2011/01/01

MOVAの電波受信で想う

ついに2011年に突入しました。月並みですが今年もよろしくお願いします。

さて新年1発目の話題としては少々感慨深かったことを一つ。
先日東京ペティで入手したアンテナRL-30を取り付け、VX-8Dで810MHz帯をサーチしました。

VX-8Dのスペアナ機能を810MHz周辺で走らせた様子です。


これは第2世代携帯電話基地局(恐らくドコモのMOVA)の電波です。MOVAは2012年3月でサービス終了の告知がひっそりとされているようですが私の友人はしぶとく使用しています。

このスペアナの様子を見たとき思わず懐かしさを感じてしまいました。



時代は90年代の携帯電話が買い切り制になる前後。私は手持ちの受信機MVT-7100で朝から夜まで寝る間を惜しみ、いろいろな電波を探しスリルと臨場感を存分に楽しんでいました。

当時はアマチュア無線が今以上に多く使われており、朝から深夜まで144MHz帯も430MHz帯も上の写真のように交信電波でひしめき合っていました。アマチュア無線以外の帯域もほぼ例外ではありませんでした。

時代は変わり携帯電話・データ通信が全盛の現代。電波の変調方式もスペクトラム拡散となり味気ないものとなってしまいました。周囲で「アマチュア無線」といってもよき時代の方々の多くは退役してしまい、まず通じません。大手電気メーカーのソニーも民生用トランシーバーを数年前(2011年現在)ついに生産中止しました。そんな現状をかつての時代と比べたとき、何とも言えない寂しさを感じてしまったわけです。

あのときの懐かしさを言葉にするのはたやすくはありませんがデジタル全盛の現在と比べてしまうと言いようのないものがこみ上げてくるのは私だけでしょうか?




新年スタート早々しんみりとした話題になってしまいました。しかし無線に対して想いを馳せるのは決して悪いことではないと信じています。

一度衰退してしまったものを再び活気あるものとするにはかなりの力が必要ですが無線通信が当たり前になりすぎた現代だからこそ、普通の人に電波の面白さを身近に感じられる機会があってもおかしくはありません。

デジタルカメラやゲーム機内蔵の電話があるくらいですからせめてマニア納得の接続先基地局・周波数・送信出力・受信感度が選べるor表示されるトランシーバー型携帯電話無線機、または携帯電話と新簡易・特小無線機いずれかが2in1な製品も出して欲しい(受注生産でも)と思ってしまう今日この頃です。

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