・CL08 特定小電力トランシーバー - モトローラ・ソリューションズ
(写真は公式サイトから引用)
CL08は単3アルカリ乾電池1本で約25時間、専用充電池で約33時間連続使用が可能な中継器FTR-308対応機。IPx4防滴構造で手のひらから少しはみ出す程度の、単3アルカリ電池があれば誰でも買ってすぐ使える無線機です。
このCL08にはランニングコスト減となる充電池、充電器などがセットのオールインワンパッケージ、そしてリーズナブルな乾電池パッケージの2種類がラインナップされるようです。
さっそくCL08をチェックしましょう。
◆外観
前面、アンテナ付け根、ベルトクリップにそれぞれモトローラロゴが入り無線機のアクセントになっています。両側側面の真ん中がへこんでいるため、手に持ったときに誤って落下することは少ないと思います。
本体は黒、青、赤の3色。米国などで発売されている同社FRS無線機と色味がほぼ同じように見えます。
アンテナは固定式。外したり折りたたんだりはできません。
本体の大きさはアンテナを除き幅53.5ミリ、高さ91ミリ、厚みが17.5ミリと、八重洲無線から発売されている単3電池1本駆動の特定小電力トランシーバーFTH-307(L)、FTH-308(L)、FTH-508、SR100、SR70とほぼ同じ容積です。アンテナ長は写真から推定で恐らく6センチ程度でしょう。
重さはアルカリ電池込みで約112グラムと八重洲無線の単3電池1本特小と同等です。
底面には電池蓋があり脱落防止機構が装備されています。また取扱説明書には明記されていませんが下記写真を見るとベルトクリップは頑張れば着脱可能な構造に見えます。クリップ部分はどうやらプラスチック1ピース構造ではなく、幅3センチ、長さ6~7センチほどの、でっぱりの少ないワニ口タイプのようです。
(写真は公式サイトから引用)
本体前面左上に送受信が一目で分かるLEDインジケーターがあり、その右隣にはスピーカーやイヤホンマイクを接続するジャックがあります。
本体向かって左側面のPTT(送信)キーの下にはCL08オールインワンパッケージ版に同梱されている専用充電池を充電するためのマイクロUSB充電端子があります。メーカー保証外ながらスマートフォンの充電器での充電にも対応していると予想します。
◆機能
発売済みの八重洲無線の単3電池1本駆動機とほぼ同じ機能を一通り網羅しています。
トーンスケルチ(CTCSS)、DCSの混信防止機能や秘話(内緒話)機能、音声連動自動送信(VOX)、ワイヤレスクローンによる複数無線機の一括設定、スキャン、モニター(雑音消去オフ)、音質を改善するコンパンダ、音質切り替え等、業務用途や趣味に必要な特定小電力トランシーバーの機能は一通り網羅しています。
あえて業務機として使える機能を挙げるとするならばワンタッチ音量変更でしょう。これは受信中にPTT(送信)キーをクリックすると音量が瞬時に設定した状態に変化する機能です。JVCケンウッドのUBZ-BM20Rに搭載されている音量アッテネート機能やSR70に搭載されているMUTEボタンの拡張版ですね。
なお補足ですが1mW連続送信機能はついていないようです。あくまでも10mW専用機です。
◆定格
電源電圧は定格1.2Vで動作が1~1.8V。
メーカーとして公式に単3リチウム乾電池の使用に対応し約45時間使用可能と謳っている点はライバル機と異なります。なおアルカリ乾電池や充電池使用時の連続使用時間は八重洲無線の業務特小機と同等です。
使用温度は-10~50度。一般的なスペックです。
スピーカー出力は50mW。八重洲無線のSR100/SR70の60mWよりやや小さい程度です。騒音での通話はオプションのイヤホンマイク等が必須です。
気になる受信感度はインピーダンス50ΩのdBμV換算でおおよそ-14.01と、
◆まとめ
モトローラ・ソリューションズのCL08は既存の八重洲無線の単3電池1本駆動の特定小電力トランシーバーのスペックに更なる業務仕様を盛り込んだコンパクトな無線機です。ライバルは恐らくスタンダードホライゾンブランドのSR100、SR70でしょう。
しかしCL08にはSR100、SR70と異なり1mW送信機能はありません。
以上から、CL08はどちらかと言えば比較的静かな雰囲気の業務用途に最適な特定小電力トランシーバーというのが結論です。
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