2014/12/31

ナノカーボンでMVT-7100キーボードをプチ修理

以前の記事(MVT-7100のプチ修理、下の関連記事参照)で修理したMVT-7100のキーボード不調が再び発生したため、再度調整をしてみました。


今回使用したのは東洋ドライルーブ製ナノカーボン NCAOP2Bという製品です(詳細は記事下のアマゾンリンクを参照)。

この製品は俗に言う接点復活剤です。選んだ理由はプラスチックを浸さないため、キーボードに塗布しても壊れないと判断したためです。



早速MVT-7100を分解します。



ナノカーボン説明書に従い、基板の電極とキーバッドの黒い電極にナノカーボンを塗ります。



ナノカーボンをなじませるため数回程度キーボードを押し、導通の良くないキーへナノカーボンを塗り直したところ、前回ほどではありませんが何とか動作するまでに復活しました。

ナノカーボンを電源コネクターやイヤホンジャックへの用途に使ったところかなり接点が復活しましたが、20年物のキーパッドの接点復活にはやや不向きなのかもしれません。キーパッドの洗浄不足か塗り方が良くない可能性があるため、さらに実験しようと思います。

(関連記事はこの下です)



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2014/12/24

ラジオライフ東京ペディション2014参加

ベルサール秋葉原で開催された東京ペディション2014に参加しました。今年はラジオ界で超有名なラジオパーソナリティのやまだひさしさんと秋葉原案内人の槙野さんが会場に登場するということで、参加前から非常に楽しみにしていました。

詳細は会場にいらっしゃった方や配信動画をご覧になった皆さんのみぞ知るということでここでの紹介は避けますが、前半はやまだひさしさんのトークが、後半は秋葉原案内人の槙野さんのトークショーがいずれも会場内で炸裂し、時間を忘れてしまうほど非常に楽しく興味深く有意義なひと時となりました。

本当に「いいね」の一言に尽きる時間でした。



話は少々脱線し、個人的な内容で恐れ入りますが、今回会場で入手した主だったものは(今更ですが)RL特製エアバンドアンテナRL-AIR twin

そして秋葉原案内人の槙野さんのブースにあったLED電子工作ブックマークです。
※ADT = Akiba Deep Travelの略

上の写真には写っていませんがブックマーク下部には無線機もあしらわれていて、おしゃれでいいと思います。

このブックマークの電子工作キットは部品屋さんがひしめき合うテレビ映像でおなじみのJR総武線高架下秋葉原ラジオストア1階の秋葉原情報センターAssemblage(アセンブラージュ)にて入手可能とのことです。ご興味がありましたら一度訪れてはいかがでしょうか。



今年はラジオライフ以外にもゲームラボ等でサプライズゲストが数多く登場し、ひときわ充実した東京ペディションであったと思います。今年2014年の東京ペディションが終わったばかりでまだ気が早いですが、来年2015年の東京ペディが待ち遠しいです。

(関連記事はこの下です)

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2014/12/21

CQ出版 TRX-305B到着

CQ出版のフルディジタル・トランシーバ仕上げセットTRX-305Bが手元に届きました。

TRX-305Bフルディジタル信号処理実験ボードTRX-305Aと組み合わせ、HF無線機として仕上げる電子工作組み立てキットです。TRX-305A組み立て時の奮闘は下にあります関連記事の項目を参照ください。

さて、届いた箱の中を開けたところ部品の多さに驚きました。

TRX-305Bの部品一式を並べた写真です。左下は比較用の単3エネループです(非付属)。

仮に個人でこれだけの部品を揃えると恐らく100万円はくだらないでしょう。それを考えますと本キットは破格ですね。



空き時間を活用しても組み立てとはんだ付け、フロントパネルソフトウェアの書き込みと調整などに2週間は掛かりそうです。これから気長に組み立てていこうと思いますが年始までには仕上げたいです。

おっと、無線機として仕上げる場合は動作確認用にダミーロードがあると便利ですね。今月23日に開催されるラジオライフ主催のお祭り、東京ペディションの帰りにでも入手しようと思います。

(関連記事はこの下です)

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2014/12/12

米八重洲無線、FT2DR近日発表か?

