2011/02/10

デジタルラジオ放送事業に130社が参入を希望

ご存知のとおり、日本国内では今年の7月末にテレビ放送のデジタル化が終了します。7月末以降のデジタル本放送が開始するとこれまでテレビ放送に使われてきた1-12chの帯域に空きができます。

アナログ1-3chのV-Low帯域の用途はまだ確定していませんがアナログ4-12chに割り当てられているVHFハイバンドは2013年秋からデジタルラジオ放送が開始予定となっています。そのデジタルラジオ放送事業に参入希望する数が現時点で130社に上ることがわかりました。


デジタルラジオで何ができるのか簡単に紹介しますと、放送がデジタル化することによる高音質化をはじめ映像や文字情報といったデータ放送も可能とのことです。つまるところ“見えるラジオ”の再来といったところでしょうか。
今後開始されるデジタルラジオ放送は現在市販されているラジオでは聴けないことから新たな受信機(というかラジオ)は専用のものが必要です。



総務省によると現在15社程度が放送用インフラ整備会社に出資の検討しているとのことです。その中にはNHKや東京FM、TBSラジオなどといった名だたるラジオ局をはじめ首都圏や地方の放送局も参入の意向を示しているそうです。

今後のデジタルラジオ放送開始のスケジュールですがまず今年の3月に放送事業者選定の基本指針が総務省から公示され地上デジタル放送完全移行後に事業者選び、そして放送開始という計画だそうです。
事業者選定後に受信機の規格が決まるはずですからデジタルラジオ放送用受信機の開発は2013年の本放送までに急ピッチで進める必要があるでしょう。



デジタルラジオ放送開始により質のよい情報が入手できるようになれば携帯電話サービス会社の回線経由で行っていた通信量が減らせ、無線WANの一層の高速化が期待できるはずです。映像やデータも送れるのですからワンセグ放送やテレビのデータ放送との差別化をどのようにするかが見ものです。符号化による音声遅延も気になるところですね。

個人的にはデジタルラジオ放送に対応した微弱ワイヤレスマイクやトランスミッターが発売されることを期待しています。

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