タイプの太陽電池表面の手垢は開封前から付着していました。


スイッチが入らないので充電していないためかと思い、注意して見ると電池らしき物体のリードのはんだが浮いていました。


電池の端子電圧は6Vを超えていましたので充電済みなのでしょう。


嫌な予感がします。リチウムイオン充電池で6Vの状態は考えにくいため、この黄色の電池らしき物体が気になり裏返してみると

これはつまり使い捨てのリチウムボタン電池が入っていた...ということなのでしょうか!?


調べてみるとCR2016と記載された充電式リチウム電池らしき物体が世界では流通しているようですから、100%使い切り電池と断定するのは時期尚早かもしれません、いやそうでないことを願います。


説明書にはこのように記載されていますから、多分充電池なのでしょう。

機会があれば今後本当に充電できるのか実験してみます。


もし本当に電池が充電できるのであれば、このソーラーLEDライトはかなりお得な製品ですね。

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