2011/01/19

アルインコ、デジタル登録局トランシーバー

アイコム、バーテックス・スタンダード、ケンウッドと登録局対応トランシーバーが続々と登場する中、遂にアルインコからも登録局対応のデジタルトランシーバーが発表されました。

これからは、仕事も遊びもデジタル無線。デジタル登録局DJ-DP10デビュー!

驚いたことにこのDJ-DP10は標準バッテリーパック付属のAセットと大容量バッテリーパック付属のBセット付属のBセットがあるようです。しかもどちらのセットにも長さの異なるアンテナが1本ずつ付属するという豪華ぶり。たとえば今日は高層ビル作業でアンテナが邪魔だからショートに、明日は護岸工事だからロングで・・・という着せ替えも別売り品を調達せずにできます。
遠距離の特定小電力トランシーバー中継器同士を接続する回線に使うことも考えられますがこの場合DJ-DP10の通信遅延がどの程度なのか少し気になります。

ひとつ注意すべきことは製品ページに記載のとおり他社の3R規格の登録局対応デジタルトランシーバーと互換性がない(2011年1月現在はDJ-DP10同士のみでしか使えない)点。言い換えると秘匿性能が高いということです。これを念頭に置いた上でコスト重視の場合はDJ-DP10を選べば間違いなさそうです。
他社製品と比べてスピーカー出力、送信出力の定格は少なめですが、スピーカー出力はインカムを使う場合に問題とはなりませんし送信出力が最大1W(他社製品は最大5W)は免許・資格不要の特定小電力トランシーバーの100倍ですから特定小電力トランシーバーの代替用途にはあまりにも十分すぎます。また他社製品よりも軽量なのも魅力の一つです。

ここまで主に工事現場など業務用途で使う視点からDJ-DP10をカタログスペックだけで検証しました。このDJ-DP10は他社製品と同様に免許取得用の申請書類一式が付属していますから個人で購入する場合も手続きが楽そうです。
価格面でアルインコが業界に風穴を開けた登録局トランシーバー。今後一般への普及に期待が掛かります。

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