2011/03/26

日本の地震速報システムに絶賛の声

直接電波に関連する内容ではありませんがアメリカから今回の東北・関東(東日本)大震災について、被災前の初期行動の迅速さに関心を示した話題を見つけましたので紹介します。

Japan's Earthquake Warning System Triggers Wake-Up Call For California  KPBS.org(英文)

この記事によると日本の地震速報システムは世界で最も進んでいることからカリフォルニア州でも今年このシステムを導入し、日本の地震速報システム同様破壊力のあるS波が来る前に地震計のデータ転送が可能であり、今後システムが本格運用を開始すれば地震時の市民の安全が確保できるとアピールしています。
記事の最後で"カリフォルニア州に導入された15億ドルの地震速報システムは今年試験運用開始された。だが(同時にこのシステムは)米国政府の財政を揺るがしている"とジョークを交えた締めくくりはさすがアメリカらしいと言えます(補足:カリフォルニア州が地震速報システムに力を入れる理由は過去にロサンゼルス地震などを引き起こしたサンアンドレアス断層が同州付近に横たわっているためです)。
国内では引き続き地震の爪あとの深さを物語る報道が続いていますが、アメリカから「首都圏で地震による被害を最小限に抑えられたのが地震速報システムによるものであった」とジョークを交じえて伝えられたことは多少不謹慎であるかもしれません。ですが首都圏の建物損壊や人的被害が予想以上に少なかった現状と日本の地震速報システムがアメリカで採用された事実から明らかなとおり、少なくとも地震速報システムは日本が世界に誇れるものと考えて間違いないはずです。

今回の地震による直接的な被害がほとんどなかった首都圏でも依然として人々の地震への精神的不安は相当なものと思います。しかし冷静になれば別の見方もあるということで今回このアメリカのニュースを取り上げました。このように視点を変えれば必要以上の不安も和らぐと思いますがいかがでしょうか。

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