(ICOM公式サイトより引用)
・IC-F1000 / IC-F2000 Series, New VHF/UHF Handheld Transceivers - ICOM(英文)
IC-F1000シリーズがVHFモデルで最大送信出力が5ワット、IC-F2000シリーズがUHFモデルで最大送信出力が4ワットです。海外向けですから恐らく国内で見かける可能性はあまりないと思われます。
外観は一見するとアマチュア無線機ID-51やID-31、特定小電力無線機IC-4300シリーズ、IC-4110シリーズ、IC-4188Dと同じコンセプトで構成されています。またキーボードや液晶を見る限りIC-F1000/F2000シリーズの位置づけはローエンド~ミドルエンド。ターゲットは高性能かつ高信頼で低価格を求める、そこそここだわりを持つユーザー層と予想します。
今回発表されたIC-F1000シリーズ、IC-F2000シリーズの最大の特徴は筐体の薄さにあります。現行品を含むこれまでのアイコム製業務用無線機は厚みがバッテリー込みで3.5センチ以上というビッグダディーでしたがIC-F1000、IC-F2000シリーズは大容量バッテリーBP-279装着時、厚みがなんと2.5センチ以下と、これまでと比べ2/3ものサイズダウンを実現しています。
薄くなったとはいえ性能ばこれまでの製品と同等のIP67。米国軍用スペックを満足し音声出力も最大800ミリワットを達成。まさに次世代機ですね。
GPSやショートメッセージ送受信は未対応ですが、一定時間無線機が操作されないと無線機が緊急事態と判断し自動発砲するローンワーカー機能や一定時間無線機が水平状態で放置された状態を検出するマンダウン機能、ある時間にある速度で無線機が動かされた場合に緊急通報する動体検知機能といった最新技術も搭載されています。
無線機の本格的な薄型化はここ数年で本格的に始まったと思います。今までの無線機と同じ性能にもかかわらず、より軽量コンパクトな製品があれば業務への負担が少なくなるメリットは容易に想像がつきますね。
351MHz登録局携帯無線機では同社IC-DPR6を皮切りにすでに薄型化が始まっていますが今回のアイコムの業務無線機発表を発端として、今後JVCケンウッドや八重洲無線など各社からも薄型業務機が登場するのでしょうか。
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