・RadioShack Files For Chapter 11 Bankruptcy - HUFF POST(英文)
米ラジオシャックは現地時間の2015年2月6日、米国版民事再生法の適用を申請したそうです。負債総額は日本円でおおよそ1兆5千億円.....大変な額ですね。
こちらの日本語記事も参考になると思いますが、今後は4000ある店舗のうち2400店舗を筆頭株主である米スタンダードジェネラルへ売却し、米スタンダードジェネラルと取引のある米スプリントがそのうち1750のラジオシャックの各店舗スペースの1/3ほどに出店するようです。この店舗閉鎖は米国外のラジオシャックも対象となるそうです。補足ですが日本にはRadioShackの店舗はありません。
なぜ本話題を取り上げたかですが、ご存じのとおりラジオシャックは1921年に誕生した、米国では非常に有名な創業90年以上の老舗大手家電量販店で、現在スキャナーなど独自ブランドの無線関連製品を扱っていたからです。そこで、ここではあらためてラジオシャックブランドのスキャナーの現行品6機種のラインナップを振り返ってみましょう(各画像は出典元を引用)。
・PRO-652 デスクトップラジオスキャナー
25-54MHz, 108-174MHz, 216-512MHz, 764-960MHz(一部除く), 1240-1300MHzをカバーするデジタルスキャナーです。米GREが発売したPSR-600のOEMです。
・PRO-668ハンドヘルドデジタルスキャナー
PRO-652と同帯域をカバーする新コンセプトのデジタルハンディースキャナーです。米GREが発売したPSR-800のOEMです(詳細は下の関連記事参照)。
・PRO-650デスクトップスキャナー
26-54MHz, 108-174MHz, 380-512MHzをカバーするアナログ通信用スキャナーです。米GREが発売したPSR-200のOEMです。
・PRO-651ハンドヘルドスキャナー
PRO-668と同帯域をカバーするデジタルハンディースキャナーです。米GREが発売したPSR-500のOEMです。
・PRO-649ハンドヘルドスキャナー
29-54MHz, 108-174MHz, 380-512MHzをカバーするアナログ通信用スキャナーです。米GREが発売したPSR-100のOEMです。
総じて25MHz以下や500~700MHz帯,1GHz帯の受信周波数などに歯抜けはありますが民間用航空無線など、メインストリートはそこそこカバーしています。さながら国内のお手軽受信機と高級受信機の間を埋めるラインナップといったところでしょうか。
ラジオシャックブランドのスキャナーはすべて米ウィスラー(旧GREアメリカ)のOEMです。2015年2月現在、国内では市場に流通していないデジタル復調機能を装備したハンディ受信機も整然とラインナップされているのはうらやましい限りです。
RadioShackのスキャナー製造元のGREアメリカのスキャナーがWhistlerブランドの一部として復活を遂げたことは記憶に新しいですが、今回そのOEM供給先の老舗RADIOSHACKが破産とは"RADIOSHOCK"...。まさに衝撃です。
今後同社の再建に伴いRadioShackのスキャナーは生産終了でしょうか。何とも感慨深いものがありますね。
(関連記事はこの下です)
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