2013/10/24

AORから「ワンセグ付加装置」登場

これまでバナーのみ現れていた「ワンセグ付加装置」がついにベールを脱ぎました。

「ワンセグ付加装置」 AR-909-DTV - AOR,LTD.(J) (pdfファイル)



タイトルから当初AR5001やAR6000などのIF端子を介してつなぐ地上デジタルテレビ放送の復調器を予想していましたが、その妄想はもろくも崩れ去りました。

商品名はなんと「地上デジタルTVチューナー」。地デジ放送をブラウン管テレビで見るTVチューナーのように見えます。すでに普及し始めているHDMI端子もデジタル音声出力端子もこのAR-909-DTVにはありません。

どうやら本機のターゲットはテレビ塔から離れた地域でアナログテレビを使いテレビを観ている世帯のようです。12セグ放送の受信困難な弱電界地域ではワンセグテレビ放送に自動切換するとあります。




AT909-DTVでは弱電界の電波状況改善に「ダイバーシチ」受信を採用しているそうです。「ダイバーシチ」または「ダイバーシティ」は車をお持ちの方はお馴染みの言葉ですがAR-909-DTVはなんと「4チューナー・キャリア合成方式」という聞きなれない方法で受信するそうです。

これは単純に4機のデジタルチューナーの電波を1つ選ぶのではなく複数または全部のアンテナで受けたデータを相互補完し合わせて映像と音声にする、ずいぶん高度な方式のようで3G方式の携帯電話の仕組みに似ています。単純にブースターなどで受信電波を強くするだけではないようですね。



この「ダイバーシチ」と「4チューナー・キャリア合成方式」が果たしてブースターで電波を強くした一般的なTVチューナーでどの程度異なるのかは本カタログから読み取れません。もし総合的に費用対効果の高い製品となるのであればAR-909-DTVにメリットが生まれるかもしれませんが・・・。

それでもAR-909-DTVをわざわざ購入しなくてもすでに安価に市販されている地デジテレビと高感度アンテナそしてブースターを買えばテレビが映らない問題は解決するかもしれないと考えてしまいます。恐らくですが本製品の発表にはAORの技術力のアピールが含まれているのではないかと思いました。


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