2015/05/13

JVCケンウッド 特小無線機UBZ-LP20/UBZ-LP27R発表

JVCケンウッドは特定小電力トランシーバーDEMITOSSシリーズの2015年モデルを発表しました。

2015年5月12日 ニュースリリース - ケンウッド

UBZ-LP20/UBZ-LP27R 特定小電力トランシーバー - JVCケンウッド

UBZ-LP20シリーズ、公式サイトから引用

UBZ-LP27R、公式サイトから引用

UBZ-LP20シリーズは中継器非対応のリーズナブルモデル。UBZ-LP27Rは通話距離を伸ばすオプションの中継器UBZ-RJ27に対応するビジネスモデルです。いずれも免許資格不要で、1台につき単3アルカリ乾電池3本があれば誰でも買ってすぐ使えるトランシーバーです。



前作2010年モデルUBZ-LM20シリーズは20チャンネルモデルのみのリリースでしたが今回ケンウッドは中継器対応モデルも投入してきました。

UBZ-LP20シリーズとUBZ-LP27Rのデザインは前作UBZ-LM20と比べイメージを刷新。従来の曲線多様の外観からシンプルで分かりやすい直線を多用したデザインに仕上がっています。特に音量つまみの操作感はより滑りにくくなっていると想像できます。

デミトスロゴも刷新されています。ボタンも誤操作防止のため必要最低限の大きさに抑えてあるように見えます。


また2010年モデルのUBZ-LM20から新たに携帯電話やスマートフォンのような電波メーターを搭載し、通信状況が一目で確認できるようになり安心感がアップしました。

さらにUBZ-LM20と比べ防滴性能がアップし防塵性能が新規追加されました。これによりUBZ-LP20、UBZ-LP27Rは雨天時や砂地での作業にも対応しています。

加えて音量もUBZ-LM20から大幅アップしています。最大400mWという大音量は多くの工事現場でトランシーバー本体のみで通話する際、より聞き取りやすくなることでしょう。


UBZ-LP20シリーズとUBZ-LP27Rにはecoモードが新搭載されています。これは同社が発売済みの中継器対応単3電池1本駆動特小無線機UBZ-EA20Rにも搭載されていますがUBZ-EA20Rからモードが増加しています。UBZ-EA20Rと同様に通話開始時の頭(話し始めの言葉)切れが増加する反面、パワーセーブを強化し電池を持たせる機能でしょう。

ecoモード使用時は送信(PTT)ボタンを押し、2~3秒経ってから無線機に向かって話し始めると頭切れのない通話が確保できると思われます。取扱説明書によるとこのecoモードはUBZ-EA20R同様、設定変更できます。


それから細かい部分ですが、写真を見る限りUBZ-LP20シリーズとUBZ-LP27RでDEMITOSSロゴとKENWOODロゴの色が異なる(UBZ-LP27Rはより高級感のあるゴールド調)のが分かります。細かい配慮ですが持つ者、使う者の喜びをかき立てると思います。





トランシーバーの選び方ですがお手頃価格で大音量が必要であれば今回発売されるUBZ-LP20シリーズやUBZ-LP27Rを、静かな場所もしくはイヤホンマイクの使用がメインの場合は小型軽量のUBZ-EA20Rを、海辺や水没、砂没の可能性が高い屋外や通話品質を確保したい場合は完全プロ仕様のUBZ-BM20Rを選択することになります。いずれの機種も下の関連記事の使用レポート等を参考にされると良いでしょう。

またUBZ-LP20とUBZ-LP27Rどちらを選ぶかですがUBZ-LP20は小規模店舗での通話に、UBZ-LP27Rは比較的中規模店舗で中継器UBZ-RJ27を導入し通話する用途に向いていると思います。毎日使用する際はランニングコストの低いオプションの充電池やチャージャー、ACアダプター等の追加も必要です。

これまでUBZ-LH9、UBZ-LH11、UBZ-LH20、UBZ-LJ20、UBZ-LK20やUBZ-LM20をお使いで買い替えをご検討の場合はバッテリーチャージャーやACアダプター等のオプションが共用可能なため、今回発表されたUBZ-LP20シリーズやUBZ-LP27Rはおすすめできると思います。

(関連記事はこの下です)


[関連記事]
ケンウッドUBZ-EA20R使用レポート(2013/11/03)

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