・Yaesu FT2DR - CQDX.ru
こちらがFT2DRだそうです。
外観は明らかにアイコムのID-51を意識した同軸ダイヤル操作部と本体の半分以上の面積を占める大型液晶パネル、少ないボタンとなっています。印字ではないYAESUロゴが様になっていますね。
デザインは今年(2014年)発売された、一部の航空機関係者のみが持つことを許されているエアバンドトランシーバー FTA-750L、FTA-550シリーズと共通のテイストです。おそらく同じデザイナーの方がデザイン設計を担当されたと予想できます。この有機的なデザインはスタンダードホライゾンブランドで登場した特定小電力トランシーバーSR100、SR70シリーズに通じる気がするというのは言い過ぎでしょうか。
音量や周波数の上下をコントロールする同軸ダイヤルはVX-7やVX-2同様に上が音量、下がダイヤルの可能性が高いですが、個人的にはアルインコのDJ-G7/DJ-X11/DJ-X81のように上がダイヤル、下が音量などに割り当てられると非常に使いやすいと思います。
写真の"X"ボタンはほぼ間違いなくWIRES-Xボタンでしょう。順当に行くとGPSも搭載されるはずです。
2つの周波数が同時に表示されていますが切り替え式デュアルなのか2波同時受信デュアルなのかは本資料からは分かりません。価格を抑えるため切り替え式デュアルとなる可能性は十分に考えられます。防水性能がIPX5の可能性もあります。ID-51は万一の水没対応で2波同時受信ですから・・・。
ID-51のように純粋なアマチュア無線機として展開するか、これまで同様エアバンド等の受信機能を搭載し購買層のすそ野を広げるのか、FT2DRはどちらを選択するでしょうか。個人的にはUHF航空無線の受信感度向上への期待があります。
次に資料の説明を紐解いていきましょう。本資料によりますとFT2DRには以下の4つの特徴があるとのことです。
(1)システムフュージョンコンパチ
(2)AMSによるFMと親和性の高いデジタルオペレーション
(3)大型タッチパネル搭載によるイージーオペレーション
(4)大音量・クリアボイステクノロジー
> (1)システムフュージョンコンパチ
システムフュージョンを簡単に説明しますと「アナログFMモードとC4FMデジタルモードのうちどちらか好きな通信方式が用途に応じて選択可能」といったところでしょうか。詳細は米八重洲無線公式サイトのこちら(pdf、英文)にありますので興味のある方はチェックされてはいかがでしょう。
> (2)AMSによるFMと親和性の高いデジタルオペレーション
AMS(自動送受信モード選択)機能によるデジタルとアナログ通信間の切り替えが容易であるというアピールと思います。
> (3)大型タッチパネル搭載によるイージーオペレーション
ついに八重洲無線からも大型液晶表示対応機種のアマチュアハンディが登場するのでしょうか。タッチパネルはアマチュアハンディ機では初と思います。
> (4)大音量・クリアボイステクノロジー
オールモード機FT-991のカタログや商品説明にも掲載されている金色のC4FMロゴが掲載されています。アイコムのD-STARとの差別化を表しているものと思われます。
またFT2DRにはデジタル機能の特徴として以下の機能もあるようです。
・デジタルグループモニター:登録済みのメンバーが通信圏内のとき自動検出し相手の居る方向や距離を表示する(FT1D搭載)
・撮影機能(オプションMAH-85A11U装着時):撮影した写真を他のシステムフュージョン端末へ簡単に送信できる(転送速度9600bps,FT1D搭載)
・スマートナビゲーション:リアルタイムナビゲーション機能。軌跡バックトレース対応
残念ながら資料からは受信範囲や電源、2波同時受信、ブルートゥースや録音機能など詳細は分かりません。上記の記載はありますが今後仕様変更される可能性もあります。
本情報が本物としますとFT2DRは"R"を冠するあたり海外向けで、国内向けにはFT2Dとして供給されることになりそうです。
FT2DRの発売予定は来年(2015年)の早い段階と説明書きにはあります。2015年6月には登場するでしょうか。
本記事を書いている現在、公式WebサイトにはまだFT2D関連の情報はありません。今後の続報に期待しましょう。
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