さて本題ですがソニーから2/21発売予定のAM/FMラジオ内蔵ポータブルラジオレコーダーICZ-R50の感触を確かめるべく、ショールームへ偵察に行ってきました。
なぜこのラジオ内蔵ICレコーダーにスポットを当てるのか、あらためて紹介しますと以下の点が上げられます。
・カタログに「AM放送もFM放送も、高感度設計でしっかり受信」と記載
・AMラジオ用の外部アンテナ端子装備
・192kbpsのMP3フォーマットラジオ録音機能
ICZ-R50の概要は他の方が紹介されていますからここはひとつ受信フリークをうならせる部分がどこにあるのかに注力してレポートします(ちなみにこれからご紹介する写真は撮影許可を得ています)。
まずメニューを開いたところ以下のような目を見張る設定を発見しました。
お分かりいただけますでしょうか。驚いたことにラジオの自動スキャン中の感度を設定する項目と思われます(ICZ-R50はプリセット(エリアコール)選局以外にマニュアルでも周波数を変えられます)。
これはすばらしい機能です。強電界地域や雑音の多い環境ではスキャン感度を低に設定することでサーチ中の誤動作を軽減できそうです。
次はFMアンテナをチェックしてみます。
次はAM外部アンテナ入力端子周辺をチェックしましょう。
このAMアンテナ端子は最近のコンポーネントステレオ背面に設置されているものと同じ2極タイプです。繰り返しとなりますがAM外部アンテナ端子を持つポータブルラジオは現代ではそうそうお目に掛かれるものではありません。
AM外部アンテナ端子の次は外部AMアンテナのチェックです。
受信感度も驚くべき結果となりました。このICZ-R50がショールームの奥まった場所に展示してあったにもかかわらずAMラジオは内蔵アンテナで周辺ノイズの影響を受けながらも比較的クリアに聴取可能で、FMラジオもアンテナをまったく伸ばすことなくノイズがほとんど気にならないレベルで受信可能というものでした。これは実際に稼動させたときの性能にかなり期待が持てます。
FMアンテナの感度がよくない場合はアンテナにFMアンテナを接続した同軸ケーブルの芯線をつなぐことで受信が安定するでしょうが、この受信性能を見る限りは必要ないかもしれません。
オーディオ面も少しチェックしました。
音質ですがMP3 192kbpsで録音したラジオ番組を内蔵スピーカーで確認しましたが高音がシャリシャリする音の破綻は確認できませんでした。
内蔵スピーカーは低音が少ないものの、DJの声や音楽ははっきり聞こえ高音にもこもりはありませんでした。くっきりステレオで再生されています。
録音レスポンスですが録音ボタンを押してから感覚的に0.3秒くらいのタイムラグで録音開始される性能を有しているようです。「しばらくお待ちください」という現代ではよくあるメッセージは確認できません。エアチェック(ラジオを録音すること、死語?)するには申し分ない高速応答性です。
ちなみに停止ボタンで録音を停止した後次に録音開始可能となるまでの所要時間は内蔵メモリー使用時おおよそ5秒でした。これは状況によって変化するでしょう。録音一時停止機能もあり、この状態でボタンを押すとすぐに録音状態に復帰できますから実質空白の5秒はさほど問題にはなりません。
以上のように今回ソニーから発売されるポータブルレコーダーICZ-R50はレコーダーの性能もさることながらラジオの受信性能もあなどれない結果となりました。語学学習やおけいこ用だけではもったいないほどのポテンシャルを秘めています。
しかもこれほどの性能にもかかわらずこの入手しやすい驚異的な価格はエジソンもきっと驚くことでしょう。ラジオの入りがよくない場所にお住まいの方もこの製品なら満足するはずです。
ICZ-R50にはソニーの本気ぶりがよく現れています。
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※写真の転載はご面倒でもご遠慮願います
発売を知ったのが今日(平成23年5月18日)。
返信削除発売当時に知っていたら買っていた鴨。。。
AM好きなのですが年々感度が悪くなり、今はパソコンにICレコーダーをつないで、Radikoを録音しています。
Radiko良い音なのですが、途切れると復活しなくて、帰宅してみると30分しか録音できていないことがあり残念。
匿名さん はじめまして。
返信削除おっしゃるとおり最近は人工ノイズや建物による不感地帯の発生でAMラジオの聴取が困難で少々AMファンにとっては厳しいご時勢となっています。
もしお手持ちのラジオで少しでも受信環境のよろしい場所が1箇所でも見つかればAMラジオでの番組聴取のチャンスはまだあるはずです。また外部アンテナを使えばノイズを少なくできる可能性もあります。
ICZ-R50は予約録音機能も充実していますので今一度ご検討されてはいかがでしょう。