2015/10/03

米WHISTLER スキャナーWS1088,WS1098発表

アメリカの話ですが数年前にGREアメリカのスキャナー(受信機)ラインナップを引き継いだWHISTLER(ウィスラー)が新型受信機WS1088とWS1098両機種のリリースを9月9日に発表しました。

Whistler Introduces New WS1088 and WS1098 Scanners - Press Room - Whistler Group(英語)


(公式Facebookから引用)


上記写真は下記にも掲載されています(当記事記載時点)。
NEW WHISTLER WS1088 AND WS1098 SCANNERS - Whistler Group





WS1088はAPCO P25復調に対応したハンディスキャナー。
(WS1088デジタルスキャナー 公式Facebookから引用)

現行のWS1080(旧GREアメリカのPSR-800と同じ、下の「関連記事」参照)にテンキーなどが追加された製品です。


WS1098はおおよそWS1088のデスクトップ版のイメージで合っていると思います。
(WS1098デジタルスキャナー 公式Facebookから引用)

WS1088と同様、現行のWS1095(旧GREアメリカが発売予定していたPSR-900と同じ)にテンキーなどが追加された製品です。


上記プレスリリースには
WS1088とWS1098に追加された特徴として
・Windows OSに対応した音声ファイルフォーマットによる受信音の録音
・録音ファイルへの日時記録
・SKYWARN/Weather専用ボタン
・スペクトラムスイーパー機能、アラーム音の選択、ビジュアル警告システム
が挙げられます


とありますが、これらは現行モデルWS1080、WS1095に搭載されており新機能とは言えないと思います。

Whistlerがプレスリリースで敢えて「追加された特徴」として再度取り上げた理由は恐らく現行モデルに搭載されている機能の向上ではないかと推測されます。


現行品のWS1080、WS1095は①アメリカとカナダで使用されている周波数データベースのアップデートや②ファームウェアのアップデートに対応し、③2GBマイクロSDカードへの最長50時間の受信音声録音機能、④アルインコのDJ-X11に搭載されているFチューン機能のような、近くの強力な電波に瞬間同調するスペクトラムスイーパー機能など、魅力的な機能が充実しています。WS1088、WS1098にもこれらの機能が搭載されることでしょう。

加えて今回発売されるハンディ機WS1088には現行品WS1080のPC上でデコード処理が可能なDiscriminator Output(IF出力)機能も装備されると思われます。このIF出力は現行のデスクトップ機WS1095にはないようです。

補足ですが現行のデスクトップ機WS1095はフロントパネル(リモートヘッド)が付属ケーブルにより2メートルまで分離可能です。電源は12~14.4V対応のため車載用途にも適しています。今回発売となるデスクトップ機WS1098にも同様の機能が装備されるでしょう。



ここまでWS1088、WS1098について、搭載スペックの予想を交えながら取り上げました。

肝心の発売日はWS1088とWS1098どちらも今年(2015年)11月。標準価格は未定ですが現行のWS1080やWS1095よりもやや高め、WS1088は700ドル程度、WS1098は750ドル程度に設定されると予想します。

個人的にはユニデンアメリカ製のBCD436HPにはないBNCアンテナ端子標準装備でIF出力機能を持つであろうWS1088に期待しています。


(関連記事はこの下です)

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