今回取り上げるのはBearcatブランドで有名なユニデンアメリカから現在発売中の受信機、SC230です。
ユニデンダイレクトで149ドルと、ユニデンの受信機では価格が普及機種並みですが日本の受信機の同クラスにはあまり装備されていない機能や独特の機能がいくつかありました。それを少し紹介します。
・ダイナミックアロケートチャンネルメモリー
アイコムのIC-RX7やIC-R6に搭載されたメモリー管理方法とほぼ同様の方式のようです。アイコムが導入する以前から採用していたようです。
・クロースコール(R)キャプチャテクノロジー
アルインコのDJ-X2000、DJ-X11に搭載されているFチューン(瞬間同調機能)と言い換えられます。
アルインコのFチューン機能の詳細は未確認ですがSC230には瞬間同調したレピーター周波数のリバース周波数もスキャンする機能や瞬間同調不要な周波数をあらかじめパスする機能、瞬間同調受信した周波数を受信機に自動保存する機能が装備されているようです。
・DCS/CTCSSラピッドデコード
デコード速度は別として日本では通常高級機種に装備されている機能です。SC230がどのくらい「ラピッド」か気になります。
・オン-エアプログラム
パソコンと送信機を使い複数台(推奨:20台以上)のSC230へ内部設定が一括同時クローンできる機能とのこと。つまり複数の受信機を1台ずつ何度もケーブルとつなぎプログラムする時間と手間が不要ということです。
なぜ送信機が必要なのか、どのようにクローニングするのか、SC230の商品説明と説明書からはイメージしにくいですが同機能を有していると思われる上位機種BCD396Tの説明書から察すると、恐らくFAXのように音声帯域でクローニングデーターをSC230に転送する機能と見受けられます。。。ってこれが本当なら実に驚くべき機能ですね。
以上ざっくりユニデンアメリカのSC230の機能を紹介しましたがユニデンの受信機って低価格にもかかわらず日本の受信機と比較して実に機能が豊富と感じました。もっとも受信機普及率が日本とアメリカでは桁違いと考えられるため一概には言えませんが安価なのは確かです。
このSC230、日本の受信フリークならば試したくなる一台でしょう。
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[参考資料]
・Uniden America SC230 Owner's Manual English PDF
・Uniden BCD396T English PDF - OWNER'S MANUAL
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