嘘か真か、定かではありませんが、海外のサイトから興味深い情報がもたらされました。

Yaesu FT2DR - CQDX.ru



こちらがFT2DRだそうです。

外観は明らかにアイコムのID-51を意識した同軸ダイヤル操作部と本体の半分以上の面積を占める大型液晶パネル、少ないボタンとなっています。印字ではないYAESUロゴが様になっていますね。

デザインは今年(2014年)発売された、一部の航空機関係者のみが持つことを許されているエアバンドトランシーバー FTA-750LFTA-550シリーズと共通のテイストです。おそらく同じデザイナーの方がデザイン設計を担当されたと予想できます。この有機的なデザインはスタンダードホライゾンブランドで登場した特定小電力トランシーバーSR100SR70シリーズに通じる気がするというのは言い過ぎでしょうか。

音量や周波数の上下をコントロールする同軸ダイヤルはVX-7やVX-2同様に上が音量、下がダイヤルの可能性が高いですが、個人的にはアルインコのDJ-G7/DJ-X11/DJ-X81のように上がダイヤル、下が音量などに割り当てられると非常に使いやすいと思います。

写真の"X"ボタンはほぼ間違いなくWIRES-Xボタンでしょう。順当に行くとGPSも搭載されるはずです。

2つの周波数が同時に表示されていますが切り替え式デュアルなのか2波同時受信デュアルなのかは本資料からは分かりません。価格を抑えるため切り替え式デュアルとなる可能性は十分に考えられます。防水性能がIPX5の可能性もあります。ID-51は万一の水没対応で2波同時受信ですから・・・。

ID-51のように純粋なアマチュア無線機として展開するか、これまで同様エアバンド等の受信機能を搭載し購買層のすそ野を広げるのか、FT2DRはどちらを選択するでしょうか。個人的にはUHF航空無線の受信感度向上への期待があります。



次に資料の説明を紐解いていきましょう。本資料によりますとFT2DRには以下の4つの特徴があるとのことです。
(1)システムフュージョンコンパチ
(2)AMSによるFMと親和性の高いデジタルオペレーション
(3)大型タッチパネル搭載によるイージーオペレーション
(4)大音量・クリアボイステクノロジー

> (1)システムフュージョンコンパチ
システムフュージョンを簡単に説明しますと「アナログFMモードとC4FMデジタルモードのうちどちらか好きな通信方式が用途に応じて選択可能」といったところでしょうか。詳細は米八重洲無線公式サイトのこちら(pdf、英文)にありますので興味のある方はチェックされてはいかがでしょう。

> (2)AMSによるFMと親和性の高いデジタルオペレーション
AMS(自動送受信モード選択)機能によるデジタルとアナログ通信間の切り替えが容易であるというアピールと思います。

> (3)大型タッチパネル搭載によるイージーオペレーション
ついに八重洲無線からも大型液晶表示対応機種のアマチュアハンディが登場するのでしょうか。タッチパネルはアマチュアハンディ機では初と思います。

> (4)大音量・クリアボイステクノロジー
オールモード機FT-991のカタログや商品説明にも掲載されている金色のC4FMロゴが掲載されています。アイコムのD-STARとの差別化を表しているものと思われます。



またFT2DRにはデジタル機能の特徴として以下の機能もあるようです。

・デジタルグループモニター:登録済みのメンバーが通信圏内のとき自動検出し相手の居る方向や距離を表示する(FT1D搭載)

・撮影機能(オプションMAH-85A11U装着時):撮影した写真を他のシステムフュージョン端末へ簡単に送信できる(転送速度9600bps,FT1D搭載)

・スマートナビゲーション:リアルタイムナビゲーション機能。軌跡バックトレース対応




残念ながら資料からは受信範囲や電源、2波同時受信、ブルートゥースや録音機能など詳細は分かりません。上記の記載はありますが今後仕様変更される可能性もあります。

本情報が本物としますとFT2DRは"R"を冠するあたり海外向けで、国内向けにはFT2Dとして供給されることになりそうです。
FT2DRの発売予定は来年(2015年)の早い段階と説明書きにはあります。2015年6月には登場するでしょうか。

本記事を書いている現在、公式WebサイトにはまだFT2D関連の情報はありません。今後の続報に期待しましょう。

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