最初はTRX-305MBの信号をAMラジオで受け音を出すチェックです。
BNCコネクターのついたケーブルをCN22につなぎ、先端のBNCコネクターに適当なアンテナや針金を付けます。スピーカーをJP2へ、スピーカーマイクも必要です。
今回アンテナは手持ちのメーカー不明フレキシブルアンテナをつなぎました。
TRX-305MBとPCをUSB接続しTeraTermでコマンドを送信し、スピーカーマイクのPTTを押すとピーという音がAMラジオから聴こえてきました。TRX-305MB基板からは送受信リレーの切り替わる音が聞こえます。
TRX-305MBからの信号は非常に弱くノイズに埋もれがちでした。基本的にAMラジオ放送さえ入れば受け手はどんなラジオでも良いのですが高感度ラジオを使うと信号がノイズにまみれてしまうため、どちらかと言えばそこそこ低感度のラジオでの動作確認がおすすめです。今回は手持ちのユピテルのMVT-9000MKIIを使いました。
スピーカーマイクで話した声をAMラジオから出す場合はスピーカーマイクの「CQ」ロゴ付近に向かって話すと変調が深くなりました。この付近にマイクカプセルが隠れているようです。
個人的な思い込みかもしれませんが、このスピーカーマイクだけを見ると古き良き20世紀を回想してしまいます.....。
次はAMラジオ放送をTRX-305MBで受信する確認です。
BNCコネクターのついたケーブルをCN22からCN19へつなぎなおし、BNCコネクターへAM放送受信用のアンテナをつなぎます。
ロッドアンテナでは厳しいAMラジオの受信もコンポやラジオレコーダーに付属のループアンテナを付けると明瞭に聴こえることがわかりました。ここではソニーのラジオレコーダーICZ-R100付属のループアンテナを下の写真のようにつないでいます。
3つ目はTRX-305MB内蔵発振器の信号をTRX-305MBで受信する動作チェックです。
CN23とCN19をケーブルでつなぎます。
よしお手持ちの個体では-12.7dBmと表示されました。
スーパーヘテロダインとCWの手順は諸事情によりスキップして、最後のFMラジオ放送の受信に移ります。
TRX-305MBは短波トランシーバーという位置づけですが高次サンプリングを使いFMラジオも受信可能なようです。
CN23とCN19をつないでいるケーブルを外し、BNCコネクターのついたケーブルをCN19へつなぎます。BNCコネクターへロッドアンテナなどの長いアンテナをつなぎます。よしおの場合はコメットの1メートル以上伸びるロッドアンテナCH-99を使用しました。
実際に受信するとポケットラジオで聴くよりも感度がよろしくありませんでした。内蔵フィルターが原因の一つかもしれませんが今後調査の必要はありそうです。
このTRX-305MBは原理的には700MHzくらいまで受信可能らしいので、更なる基板の改造でトランシーバーとしてだけでなく、広帯域受信機としても使えるかもしれません。
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