2018/03/26

米ユニデン デジタルスキャナーSDS100発売を告知&BCD436HP発売前比較

ユニデンアメリカは大ヒット中のハンディデジタルスキャナーBCD436HPの次期モデルを発表しました。

SDS100 Coming Soon - Uniden(英語)

米ユニデン SDS100(公式?説明書から)


現時点で公開されている情報や関連情報によると、SDS100はUSB電源または付属リチウムイオン充電池で8時間程度動作するデジタル復調スキャナー(メモリースキャン主体の広帯域受信機)です。

大きさは推定でおおよそ幅6.5×高さ15.6×厚み4.2センチ、重さは推定で本体のみ200グラム台、充電池の重さは推定で100グラム付近です。


このSDS100の外観は下記ユニデンアメリカの公式ツイッター投稿にあるように、IPX8の防水性能を持つ同社がリリースを予定している船舶無線機のデザインを発展させたもののようです。


米ユニデン 発売予定?の船舶無線機MHS335BT



次に発売中のBCD436HPとの比較をしていきましょう。

SDS100の特徴の詳細は上記を参照していただくとして、公開され推定可能な情報の範囲でチェックしますと、BCD436HPと比べ下記の特徴があるようです。
  • SDR
  • IPX4防滴
  • カラーディスプレイ
  • 表示色反転と表示色変更が可能
  • 真のI/Q受信機
  • 感度アップ
  • リチウムイオンバッテリー(USB充電可能)
  • 充電電流2倍
  • 充電インジケーター
  • 復調デジタルモード表示
  • 有償アップグレードでNXDN(RANコードデコード含む)、Hytera XPT復調対応
  • 付属マイクロSDカードは8GB
形状は上記船舶無線機に似ていますがバッテリーシステムは異なるはずです。

オーディオAGCとサーチ速度は明記されていないので何らかの飛び道具を出してくるかもしれません。



次に現時点で判明しているSDS100とBCD436HPのメニューの違いを3つの表に分けてチェックします。表の左がSDS100、右がBCD436HPです。違う項目は黄色で表しています。”?”マークは不明を表します(いずれもクリックで拡大)。
やはりAGCの記載はありません。

表示がモノクロからカラー化されたため、表示系のオプション設定項目も変わるでしょう。

AnalyzeとDiscoveryメニューは現時点で非公開です。
しかしLCNファインダーは下記Youtubeのビデオに表示されているため恐らく装備してくるかもしれません。

上記動画が見られない方はこちら



このSDS100は今年(2018年)7~9月頃発売予定。価格は当記事執筆現在8万円ほどを予定しています。


「SDRなので弱い電波受信時は他のスキャナーよりもデジタル受信性能が良い」などという触れ込みがニュースリリースに記載されているため、現行品BCD436HPよりもデジタル復調性能が上がっているかもしれません。

SDRを搭載しながら現地価格で10万円相当を大きく下回るSDS100に対して、昨年(2017年)発売延期された非SDRのAOR AR-DV10と、未発売のアイコム IC-R30に米国で勝ち目はあるのか、興味のあるところです。

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2018/03/21

アンドー 2台1組のポケットトランシーバーT17-042LY-2P発売中

アンドーインターナショナルから2個セットの特定小電力トランシーバーが発売中です。

ポケットトランシーバー【T17-042LY-2P】- アンドーインターナショナル

特定小電力トランシーバー T17-042LY(公式サイトから)

T17-042LY-2Pは電池があれば買って誰でも使える2台セットのトランシーバーです。

大きさはアンテナを含み幅4.8×高さ12.5×厚み2.9センチ、重さは1台約103グラムです。

電源は1台あたりオプションの単4アルカリ乾電池3本またはオプションの単4ニッケル水素充電池3本を使います。

オプションの単4ニッケル水素充電池3本を使う場合は無線機本体のマイクロUSB端子から本体内充電が可能です。

アンテナは固定式のため、折りたたもうとしたり曲げようとするとボキッと折れます。

通話距離を伸ばす中継器には対応しません。

防水とは記載されていないので少雨や水辺では使えないと思います。



T17-042LY-2Pは上記写真のゆおにUCP(市街地で効果を発揮するデジタル迷彩のカモフラージュ)、ピンク、オレンジ、レッドの、4色のフロントパネルが付属し、取り換えが可能です。
T17-042LYフロントパネル着脱(公式サイトから)

トランシーバー上部に白色LEDがあります。本体正面のボタンを押して光らせます。
T17-042LY LED(公式サイトから)

スケルチ解除ボタンとスキャン機能があるようです。

声を出すと自動送信するVOX機能があります。

グループモード(トーンスケルチ)があるようです。



このT17-042LY-2Pは発売中。実売価格は2台1セットで税抜き18000円のようです。
T17-042LY(公式サイトから)

