2011/02/24

auの3G網サービス終了カウントダウン開始か?

現在では非接触認証技術が非常に多く使われています。もっとも身近なものとして関東圏ではSuicaやPasmoといったHF帯の電波を使ったもの、315MHz帯を使った車のキーレスエントリーが挙げられますが950MHz帯を使った電子タグも普及しているようです。

その950MHz帯を使っている現行の電子タグの周波数割り当てを将来的920MHz帯に変更する審議が総務省で開始されました。

「920MHz帯電子タグシステム等に関する技術的条件」の審議開始

この発表内容によると国際競争力強化の観点から欧米の900MHz帯に割り当てられたISMバンドに合わせ現在の950MHz帯の割り当てを915MHz~928MHzに移行したいとあります。

この周波数を見て「これは・・・」と思われた無線フリークの方もいらっしゃるでしょうが敢えて何が問題となるか挙げさせていただきましょう。
現状国内の915~925MHzにはKDDI(au)がサービスしているCDMA2000方式の携帯電話が、925~940MHzにはNTTドコモの携帯電話がそれぞれ割り当てられています。つまり影響を100%受けるのはKDDIの携帯電話サービス事業ということになり、auの携帯電話無線機をお持ちの方はこの総務省の方針によって数年後半ば強制的に端末の買い替えを迫られるという訳です。

この審議はKDDIからの反発を受けることは間違いありません。総務省がいち早くCDMA方式の携帯電話サービス事業を開始したKDDIを納得させるには周波数移行による電波利用に係る費用の割引きが思い付きます。

現行の第3世代携帯電話もいずれLTE-Advancedを使った第4世代に移行する必要があることからその時期が早まっただけとも捉えられますが、現在auの携帯電話をお持ちの方にとってこのニュースは不安を煽る内容に変わりはないものでしょう。しかし裏を返すとこれによりauユーザーは他の携帯電話サービス会社よりもいち早く第4世代サービスの恩恵が受けられ最先端技術を手中にできると解釈もできます。

いち早く3Gサービスを開始したKDDI。現状3.9GのLTEサービスはNTTドコモが一歩リードしていますが果たしてKDDIは3Gのときと同様、他社に先駆けて4G(LTE-Advanced)サービスを開始できるのでしょうか。

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