2011/01/15

米FCC、VHF/UHFのナローバンド化を義務付け

アメリカのFCC(連邦通信委員会)は2013年1月までに150-512MHzのパブリック・セーフティと商用の、陸上移動通信1波あたりの占有周波数帯域を25kHzから12.5kHzに完全移行することを義務付けました。

VHF/UHF NARROWBANDING INFORMATION(英文)

上記ページ上ではすでにカウントダウンが始まっています。この試みはFCCが20年前からアナウンスしていたようですがついに強制移行が始まったようです。VHF/UHFのナローバンド化について詳細はこちら(プレゼンテーションファイル、英文)に詳細説明があります。


VHF帯以上で運用可能なアマチュア無線をお持ちの方ならWide/Narrowの切り替え(WFMとNFMの受信モード切替えではない)機能を一度はご覧になっているはずですから理解が早いでしょう。今回のFCCの取り決めはこの設定のうち"Wide"を特定用途のほぼ全てで使用禁止にするというものです。FCCが今回のような占有周波数帯域の圧縮を執行する理由としては上記英文に記載のとおり、周波数の有効利用が挙げられます。

この英文に記載の「2013年1月1日以降12.5kHz幅で運用しない免許保持者は当連邦委員会規則に違反し警告を含む罰金または免許失効となります」は今のところアメリカの話です。非商用のアマチュア無線やライセンスフリーラジオはこの規制とは関係ないでしょうからアメリカのアマチュア無線家がリグ(無線機)を補修する羽目にはならないはずです。もっとも、日本国内ではこの話を通り越してほとんどの商用通信がデジタル化するという残念な方向に進んでいるため関係はなさそうです。

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