・資格が不要、ハイパワー携帯型デジタルトランシーバ「VXD-10」を発売
この登録局対応トランシーバーは現在免許・資格がともに不要で使える特定小電力トランシーバーの500倍のパワーがあるためより遠距離の交信が期待できます。
ハイパワーなトランシーバーであることから総務省への免許申請が必要ですが申請用紙が付属しているため簡易業務と比べた場合、手続きは比較的容易と思われます。
またトランシーバーが持つすべての機能に互換性があるかは不明ですが、先に発表されたケンウッドのTCP-D503、TPZ-D503と同じ3R規格で「ユーザーコード通信」に対応していますからお互い交信が可能です。いち早く2009年に登録局対応トランシーバーを発売したアイコムのIC-DPR5、IC-DPR1とも互換性(どちらも3Rに対応)があるようです。
VXD-10は付属品一式がそろっているため個人購入用でしょう。すると同じように付属品が同梱されているTPZ-D503、IC-DPR5と競合することになります。ここでは簡単のため2010年12月同時期に発売されたVXD-10とTPZ-D503だけを比較してみます。
VXD-10とTPZ-D503のスペックを見る限り音量や電波出力・耐久性といった基本性能はおおよそ同じでどちらを導入しても遜色ないようですがカタログ・商品案内を見るとTPZ-D503はKenwoodならではのクリアな音質と本体2年保証、MIL-STD(米軍用規格)に準拠しているのが特徴。
対するVXD-10は交信用デジタル30波に加え 空で使える5波が受信できる(送信は不可)ことと上面のツマミで設定が迅速に切り替えられること、そして付属バッテリーの持続が11時間(TPZ-D503は7時間)の点が、それぞれ両者で異なっています。
価格は2011年1月現在でVXD-10のほうが安価なためコストと付属バッテリーの持ちを意識するとVXD-10に軍配が上がります。ただどちらの製品も非常に信頼のおける無線機メーカー製ですから最終的には購入者の判断に任されることになるでしょう。
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関連情報:IC-DPR5ニュースリリース(アイコム)
IC-DPR1ニュースリリース(アイコム)
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