2014/03/09

八重洲無線 351MHz登録局機VXD9発売

まさかのタイミングで八重洲無線から351MHzデジ簡登録局の新製品VXD9が発売です。
(写真は八重洲無線公式サイトから引用)

携帯型 5Wハイパワーデジタルトランシーバー「VXD9」(資格不要・登録局) - 八重洲無線株式会社



一見するとVXD20と変わらないように見えますが、VXD9の最大の特徴は5Wの送信出力を持ちながら本体厚がバッテリー込みで3センチ(VXD20比2/3)、重さが約260グラム(VXD20比で50グラム減)と薄型軽量化を達成したボディにあります。

バッテリーシステムはVXD10、VXD20の完全業務機用ではなくアマチュア無線機VX-8/VX-8D/VX-8G、FT1Dシリーズに採用されている薄型のものです。つまりこれらのアマチュア無線機を持っている方にとってVXD9は最適な登録局トランシーバーとなります。

この流れはアイコムの351MHz登録局IC-DPR3とアマチュア無線機ID-51/ID-31と同じです。ただしアイコムのIC-DPR3の場合は最薄のBP-271が使えない制限があります。

薄型バッテリーを採用したため使用時間はVXD20と比べ2/3ですが、それでも1日8時間使用には耐えられる設計ですから実用上さほど問題にはならないと考えます。



次にバッテリーの厚み(=使用時間)が2/3に減った以外に何か変更はあるのか、VXD9の機能面をVXD20と比べたところ以下の2点が見つかりました。

(1) スピーカー出力が500mW(VXD20は700mW)
(2) 乾電池駆動がVXD9では省略


その他充電器やバッテリー、ショートアンテナが標準付属という点に変更はありません。入手し申請手続き後、承認されればすぐ使えます。

ショートメッセージ機能や録音機能、LEDインジケーターも健在です。1W出力切り替えもあります。スキャン機能もあります。上空用5チャンネルの受信もできます。防水性能や防塵性能もIP67と、万一の水没対応で変わりません。

オプションについてもイヤホンマイクなどはVXD20と共用です。



以上のように、VXD9は従来の分厚くゴツすぎる351MHz登録局無線機からスリム軽量化を達成した、一般向けにかなりシフトした製品です。

実のところ厚さ3センチ切りや小型軽量化はアイコムのIC-DPR6に先を越されていますが5W機でアマチュア無線機とバッテリーシステムが共用可能な無線機としては史上初です。

急速充電器も付属していますから、特にVX-8シリーズ、FT1Dシリーズをお持ちのアマチュア無線家には最適と思います。

個人的にはIC-DPR6導入検討中でしたが、このVXD9の登場によりこちらを導入したい気分になっています。

(関連記事はこの下です)

[関連記事]
モトローラ・ソリューションズ、460MHz携帯機GDB4800 (2014/02/08)

FTH-107/108とFTH-307(L)/308(L)の違い (2013/12/01)

八重洲無線、FTH-307(L), FTH-308(L)発表 (2013/11/09)

八重洲、海外で新モノバンドハンディFT-25x発売か (2013/05/08)

Vスタンダード 日本語表示可能なデジアナ簡易業務機 (2011/09/22)

0 件のコメント:

コメントを投稿

現在コメントに返信できない状態です。ご不便をお掛けします。