無線機としての性能はさておき、フロントパネルを変えられる着せ替えトランシーバーはあまり見かけないと思うので、気分で無線機の色を変えたい用途にはよいのではと思います。

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2018/03/19

東芝エルイー ハイレゾCDラジカセ TY-AK1発表

東芝エルイートレーディングから、カセットもハイレゾ相当の音質に変換にするAurexブランドを冠したCDラジカセが登場します。

TY-AK1:CDラジオカセットレコーダー:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-AK1:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社

東芝エルイー Aurex TY-AK1(公式サイトから)

TY-AK1はコンセントの電源で動作するCDラジオカセットレコーダーです。大きさは幅35×高さ12.6×奥行き21.8センチ、重さは約3キログラムです。



外観はこれまで同社が発売してきたCDラジカセよりもさらに見た目と操作性が洗練されました。
東芝エルイー Aurex TY-AK1(公式サイトから)

特に本体上面の操作ボタンは数が少なくなり、分かりやすさが改善しています。
TY-AK1本体説明(公式サイトから)


今時珍しいマニア心をくすぐるステレオのレベルメーターもあります。

乾電池では動作せずAC専用機ながらハンドルもあります。

リモコンも付属します。
TY-AK1リモコン(公式サイトから)



機能をチェックします。

CD、FM/AMラジオ、USBメモリー、SDカード、メタルテープのカセットテープ再生の他、USBメモリー、SDカード、ノーマルポジションカセットテープへの録音が可能です。カセットテープは90分未満が使用可能となっています。

BLUETOOTH再生は4月発売予定のTY-AH1に装備され、今回発表されたこのTY-AK1にはありません。


CDから他メディアはのダビング以外にSDカードとUSBメモリー相互ダビング、カセットテープの音声をSDカードまたはUSBメモリーへデジタル化する機能も備えます。

CD、USBメモリー、SDカードはプログラム再生、ランダム(シャッフル[再生、リピート再生、A-B区間リピート再生に対応します。

USBメモリーとSDカードの再生可能フォーマットは192kbpsまでのMP3と48~192kHzのWAVとFLACハイレゾ音源です。


タイマー録音機能はUSBメモリーとPDカード使用時に最大10件まで登録可能。タイマー再生は全メディアを音源にでき、1件登録できます。

タイマー録音可能な音源はラジオのみのため外部音声などは手動での録音が必要です。

USBメモリーとSDカードへの録音フォーマットは192kbps MP3のようです。


オプションのカラオケマイクをつなぎミキシング再生、エコー、楽曲のボーカルダウンも可能。同社製CDラジカセのこれまでのカラオケファン納得の機能も継承しています。

ステレオスピーカーシステムはフルレンジと思われる小柄な6.4センチと2センチのツィーターで構成され合計40ワット出力します。同社CDラジカセに使用されているものは8~10センチのフルレンジですから新規開発品と思われます。



肝心のラジオ部をチェックしましょう。

AMは531-1710kHz、FMは76-108MHzと、これまでの東芝エルイーから発売されたCDラジカセと同じスペックです。

アンテナはAMが付属ループアンテナアンテナ、FMはロッドアンテナを使います。内蔵バーアンテナはないようです。

3つまでのお好み選局と地域設定による放送局自動プリセットと時刻自動補正も装備。手動で一局ずつ登録する初期設定の手間が大幅に簡素化されています。

スキャン機能もあります。



TY-AK1の最大の特徴はCDやUSBメモリー、SDカードだけでなくカセットテープをハイレゾ相当に変換するハイレゾアップコンバート機能です。

アップコンバート機能は再生時のみ動作するようでダビング時には効果がないようです。

オプションのカラオケ用マイクを接続した人の声のハイレゾ化はしません。





まとめです。

今回発売のTY-AK1はBluetooth接続以外の機能をほぼ全て盛り込んだハイレゾ再生対応CDラジカセです。

気になる発売日は今年(2018年)3月中。価格は2万円台です。


同社の発売済みCDラジカセTY-CDX9の機能追加版と予想していましたが、AMラジオ用のループアンテナを付属し時刻自動補正も追加するなど本格的な内容となっています。

タイマー録音は予約時間前後の間隔を5分以上空ける必要があるなど、ラジオレコーダー専用機のほうが使い勝手は数段上です。

しかしハイレゾ対応で3万円を切り、しかもカセットテープの音声もアップコンバート再生するというお値段以上の装備は否が応でもその性能に期待してしまいます。

ハイレゾにすれば音が良くなるかはわかりませんが、ハイレゾCDラジオTY-AH1000と比べラジオの受信感度は上がっているかなどを確認したくなります。

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