2014/04/20

USB ACアダプター爆発

つい先日のことですが某国滞在中、ベッドでうとうとしていたところ・・・

「ポンッ」
「シュ~~~」

と、どこからともなく炭酸飲料を開けるような音が聞こえてきました。

部屋にビールやジュースはありません。不思議に思い周囲を見渡したところ、滞在中に現地で入手したUSB ACアダプターが目前に。

まさかと思いACアダプターを触ると案の定、異常過熱していました。もちろん素早くコンセントから外しました。





という訳で帰国後、某国で入手したこの過熱済みACアダプターをバラしてみました。見た目は壊れていないように見えますが振るとカラカラ音がします。


プラグを見ての通り、このACアダプターは日本向け品ではないのでもちろんPSEマークなど皆無です。まあ付いていた場合それはそれで・・・。


ネジ穴発掘のためシールを剥がし


ACアダプターをバラします。


基板を見ると、なんとコンデンサーではなくトランジスターらしき物体がボムしていました。既に炸裂済みなので残念ながら型番は読めそうにありません。


ACアダプターのガワ内部はトランジスターらしき部品の黒い破片や溶けたハンダなどが爆発で飛び散り、ACアダプター内部に付着しています。


トランジスターらしき部品のうち1端子だけが黒焦げになっています(写真水色の丸部分)。事故の原因はこの周辺にありそうです。


そこで基板のハンダ面を観察しますと

なんと、黒焦げ端子につながっている線は隣のコンセントからの高電圧線とブリッジしていた(写真赤丸部分)ようです。恐らく220Vが誤って直接小型トランジスターに入ってしまい黒焦げ&爆発に結びついたのでしょう。

それにしてもなぜ使い始めた直後に爆発しなかったんでしょうか。もしかするとこれが噂の中○タイマーですか!? だとすると実に高度な技術ですね。





以上のとおり、USB ACアダプターのボム原因は製造ミスでした。もしも外出中にボム事故が起きていたらと思うだけでゾッとします。

海外で電気製品を入手される際はこのように運良くタイマー付きの高級粗悪品をゲットする場合がありますので使用前に必ず殻割りし、よく確かめ、しっかりと元に戻してから使いましょう。爆発してからは遅いのです(笑)

そういえば以前にも某国滞在中に爆発事故があったような・・・。記憶が正しければ下の関連記事にその答えがあったと思います。


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