さてさて、さっそく本題ですが意表をつくタイミングでバーテックス・スタンダードから免許・資格不要で使える新型?特定小電力トランシーバーが発表されました。
本体の写真をご覧になった方はお気づきのはず。というのも以前に発売されたモトローラブランドの特定小電力トランシーバー、MS50と非常によく似ているからです。もっともMS50はバーテックス・スタンダードがモトローラブランドで発売しているため「似ている」という表現は好ましくないかもしれません。
ではMS50と今回発表されたFTH-50は何が違うのでしょうか。
それぞれの商品ページとカタログを見てもブランド名とカラーリング以外スペックもまったく同じです。しかしじっくり観察するとMS50よりもFTH-50の価格が安いことに気がつきます。それはなぜでしょう。
答えは付属品の違いにありました。MS50はリチウムイオン充電池と充電器のセットが付属しており単3乾電池ケースが別売り。対してFTH-50は乾電池ケースが付属しリチウムイオン充電池と充電器が別売りとなっています。
この乾電池ケース付属タイプとなるFTH-50の発売によってトランシーバーの選択肢が広がったと言えます。ときどきトランシーバーを使うユーザーはFTH-50を、業務などで毎日使うヘビーユーザーはMS50を選ぶのが一つの選ぶ目安でしょう。
バーテックス・スタンダードの特定小電力トランシーバーラインナップでは最安を誇るFTH-50ですが侮るなかれ、MS50と同様に音声定格出力が400mWと単3電池2本で動作するクラスをはるかに超える信じられない性能を有しているようです。
しかも受信音質調整機能やマイク感度自動調整機能、押しやすい送信ボタンに見やすい大型受信ランプなどなど、上位クラスにも装備されていないかゆいところに手の届く機能が満載でなおかつ思わず目を引くおしゃれなデザインですから個人でも買って損はないと思います。
ひとつ注意したいのは最小動作電圧が2.2Vという点です。取り扱い説明書には「単3充電池は使わないでください」などと記載されているかもしれません。この場合エネループなどの単3充電池で駆動する運用方法は故障の可能性も含めメーカーが動作保証しないことになります。繰り返しになりますが充電池駆動を求める場合は今回発表されたFTH-50よりもリチウムイオン充電池と充電器がセットのMS50を選ぶと確実でしょう。
それにしてもエントリークラスの特定小電力トランシーバーにも手を抜くことなく配慮するバーテックス・スタンダードには脱帽です。
個人的にはこのFTH-50(MS50)の筐体と機能に中継用周波数を加えた機種を発売してくれないかなーと期待しています。
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