2011/03/22

ケンウッド、海外向け業務用ハンディ無線機

少々前の情報ですがケンウッドからトランシーバーの新機種が発表されました。

海外向け業務用デジタル無線システム「NEXEDGE®」シリーズにポータブル機新商品NX-220/320を追加

NEXEDGEとはケンウッドとアイコムが提唱するNXDN方式の、デジタル通信機能を持つ端末で、ケンウッドのNEXEDGEシリーズの無線機はこれまでのアナログ方式の無線機とNXDN方式のデジタル無線機の両方と交信可能なのが特徴です。同一周波数でデジタル・アナログ混在という運用スタイルも可能とのことです。

今回発表された新型トランシーバーはなぜか日本向けではなく海外向けなのが惜しいところです。海外で発売中の現行機種NX-200/300と今回発表されたNX-220/320の違いはデザイン以外わかりづらいですが、少なくとも防水性能が異なります。したがってNX-220/320は現行品の普及版と思われ上記報道資料の内容と合致します。蛇足ですが200と300、220と320の型番による区別は200番台がVHF帯仕様で300番台がUHF帯仕様をあらわします。

NXDNって何という疑問を持たれるでしょうが詳細は別の機会に譲るとして、イメージ的には国内で普及し始めている350MHz帯を使用する登録局デジタルトランシーバーの機能が網羅されていると考えてほぼ間違いないようです。

個人的にはどちらかというとNX-200/300よりもNX-220/320のデザインが好みですが業務用無線機はルックスよりも使い勝手や導入コストで決まるはずです。たとえコスト重視でNX-220/320を選んだとしても日常的に警備や屋内などで使用する用途であればまず問題ないと思われます。
このNX-220とNX-320、国内で発売されないのが気になりますが恐らく市場が整っておらずネットワーク型の無線網への市場価値が海外よりもそれほど高くないためと個人的には解釈しています。

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