2015/04/11

SONY ICZ-R100長期使用レポート2/4(ラジオ予約録音編)

前回の無線通信録音に引き続きICZ-R100の使用レポートです。今回はラジオ録音、予約録音で1年以上使用し気になった点をご紹介します。



◆AMラジオの語学番組を予約録音して使ってみる
幸いにも興味のある語学番組がAMラジオ放送で見つかったため1年以上その番組を予約録音し続け、外出先で聴いています。

早速使い続けた感想です。

予約録音時の時刻のズレは時刻補正機能を入にして1~2秒進む程度です。番組の頭切れが発生しないよう、録音開始時刻よりも数秒前から録音が開始されるようです。

クレードルに差した状態でAMラジオ放送を聴取あるいは録音するとどうしてもノイズが混入します。オーディオ用のノイズフィルター内蔵タップを使用し雑音から逃れる方法もありますがクレードルから本体を取り外しICZ-R100単体で録音すると電灯線から回り込むノイズは激減します。

本体のラジオの感度は普通。同サイズのラジオと同等です。外部アンテナはなぜか内蔵アンテナよりも著しく感度が低いため使っていません。アンテナ切り替えスイッチの接触不良かつなぎ方が悪いのでしょう。後日もう一度確認してみます。

問題点が1つ。AMラジオ放送受信時、"s"や"p"、"t"といった高音域を含む子音がほとんど聞き取れないのです。この状況は録音しても同じです。語学番組のテキストを見るとこれらの聴こえない子音は一応脳内補完できるのですが.....。こればかりは"らじる★らじる"やCDにはかないません。しかしらじる★らじるは放送時間のズレが多く、残念ながら予約録音には適しません。

恐らく、ラジオを知らない若い世代にとってこのAMラジオの電話のようなコモリ気味の音質は「音が悪い」印象を受けるかもしれません。ただそれにしてもICZ-R100のAMラジオの音質は他の手持ちのアナログ選局ラジオと比べても音のこもり具合が比較的顕著です。

よってAM放送の語学番組を録音し学習する用途にICZ-R100はどちらかというと不向きと言わざるを得ません。



◆FMラジオを録音・再生してみる
FM放送についてはMP3の比較的良好な圧縮音質で録音が可能です。FMラジオの感度はウォークマンやライターサイズラジオと同等かそれ以上です。


ソニーのラジオレコーダーは仕様上他メーカーの同製品よりもワンランク上の音質、192kbpsのMP3で録音が可能。

コンポーネントステレオで再生するとシンバルやドラムの高音域に圧縮音源特有のシャリ音が目立ち、本当に192kbpsで録音されているようには聞こえない気もしますが、まあ実用レベルと思います。欲を言えば320kbpsや240kbpsの録音モードが欲しいですね。

FMラジオ予約録音時の時刻のズレはもAMラジオ予約録音と同様、時刻補正ありで1~2秒進みますので番組の頭切れは今のところ一度もありません。



以上まとめますと、ICZ-R100は予約を含むラジオの録音動作自体は申し分ありません。FMラジオも実用レベルです。唯一AMラジオの録音はラジオの音質の問題で語学学習用途にはどちらかというと厳しいです。この問題はFM補完放送によりいずれ解決するでしょうが、そもそもICZ-R100はこの補完放送の受信機能がありません。

次期モデルには108MHzまで受信できる機能とAMの音質(AM帯域)切り替え機能があるとありがたいと思います。


次回は操作感や音質についてレポート予定です。

(関連記事はこの下です)


[関連記事]
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