今年(2013年)のデイトンハムベンションの八重洲ブースにはこのFTDX1200とFTDX3000が展示されているようです。
たしか2012年にFTDX3000が発売されたばかりですがこのタイミングでまさかのHFと50MHz固定機の登場・・・。外観がFTDX3000と極めてよく似ているFTDX1200ですのでその違いは独立周波数表示ディスプレイの有無だけではないかという疑惑があります。
カタログスペックでFTDX1200とFTDX3000を比較します。以下は両者のスペック上異なる部分のみ抜き出したものです。
上記表の"o"は該当する機能があることを、"x"はないことを示します。"不明"についてはカタログに記載が見当たらなかったため不明としました。
このようにスペックを俯瞰しますと、おどろくべきことに消費電流や本体の大きさはFTDX1200とFTDX3000で変わっていないことに気が付きます。
FTDX1200のほうが500グラムFTDX3000よりも軽いですが、恐らくAF-FFT(送受信音声のスペアナ)機能やUSB端子機能がオプションとなっていることなどによるものと推測できます。
送信スペックはFTDX1200、FTDX3000ともに同じ。アンテナコネクタがFTDX1200ではFTDX3000の3端子から2端子に変更されています。
FTDX3000の海外での定価がおよそ40万円で今回のFTDX1200の想定定価が27万円程度。日本で発売されることになれば、おそらく実売で20万円を切ることが予想されます。
以上のことから、FTDX1200は導入価格を抑えたFTDX3000の機能厳選版ととらえることができます。必要に応じてユーザーが機能拡張を行うことができるため、発売されればFTDX3000の高性能をほぼそのままに初期費用を10万円も!安く抑えられるメリットがありそうです。
逆にFTDX1200への全オプション追加をお考えでしたら最初からFTDX3000を入手する選択が価格面で有利と思います。
さて、こうなると比較的同じ価格帯のFT-950がどのような位置づけとなるのかが気になります。しかしこればかりはFTDX1200が国内で発売されなければ分かりません。個人的にはFT-950のデザインに一票を投じたいところですが性能面ではDSPによるシャープなフィルタ性能を持つFTDX1200が圧倒的です。
これからHF機導入を検討されている方にとってFTDX1200発表のニュースは見た目を取るか性能を優先するか、あるいはこの際思い切ってFTDX3000を選択するべきか・・・また一つ、うれしい悩みが増えそうですね。
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