2011/01/26

ソニー、SDカード対応ラジオレコーダー

他製品とは一線を画すポータブルラジオレコーダーがソニーから発表されました。

AM-FMラジオ放送を最長178時間録音可能 ポータブルラジオレコーダー発売

ソニーからラジオ関連製品が発表されるのは久しぶりですから非常に喜ばしいことです。

今回発表されたポータブルラジオレコーダーICZ-R50は“ラジカセ”のカセット部がICレコーダーに代わったものと言えます。メモリーを内蔵していますからメモリーカードを用意しなくても録音ができます。メモリースティックデュオやSD/SDHCカードも使えます。
ステレオマイクロホンと大型ステレオスピーカーを内蔵し、プラグインパワー(※)対応外部ステレオマイクロホン入力端子を装備しています。ラジオも聴け、20番組まで予約録音可能です。



玄人の視点からICZ-R50の特徴をいくつか拾い出してみます。

ラジオ録音に限定しますと
(1)録音周波数特性が50-20000Hz
(2)録音ビットレートがMP3ステレオ192kbpsに対応している
が挙げられます。
(1)の周波数特性はFMの音質を十分カバーしています。(2)は競合他社のラジオ内蔵ICレコーダが128kbpsを上回るビットレートでラジオを録音できない(2011年1月現在)ことを考えるとかなりのアドバンテージがあります。

現代の一般向けポータブルラジオではほとんどお目に掛かれないAMラジオ用外部アンテナ端子を贅沢に装備し、なおかつAM外部アンテナ付属という徹底ぶりは外出先での遠距離受信用途に是非!とアピールしているかのようです。

ATRACやLPECといったソニー独自のフォーマットをサポートせずMP3録音&再生、リニアPCM再生、WMA再生、AAC再生にのみ対応する割り切った姿勢とSDHCカードにも対応する姿勢には相当驚かされました。

そして実際に使ってみなければわかりませんが本体に早送り・巻き戻しボタンを敢えて搭載していることもポイントの一つです。語学学習や会議録音などにはなくてはならないボタンだからです。

付属ソフトをパソコンにインストールすることでパソコンからラジオの予約録音が可能な拡張機能にも目を見張ります。



以上のように、今回ソニーから発表されたICZ-R50はこれまでのICレコーダーやラジオ録音の不満解消に期待が持てる製品と思われます。

ラジオ録音機能のついたICレコーダーはオリンパスや三洋電機などからも多数発売されていますが他製品と比べても手のひらより大きめですから使いやすそうです。本格的なステレオスピーカーを本体に内蔵したポータブルタイプのAM/FMラジオ内蔵レコーダーは今回が初ではないでしょうか。

ICレコーダー選びで
・文字表示をもう少し大きくしてほしい
・ボタンをもっと押しやすくしてほしい
・もっと大きなICレコーダーがほしい
・録音したものをみんなで聞きたい
・ICレコーダーという最新機器をとにかく使いたい
・ラジオも聴きたい
・できるだけいい音でラジオを録音したい
・語学に使いたい
.....
といった悩み解消の可能性を秘めるICZ-R50は現状(2011年1月現在)唯一の選択肢かもしれません。



ソニーが語学学習をターゲットとして録音機とラジオを一体化したのは15年ほど前に発売されていたカセットとラジオの一体機WA-R9000以来久しぶりとなります。WA-R9000を語り始めるとしばらく止まらなくなりますから今回は触れないことにします。

このICZ-R50の発売は2/21となっていますが1/25からソニーショールーム・ソニーストアで先行展示されているようです。無線フリークとして久しぶりに注目できるソニー製品ですから是非発売前に一度見に行こうと考えています。



(言葉の説明)
※プラグインパワー:ほとんどの外部マイクロホンが使える機能

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[関連情報]
ICZ-R50商品情報
ICZ-R50スペシャルコンテンツ

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