背面の電源端子と合うコネクターはまだ探せていないため下側のケースを外し、TRX-305Aで組み立てた電源ケーブルをTRX-305MBの電源端子へ接続し12ボルトのスイッチングACアダプターを仕方なくつないでいます。送信テストは電源の関係上、まだテストできていません。受信・送信問わず本格的な運用をするにはやはり安定化電源が必須ですね。
前回音が出なかった原因はTRX-305MBのJP4の切り替えをしていなかったためでした。単純な問題だけで組み立て自体はうまくいっていたようです。
ひとまず手持ちの2.5MHzで発振する超音波加湿器をTRX-305に取り付けたアンテナへ近づけ、ノイズの増加とSメーターの触れが増減すること、FMラジオがチューニングできることを確認しました。FMラジオの感度はTRX-305MBの状態同様、市販のラジオと比べ引き続き低感度です。
トラ技2014年9月号の記事のブロック図によるとFMラジオ受信用のフィルターも装備されているためハードウェアでの感度低下はほぼないはずなので、素人的な想像ですがFPGAとDSPの高次サンプリングかフィルターを変えるかゲインを上げれば良いのかなあと勝手に解釈しています。
最新(2014年12月25日公開)コントロール・パネル・ソフトウェアの問題もいくつか見つかりました。現在気が付いたのは電源投入開始直後だけSメーターが全然触れないことと、電源を入れたとき前回電源を切る直前の状態が完全に復元されないことの2点です。
TRX-305全体の問題は電源を入り切りするとまれにコントロールパネルの表示状態と内部動作の間に乖離が生じることです。多分FPGAのコンフィギュレーション完了前にパネルがTRX-305MBと通信してしまう状況が発生するためと考えられます。例えばハンディ受信機AR8000やMVT-9000シリーズみたく電源を入れた直後パネルに「ようこそ」画面を表示させて時間稼ぎすればよいかもしれませんがデジタルカメラが0.5秒程度で起動する昨今、この方法はスマートではないかもしれません。
そんなこんなでTRX-305は送信部分を除き動作の確認がほぼできたと思います。
そもそもTRX-305はキットという性格上、時間があれば自分で改良したいなあと思いますが、個人的な興味はむしろTRX-305MBのシステム構成のためパネルソフトウェアに手を付けるのは恐らく5年以上先になるでしょう。あくまでも趣味ですから気長にやっていこうと思います。
(関連記事はこの下です)
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値段がいいですね 使い勝手はいまいちかな
返信削除匿名さんこんにちは。コメントありがとうございます。
削除TRX-305の位置づけはユーザーがSDRの仕組みを理解していろいろ試せるのが醍醐味で、無線機として使うのはあくまでもおまけと思いますから、キットそのままでは無線機として本格的に運用する用途には向かないかもしれません。純粋に無線や受信を楽しまれるのであればご指摘の通りと思いますので他のリグがいいと思います。