ついにソフトバンクもLTE(Long Term Evolution)の実験開始を発表しました。
・800MHz帯におけるLTEシステムの実証実験を開始
実証実験ということですから実用化はそう遠くはないと考えてよいでしょう。タイトルは800MHzとなっていますが実際には2.1GHzもあわせて行われているようで800MHzと2.1GHzの電波伝播特性の違いを実験するそうです。
実験するLTEはLTEでも同社が提唱する複数基地局協調伝送方式「ECO-LTE」技術を実証するとのことです。これは4Gに向けたLTE-Advanced技術の実証実験を暗示していると考えられます。
気になる転がもう一つ。ソフトバンクはこれまで1.5GHzと2.1GHz帯の周波数を使用し800MHzを使用することはありませんでした。それは携帯電話サービス事業で先行していたNTTドコモとauがアナログ方式であった約20年前から帯域を使用しておりソフトバンク(旧デジタルホン)の入り込む余地がなかったためです。
今回の800MHz帯での実証実験開始はUHF帯のアナログテレビ放送終了と800MHz帯のワイヤレスマイク周波数移行後の帯域参入をもくろんでの行動でしょう。800MHz帯電波伝播の優位性を語るこれまでのソフトバンクの発言からこの帯域をソフトバンクが使用する可能性は濃厚となってきました。
国内のLTE関連の動向としては先日NTTドコモからのLTE-Advanced実験開始が記憶に新しいですがソフトバンクも負けてはいないようです。残るはKDDIとなりますが果たしてどのようなアピールを仕掛けてくるのか期待してしまいます。
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